殻を打ち破れ、王鵬!!

 今さら王鵬幸之介の春場所を語るならば、表面上だけの結果論(7勝8敗)からして「上出来」「大健闘」という言葉で括れるか。
自己最高位・東前頭3枚目としての相撲っぷりを大雑把に振り返る。

3月場所の初金星を振り返ると(本調子ではない照ノ富士に助けられた部分はあるが)のど輪を軸にして突き放した⇒前に出た⇒(照ノ富士を)のけぞらせた状態のまま勝負を決めた「寄り切り」常に照ノ富士より上体・重心低く、確実に圧力が伝わっていた。一世一代、史上初の3世代金星!(大鵬・貴闘力・王鵬)

オヤジ(貴闘力も)自身のyoutubeで「調子が悪い横綱といっても横綱だから(金星は)大きい」と言い微笑む姿はやはり父親の顔になっていた。

あと一歩・・・豊昇龍戦
展開だけで振り返ると、王鵬の相撲。最後の詰めの部分で、豊昇龍は寄られながら王鵬頼みの左下手をうまく切り、上体を浮かせた感じにさせ、逆転勝利を呼び込んだ。

横綱大関戦だけを振り返れば、3勝5敗で終わった春場所。
安易な引きに頼るところも見られなくもないが、以前を思えば徐々に改善がみられるか。
(3月場所)1点の負け越しで終わったので、大きな番付の後退はない。
(相当気が早いが)5月夏場所にどんなリベンジ劇を見せてくれるのでしょうか。

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宮城野閉鎖で消えた幻の取組

 宮城野部屋閉鎖による転籍問題は、二転三転して「伊勢ヶ濱部屋」で決着を見た。
元幕内・北青鵬のいじめ・暴力問題が事の発端だが、ここから宮城野親方の弟子への指導力・管理能力の無さや(ここぞとばかりに)自身(白鵬)の現役時代の振る舞いまでさかのぼられ(張り差し・エルボー・ダメ押し・懸賞金受け取る仕草など)枝葉が広がり叩かれまくる始末。

どこの部屋に決まるかで出てきた名前が「大島」と「浅香山」
「朝日山」なんて声も聞こえた気がするが、「キャパオーバーで・・・」という理由でボツになったような。そりゃそうですよね(裏方を含め)20人を超える大所帯が一気に移籍してこようものなら構えてしまいますよ。

前置きが長くなったが、これにより将来の相撲界を背負って立つであろう力士同士の対決の可能性が無くなった。

伯桜鵬

VS

尊富士

熱海富士

の取組が見られなくなった。
三者とも横綱大関(最低でも三役まで番付を上げ)優勝を決める一番(または優勝争い最終盤での星の潰し合いに匹敵するぐらいの大一番をいつかは・・・)と思い描いていたが。
どんな取組になっていたのでしょうか。
・(互いに)組んでよし・離れてよしのスピード溢れる 尊富士戦
・けんか四つからどういう展開になるか 熱海富士戦
の取組が消滅したわけでもあります。

まぁ、でも優勝45回を誇る大横綱(白鵬)が部屋付きになり、大人しくしていられるのでしょうか。
照ノ富士とも確執があるようにも伝えられているようで。

少し時間が経った時に(土俵以外の人間関係など)問題や摩擦が起こって(宮城野部屋で頑張ってきた力士達が)また違った展開・未来が待ち受けるのかもしれない・・・。

頑張れ、元宮城野部屋力士達↓↓↓

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新時代への序曲、尊富士の4番

 110年ぶりの新入幕優勝の快挙を成し遂げた尊富士(伊勢ヶ濱)
14日目の朝乃山戦で取組中に右足を痛めた。診断結果は「右足首靱帯(じんたい)損傷」
靱帯が伸び切っていた。

尊富士本人も(優勝のかかった)千秋楽の出場は「無理です」と断念する意向を口にして、気持ちも切れかかっていたそうだが、同部屋所属の横綱・照ノ富士と顔を合わせ「お前ならできる」の一言で奮い立ち勝ち取った栄冠。今場所の取組をダイジェストで4番振り返る。

