宮城野閉鎖で消えた幻の取組

 宮城野部屋閉鎖による転籍問題は、二転三転して「伊勢ヶ濱部屋」で決着を見た。
元幕内・北青鵬のいじめ・暴力問題が事の発端だが、ここから宮城野親方の弟子への指導力・管理能力の無さや(ここぞとばかりに)自身(白鵬)の現役時代の振る舞いまでさかのぼられ(張り差し・エルボー・ダメ押し・懸賞金受け取る仕草など)枝葉が広がり叩かれまくる始末。

どこの部屋に決まるかで出てきた名前が「大島」と「浅香山」
「朝日山」なんて声も聞こえた気がするが、「キャパオーバーで・・・」という理由でボツになったような。そりゃそうですよね(裏方を含め)20人を超える大所帯が一気に移籍してこようものなら構えてしまいますよ。

前置きが長くなったが、これにより将来の相撲界を背負って立つであろう力士同士の対決の可能性が無くなった。

伯桜鵬

VS

尊富士

熱海富士

の取組が見られなくなった。
三者とも横綱大関(最低でも三役まで番付を上げ)優勝を決める一番(または優勝争い最終盤での星の潰し合いに匹敵するぐらいの大一番をいつかは・・・)と思い描いていたが。
どんな取組になっていたのでしょうか。
・(互いに)組んでよし・離れてよしのスピード溢れる 尊富士戦
・けんか四つからどういう展開になるか 熱海富士戦
の取組が消滅したわけでもあります。

まぁ、でも優勝45回を誇る大横綱(白鵬)が部屋付きになり、大人しくしていられるのでしょうか。
照ノ富士とも確執があるようにも伝えられているようで。

少し時間が経った時に(土俵以外の人間関係など)問題や摩擦が起こって(宮城野部屋で頑張ってきた力士達が)また違った展開・未来が待ち受けるのかもしれない・・・。

頑張れ、元宮城野部屋力士達↓↓↓

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竹葉山、師匠として

 12代宮城野こと竹葉山真邦。
失礼だが、力士として現役時代はそんなに大成したわけではないが、引退後に年寄宮城野を襲名して後の白鵬 翔ことモンゴル出身 ムンフバト・ダヴァジャルガル少年との出会いが相撲人としての竹葉山の人生(立ち位置や存在感)を大きく変えた。

入門当時身長175cm、体重68kgしかなかった白鵬だが、大きな手足と腰、柔らかい筋肉を見るに、もしかしたら化けるかもと思い、入門してからの2ヶ月間は稽古をさせず、毎日吐く程に食べさせ牛乳を飲ませ続けたり、当時部屋の経営に余裕がなかったにもかかわらず白鵬の口に合う鹿や羊の肉をわざわざ予算を割いて調達したという。

当時の面影が甦る↓↓↓

こうして、竹葉山の白鵬に対する環境作り・バックアップ体制と本人(白鵬)の並はずれた努力と血と汗と涙の結晶・積み重ねが調和し、「大横綱」の称号を手元に引き寄せることになる。

しかしその反動と言ってはなんだが、20代で数多くの栄光を手にした白鵬は(どこまで本人の自覚があったかわからないが)力士として人として徐々に「肥大化」していったのは否めない事実だと思う。
当時、話題になった横綱としてあまり相応しくない行為として挙げられるものとして
・(立ち合い時の)かちあげ
・(立ち合いや取組中の常軌を逸した)張り手(ビンタ)
・(肘に着用していた)サポーター疑惑(何か入っているのでは?)などと言われた。

そしてここまで(白鵬が横綱として)いろんな記録・実績を打ち立てると
「師匠」と「弟子」の肩書・言葉の持つ意味が段々と薄らいできた印象が少なからずあった。
「師匠」の最高位は前頭13枚目
「弟子」は横綱を張っていたのだから。

「師匠」としての「弟子」白鵬に対する舵取りやコントロールは(当時)自然と難しくなっていったのではないかと勝手に推察するが。
亡くなった朝潮が、朝青龍の扱いに苦労していたように。

