九州場所新弟子検査合格者発表と前相撲1番目と

 九州場所の新弟子検査合格は10名と発表されたらしい。

先月行われた体格検査に基準を満たし、内臓検査にも無事にパスした10名は、晴れて「力士」として認められた。

中でも、放駒部屋に入門した鳥山優太郎は、高校大学と野球に打ち込んできた異色の経歴の持ち主。大学入学時には、複数の大学からスポーツ推薦で声がかかったというから実力も折り紙つきだ。

youtubeで過去の取組を見ては、相撲への憧れを強くしたそうだ。

体験入門を経て、正式に入門。厳しい稽古と体重増量を目的とし、たくさん食事を摂ることを心掛ける毎日である。

相撲経験の無い一途で純真な心を持つ19歳の想いが開花する日が来る事を願ってやまない。

安美錦の甥っ子・黒星スタート!

元関脇・安美錦のおいの桜庭(17・伊勢ヶ濱)は、前相撲で武隈部屋(元豪栄道)の根岸にわずか1秒で突き倒されたそうだ。

約1週間ほど前の稽古で、左膝外側側副靭帯損傷の影響で「力が入らない」状態にあるとか。

そもそも強行出場してよかったものだろうか。無理をせず、まずは治してこれから先の相撲人生に備えてほしいと思うのだが。

安美錦の名前を背負って大変だなぁ。

九州場所番付発表

 九州場所の番付が発表された。

ケガや不振が続く横綱大関陣の成績も影響したのか、関脇小結の人数が異例の数となった。

48年ぶりの3関脇4小結に

顔ぶれは関脇から
若隆景・豊昇龍・御嶽海

小結は
玉鷲・霧馬山・翔猿・大栄翔

余談になるが、これに対して48年ぶりの3関脇4小結は

関脇
高見山・大受・魁傑

小結
増位山・旭国・長谷川・黒姫山

と結果的に大関経験者4人を輩出している、見事な顔ぶれ。

元に戻す。

両ひざの手術を受け、休場が確実視されてる横綱照ノ富士の穴を、はたまた優勝争いはどういう面々で、最終的な優勝ラインは何勝ぐらいでの争いになるのか。今場所も混戦が予想される。

新入幕は我らが熱海富士

再入幕は東龍と輝。

熱海富士は、(幕下付出を除いた)初土俵から所要12場所の新入幕を歴代8位タイのスピード記録で成し遂げた。ちなみに元横綱朝青龍・元大関小錦らビッグネームと並んだそうである。

東西の16枚目に照強と平戸海が据え置かれる形となった。

これより十両

先場所十両優勝の栃武蔵は、東7枚目へ。
同じく先場所の新十両だった金峰山は西7枚目。

今場所新十両は、西13枚目狼雅(二子山)と東14枚目對馬洋(境川)

幕内からの陥落が剣翔と水戸龍と豊山

人気力士・炎鵬は東11枚目
幕内優勝経験者・徳勝龍は東12枚目

武隈部屋初の関取豪ノ山が関取の地位を守る西14枚目

幕下は

元大関・朝乃山東4枚目とさらに関取復帰射程圏へ
その朝乃山に土を付けた勇麿が西9枚目
先場所幕下15枚目格付出デビューの川副は東13枚目
幕内琴勝峰を兄に持つ、琴手計が三段目から大きく上げて東37枚目へ
湘南乃海、念願の十両昇進決められるか、西筆頭に

 若隆景初日出る!玉鷲2連敗!翔猿の早い動き!など2日目!!

 二日目を迎えた大相撲。

昨日、いい感じで勝った髙安に土がついたり、先場所優勝の玉鷲は2連敗スタートとなった。

幕内の結果をダイジェストで紹介する。

カド番・正代は髙安との対戦。
頭から当たっていく髙安に右へやや引く正代。更に、右の巻き替えを易々と決め、そのまま寄り切った。正代、2日目に初白星。対する髙安は、足を痛めているのか、力が入らない様子だった。テーピングされてる範囲が多くなったようにも見える。解説・舞の海氏も心配なコメントを寄せていた。