10日目・大の里戦
かなりの早合点だが、将来の相撲界はこの2人に導かれてゆくのか。両雄の初顔合わせとなる「歴史的な」一番。

12日目・豊昇龍戦
左差しから尊富士が一気に決めにいくが、待っていたのは流れの中での「豊昇龍スペシャル」とでもいうべきか、豪快にタイミングよく大関の投げ(小手投げ)で連勝を11で止められた一番。

14日目・朝乃山戦
完全に朝乃山主導で展開した相撲。右差し左おっつけに体を密着させ、尊富士の抵抗を許さなかった。

千秋楽・豪ノ山戦
110年ぶりの快挙を引き寄せた渾身の一番。

語り継がれる歴史を刻んだ場所も終わった。
まずは、激闘を耐え抜いた心身をゆっくり休めようか。

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若隆景と並走し続ける25歳 2024春場所7日目

 7日目を終わった春場所。
幕内は新入幕(尊富士)が無敗でトップに立つ有様。
1敗の1人も幕内2場所目、初土俵から1年弱の大の里。
2敗でやっと3大関が名前が出てくる状況。

十両は無敗で2人が並んでいる。
実力者・若隆景と朝紅龍。
朝紅龍って??

朝乃山と同じ高砂部屋所属の25歳。
日体大からプロ入り、アマチュアでの実績が認められ(三段目付出)デビュー。
いきなりの三段目優勝から幕下昇進。そこからやはり苦労があったようだが2年で乗り越え、十両4場所目を迎えた。

177cm・123㎏の体格は筋肉隆々・筋肉質。
ウルフ(千代の富士)を彷彿とさせると言っても過言ではないと思うが。

(今場所ここまでの7番を見るに)取り口は、軽量を活かした(自覚した)スピード感溢れた小気味よい相撲がここまで功を奏している。

快進撃の理由やきっかけって何なんですかね。

初土俵からしばらく本名の「石崎拓馬(いしざきたくま)」で相撲を取り、
新十両を機に「朝紅龍琢馬(あさこうりゅうたくま)」と改名しています。

手練れの若隆景にピタリと並走するアマチュア上がりのこの若者に要注目です。

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やっぱりか、照ノ富士

 やっぱり横綱が休場になった。
3場所連続の休場、とても残念で寂しい。

師匠(元横綱旭富士)によれば、
「出るつもりでずっとやってきたが、いなされると対処できない」
「膝をかばうために腰を悪くしている。無理するとまた膝を悪くする。そうすると相撲が取れない」
「前に出ると痛みが走る。稽古場でも前に出る相撲はできていなかった」
などなど、悲観的なコメントがあったそうだ。

横綱・照ノ富士の相撲人生を長年・いや今も悩ませ続ける膝の痛みではなく、今度は腰の痛みから発せられた所見である。

思えばこの一番を境に休場が続く↓↓↓

その日(今年7月12日)のブログ投稿、私の論評には「歩くことはおろか、上体とひざがカクンカクンしているようで誰かの支えがないと、倒れてしまいそうと言っても過言ではない」とあった。
翌4日目に「腰椎椎間板ヘルニア及び腰椎椎体終板障害により1ヶ月の加療が必要」として結局それからずっと休場、今場所も(おそらく全休)の判断に至る。

相撲ファンなら誰でも知っているところだが、照ノ富士は大関まで登り詰めたあとに、膝のケガがきっかけで最終的に序二段まで陥落した過去がある。

人間、どこにケガや病気をしても不自由するものだが、膝と腰といったら要所であり急所だ(力士だとなおさら)

相撲興行として考えると肝心要の「横綱」という存在であり、外せないピースだが、番付・立場から見ると今回はやむなしの結論か(横綱という立場相応の相撲が取れないという意味での)

しかし、今度こそ出場を決意した時には横綱人生(力士としての)進退を覚悟しなければならない。

今は我慢のしどころです↓↓↓