話が横道に逸れた。
時の少年(後の)白鵬が縁あって入門したのは、竹葉山が師匠の宮城野部屋。
(白鵬が)冨と栄光を築いたのも宮城野部屋。
竹葉山は白鵬を育てるのにこれ以上ない労力を注ぎ込み、大横綱に育て上げ「名伯楽」と呼ばれるまでになった。

竹葉山は、弱小だった宮城野部屋を一大勢力にまでになる基盤を作り上げ、更なる栄光への架け橋を白鵬へ受け継いだ大人物である。

宮城野部屋の歴史の証人です↓↓↓

把瑠都の怪力ぶりと近況

 史上初のエストニア出身力士、把瑠都 凱斗(ばると かいと)
大関まで登り詰めたその背景には、右四つ・寄り・投げ・吊りがあった。
相撲で成功したその怪力ぶりと、現在をお伝えする。

~あの白鵬の連勝を30で止めた~

2010年1月場所、あの白鵬の連勝を「30」で止めた一番。
ここまでですら、幕内優勝12回を誇る白鵬 翔。
その大横綱を、右四つから巻き替えると同時にすくい投げに仕留めてみせた。
白鵬も右からの上手投げを見せるも、投げの打ち合いを制したのは当時大関に向かって驀進中の把瑠都だった。

把瑠都はこの2場所後に大関昇進。
その後の成績から振り返ると、もう一段上の「横綱」という声・機運は高まらなかった。
2012年初場所に唯一の幕内優勝は果たしているが、芳しい成績は収められずケガが重なり番付を落とす。
引退は、この優勝から数えて10場所後の2013年9月場所前に発表。
栄光からの転落は早かった。

引退後は実業家となり、5つの事業を展開(格闘家としてもキャリアあり)
並行してタレント・俳優としても活動(オフィス北野所属)2018年5月、祖国エストニアで国会議員になるため帰国した。

~把瑠都の近況~

今年、今月(10月8日)には世界相撲選手権大会 エストニアチームの監督として来日した。把瑠都さんはエストニアに相撲道場を作り、国会議員の仕事の傍らに指導をしているという。白鵬との久々の対面、最初の方にちょこっとあります(5秒程度)

把瑠都、元気です!!

※25日水曜日(20時より)埼玉・草加でトークライブがあります!
元力士が経営するお店からお届けします。現地参加もまだ受け付けてるそうですよ!

埼玉県草加市 居酒屋 闘勝花

@toshoka

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草加の相撲バー闘勝花より元力士の福田さんと相撲裏話する生放送 – 西尾克洋 【2023年10月25日20:00配信予定】 https://voicy.jp/channel/3303/live/29258?q=7f005c3fa6… #Voicy

voicy.jp

この3大関時代を振り返ろう!↓↓↓

正代が「気」を出せば・・・ 秋場所7日目

~正代・貴景勝~

 初日黒星のあと5連勝していた貴景勝。今日は6勝目をかけて元大関・正代。
ここまで2勝4敗だが、やっぱりつかみどころがなくて不気味な存在だ。
貴景勝、左おっつけのあといなして、強烈な張り手を2発食らわせたが正代は冷静。貴景勝は持て余す感じとなり、苦し紛れの叩きが墓穴を掘る結果に。正代が押し出した。
勝ち名乗りを受ける時、少し憮然としているように見えたが、正代が堂々の勝利。


貴景勝はここからどう打開するか。突っ張りきって、突き出し・押し出しができるか。立ち合いの圧力・威力を利用する引き落とし・はたき込みを決められるか。早くあと3勝をもぎ取りたい。明日は相性の悪い翔猿戦である。

~少しずつ本領発揮か、若元春~

若元春は先場所準優勝の北勝富士に対して、左四つからしっかり引きつけて難なく寄り切った。初日から2連敗スタートだったが、内容は日増しに良くなっていて、このあとに大関・関脇との大きな意味を持つ戦いが待っている。(気が早いが)来場所に繋げることができるか、明日は玉鷲戦。

https://youtu.be/IdImU5kMCrs?si=O43PE6FTTb3XFXdt&t=29

1敗力士の一人、熱海富士。今日は輝戦(東前頭16枚目)熱海富士が左上手で投げで崩したところを輝が引いて、熱海富士押し出し。腕と肘のケガや痛みがあるであろう中、本当によくやっていると思う。大健闘だしこれからも期待したい。明日は碧山戦である。