玉鷲はモンゴル人対決、朝青龍の甥っ子、豊昇龍との一番。
昨日同様、のど輪から突いていく玉鷲。右へと豊昇龍をいなし、それを機に突っ張って勝負を決めにかかったが、土俵際で足が滑ってしまい俵の外へ出てしまった。惜しい星を落とした。決まり手は引っ掛けで豊昇龍の勝ち。

若隆景は霧馬山との2日目。
突っ張り合いから、右四つになり、頭をつけながら、左上手を取る若隆景。霧馬山が苦し紛れに右の差し手を抜こうとしたところを、寄り切った。少し時間を要したが、若隆景が着実に勝利を掴んだ。

今日の翔猿は明生を相手に突いて、右前まわしを引きかけるも、明生が体の動きで切った形になり、再び突き合いながらの明生の寄りに、翔猿の叩き込みが決まった。物言いつくも軍配通り。まぁ、翔猿の動きの早いこと早いこと。存分にらしさが出ていた。

https://www.youtube.com/watch?v=KJS5O9vPeJ4

新入幕・熱海富士は、立ち合いの低い当たりは良かったが、その低さが災いし、一山本のはたきを食う形になってしまった。明日は十両・美ノ海との一番が組まれている。

御嶽海、2連勝のスタート。
翠富士、佐田の海相手に十八番の肩透かしが鮮やかに決まり、こちらも2連勝。
若元春、立ち合い変化ぎみに左上手を狙ったが、墓穴を掘る形になり黒星。
錦富士、強く伸びる押しで、竜電を突き出し。(翠富士との伊勢ヶ濱コンビがいい!年齢も同じ)
阿炎は阿炎らしく、千代翔馬を押し出した。

十両の取り組み。

狼雅は、豪ノ山をねじ伏せるかのような上手投げが決まり、新十両初白星を飾った。

もう一人の新十両、對馬洋は幕下筆頭の湘南乃海にはたき込みで敗れ、1勝1敗。
湘南乃海は、2日連続出場で2連勝飾る。大分、気が早いが念願の十両昇進へあと2勝がどうしても欲しい!

炎鵬は、千代栄の右腕を手繰るような感じの引き落としが決まり、2連勝スタートとした。

朝乃山の2番相撲が、3日目に東幕下5枚目の大翔丸(追手風)と決まった。
過去5戦5敗と相性が悪いようだ。

大翔丸 翔伍(だいしょうまる しょうご)
本名・川端翔伍 大阪府大阪市平野区出身 31歳
初土俵平成26年春場所 幕下15枚目格付出デビュー 日大相撲部出身のエリート力士。
通算成績330勝355敗1休 最高位前頭5枚目。幕内在位19場所。

翔猿・大栄翔と今場所の両小結を部屋頭に合わせて6名もの関取が所属する部屋の(番付順にいうと)7番目に番付が上の実力者・古豪相手にどんな相撲を見せてくれるのか、楽しみである。

        (左が大翔丸)

 

大波・納谷3兄弟の断片的比較

祖父・若葉山

今、相撲界を席巻している3兄弟と言えば、大波3兄弟。
祖父 元小結・若葉山、元幕下若信夫を父に持つ、いわば相撲一家。 

しかし、こちらも負けてはいない。
何せ、血筋が更に良い。

納谷3兄弟

今さら語る必要がないが、
祖父・第48代横綱 大鵬
父・元関脇 貴闘力(幕内優勝経験者、今は焼肉店経営・youtuberとしても活躍)の血を引いた生粋のサラブレッドである。

男4兄弟ではあるのだが、長男幸男はプロレスラーの道を選び、力士として活躍しているのは
次男 納谷(東三段目29枚目)
三男 王鵬(西前頭13枚目)
四男 夢道鵬 (東幕下59枚目)
の3人で、いずれも大嶽部屋所属である。
(九州場所最新番付より)

年齢は
大波3兄弟から
若高元 30歳
若元春 29歳
若隆景 27歳

納谷3兄弟
納谷 24歳
王鵬 22歳
夢道鵬21歳
(年齢は九州場所前時点の満年齢)

と20代後半から30歳に20代前半という構成になる。

納谷(埼玉栄高~中央大)
王鵬(埼玉栄高)
夢道鵬(埼玉栄高)

入門前のアマチュア経歴(高校から)も、
若高元(学法石川高)
若元春(学法石川高)
若隆景(学法石川高~東洋大)

と6力士ともアマチュアで基礎を培い、実績を上げたうえで、プロへ入門している。
学法石川VS埼玉栄の構図とも言えようか。

初土俵も
若高元(2009年11月)
若元春(2011年11月)
若隆景(2017年3月)

納谷 (2020年3月)
王鵬 (2018年1月)
夢道鵬(2019年11月)

年齢層と、大学のアマ経歴がある・なしで、プロ在位場所数も当然、変わってきている。

今、読み直してみて、自分でも何の投稿だかわからなくなったが、要点として3つ

①相撲界を席巻する良血の3兄弟2組がいること
②うち3名は関取として活躍 残る3力士は関取未経験だが、更なる高みを目指してほしいこと
③この6力士で一層、相撲界を盛り上げてほしいこと

こういったことを発信したい今日のブログでした。

どうぞよろしくお願いいたします。

大切な物をファイルしてください↓↓↓


一年納めの九州場所、初日。

 一年納めの九州場所。

毎年11月場所中に何度も聞かれるこのフレーズ。

待ちに待った九州場所が、いよいよ初日を迎えた。

横綱照ノ富士が残念ながら休場になったが、優勝争いに焦点をおくと、図抜けた力士が見当たらないので、 今場所も混迷を極める争いになりそうだ。

幕内取組から振り返る。

大関への確かな足固めとしたい若隆景は、先場所最後まで優勝争いに加わった髙安との一番。

かちあげから突っ張る髙安。若隆景も負けじと低い姿勢からあてがい、抵抗を見せるが、髙安の重い突っ張りと圧力になすすべなく押し出しに敗れ、今場所も黒星スタート。
右足のケガで、場所前まで治療をしていたという情報もある。
切り替えて頑張ってほしい。

かど番大関の正代は、新三役の翔猿と。

立ち合いから回転のいい突っ張りで主導権を握る翔猿。正代はじっくり見ながら圧力をかけるが、翔猿の早い動きと、最後まで中に入れさせようとしない突っ張りが功を奏して、翔猿の勝ち。  
正代の勝たなきゃいけない気持ち、カド番への危機感、格下に負けられないなどの「気」は私には見えた気はしたが、NHKの2大看板解説者は、「稽古が足りない」「関取衆との稽古をしてほしい」などと手厳しかった。

先場所優勝者の好漢・玉鷲は、こちらも優勝経験者の逸ノ城との対戦。

逸ノ城、立ち合いから一気に出るが、玉鷲、突き返す。逸ノ城、右にいなし、玉鷲の体勢が悪くなったところを押し出し。

今場所新入幕の熱海富士は、平戸海との初日。

完全に立ち遅れた感じの熱海富士。平戸海、もろ差しから一気に勝負を決めた。

関脇に陥落した御嶽海は、明生に付け入る隙を与えず初日白星。
霧馬山は宇良に肩透かしで勝った。スピードあふれるいい取り口、今場所をさらに盛り上げる存在となるか。
若元春は、こちらも成長著しい翠富士との一番。強烈な右のおっつけから右上手を取った若元春が、苦し紛れに巻き替えにきた翠富士を寄り切り、白星発進。

十両取組を紹介する。

新十両同士の一番となった對馬洋と元大関・雅山が初めて育てた関取、狼雅。

左前回し引く狼雅、寄って出て勝負を決めにかかるが、土俵際の投げの打ち合いで對馬洋の下手投げが決まった。
先場所十両優勝を決めた栃武蔵は、終始低い体勢で北の若を押し出し。今場所も旋風を巻き起こせるか。
人気者・炎鵬は、浅香山部屋唯一の関取、魁勝に対し左前回しを取り、休みなく動き続ける中で、下手出し投げで勝った。

東幕下4枚目で今場所を迎えた元大関・朝乃山は、先場所幕下優勝・元十両の大成龍と対戦。
右下手、左上手と朝乃山が取り、左上手で大成龍を崩し、そのまま寄り切った。まずは、無難に1勝を勝ち取った。