今日の大の里、身長差26㎝対決・輝鵬戦は、大の里があっさりとはたき込み。隙がなく落ち着いていて全勝守った!明日は再十両で今場所の早い決着が目に焼き付く時疾風と好取組。

豊昇龍、4敗を喫しまた黒星が先行した。錦木の右のど輪にいいところなく土俵を割ってしまった。新大関の苦難が続いている。

楽しみな関脇対決も大栄翔が琴ノ若を強烈ないなしで一蹴している。琴ノ若も結果的に一進一退というか結果がついてきていない。2人の明日は、大栄翔が錦木で琴ノ若が北勝富士。

7日目を終わった幕内は1敗で髙安と熱海富士というのだから、まだまだ混沌としていて先が見通せない。当然だ、明日が折り返しの中日なのだから。

やっぱり正代です↓↓↓



新旧大関対決と今日の大の里など 秋場所6日目

 昨日・5日目で早くも全勝力士が消えた。
「優勝争い」というほど日数を消化したわけではないが、ビシッと締まりを感じないのは気のせいか。星の潰し合いはそれはそれで楽しく面白いが。 今日6日目の模様です。

~新旧大関対決2番~

2勝3敗で迎えた新大関。昨日、連敗を3で止めたがやや辛勝だったか。
連日難敵との対戦が続く。今日は元大関・朝乃山と。
左前回し(上手を)引いた豊昇龍。右からの下手投げで朝乃山が崩し寄って出たところを今度は豊昇龍が振り回すかのような下手投げ。今日も(少し余裕があったかもしれないが)勝ちを拾えたという言葉が当てはまるのか。今までと立場が変わったこと(勝って当たり前)の重圧・厳しさを実感しているのか。肩書き(大関)に馴染んで、華麗な足技を見せてくれるのはいつの日か。明日は錦木戦を控える。

霧島も懸命な土俵が続いている。2日連続で元大関と。正代戦。
強烈な左のど輪で正代をのけぞらせたが、正代いなして左差しから寄って出る。霧島が豪快にすくい投げ!正代も回しを引いてなかったので、あずける体も伸びていた。霧島も寄られて後退したが、本当の土俵際まで詰められたわけでなく、心と体の余裕があったように見えた。
明日は玉鷲。今場所まだ初日が出ていないが、玉鷲の長いリーチを生かした立ち合いののど輪には要注意だ。

豪ノ山ー髙安の1敗対決は、強い当たりの両者、髙安が右の起こすような突きで、豪ノ山の重心を失わせそのまま押し倒した。豪ノ山の気合を空回りさせた髙安の経験が上回った。

~今日の大の里~

立ち合い右を差す大の里。白鷹山の左おっつけで右が外され、すぐさまその右で(手前に)はたき込み。早い判断・切り替えについていけなかったか白鷹山。危険で安易なはたきに見えなくもなかったが、ずばりと決めるあたりはやはり一味も二味も違う大物感と言ったら言い過ぎか。明日の輝鵬戦に勝ち越し王手をかける。

大関・貴景勝は、下から下から突いていく。荒々しい突っ張りにも慌てることなく押し出し。5勝目を挙げた。初日の北勝富士戦を思えば(失礼ながら)よくやっていると思う。まずはカド番脱出を手堅く成し遂げたい。明日は正代。

琴ノ若は、右差しから一気に寄り切り。重い腰を問題にしなかった(錦木)昨日のバタバタぶりは何だったのか。

熱海富士は御嶽海と土俵際の攻防で、本割り・取り直しの2番連続で物言いがついたが最後は軍配通り熱海富士。元大関を撃破!よくやっている、立派だ!

大栄翔は肋骨骨折の影響が少なからずあるのか、4敗目。
若元春、状態が上向いてきたか。

6日目を終えた秋場所。
幕内は貴景勝をはじめに5人が一敗で並んでいる。
十両は全勝 大の里 1敗で美ノ海と一山本。

番外編で、幕下6枚目・尊富士(伊勢ヶ濱)が強い!

二所ノ関繋がり↓↓↓