新時代への序曲、尊富士の4番

 110年ぶりの新入幕優勝の快挙を成し遂げた尊富士(伊勢ヶ濱)
14日目の朝乃山戦で取組中に右足を痛めた。診断結果は「右足首靱帯(じんたい)損傷」
靱帯が伸び切っていた。

尊富士本人も(優勝のかかった)千秋楽の出場は「無理です」と断念する意向を口にして、気持ちも切れかかっていたそうだが、同部屋所属の横綱・照ノ富士と顔を合わせ「お前ならできる」の一言で奮い立ち勝ち取った栄冠。今場所の取組をダイジェストで4番振り返る。

10日目・大の里戦
かなりの早合点だが、将来の相撲界はこの2人に導かれてゆくのか。両雄の初顔合わせとなる「歴史的な」一番。

12日目・豊昇龍戦
左差しから尊富士が一気に決めにいくが、待っていたのは流れの中での「豊昇龍スペシャル」とでもいうべきか、豪快にタイミングよく大関の投げ(小手投げ)で連勝を11で止められた一番。

14日目・朝乃山戦
完全に朝乃山主導で展開した相撲。右差し左おっつけに体を密着させ、尊富士の抵抗を許さなかった。

千秋楽・豪ノ山戦
110年ぶりの快挙を引き寄せた渾身の一番。

語り継がれる歴史を刻んだ場所も終わった。
まずは、激闘を耐え抜いた心身をゆっくり休めようか。

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若隆景と並走し続ける25歳 2024春場所7日目

 7日目を終わった春場所。
幕内は新入幕(尊富士)が無敗でトップに立つ有様。
1敗の1人も幕内2場所目、初土俵から1年弱の大の里。
2敗でやっと3大関が名前が出てくる状況。

十両は無敗で2人が並んでいる。
実力者・若隆景と朝紅龍。
朝紅龍って??

朝乃山と同じ高砂部屋所属の25歳。
日体大からプロ入り、アマチュアでの実績が認められ(三段目付出)デビュー。
いきなりの三段目優勝から幕下昇進。そこからやはり苦労があったようだが2年で乗り越え、十両4場所目を迎えた。

177cm・123㎏の体格は筋肉隆々・筋肉質。
ウルフ(千代の富士)を彷彿とさせると言っても過言ではないと思うが。

(今場所ここまでの7番を見るに)取り口は、軽量を活かした(自覚した)スピード感溢れた小気味よい相撲がここまで功を奏している。

快進撃の理由やきっかけって何なんですかね。

初土俵からしばらく本名の「石崎拓馬(いしざきたくま)」で相撲を取り、
新十両を機に「朝紅龍琢馬(あさこうりゅうたくま)」と改名しています。

手練れの若隆景にピタリと並走するアマチュア上がりのこの若者に要注目です。

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追悼場所へ、高砂のホープが挑む

 大ちゃんこと、4代朝潮太郎(先代高砂)が亡くなって早や一週間。
この九州場所はその先代に追悼の意を表する場所となる。
高砂の力士達は気持ちを奮い立たせてくるだろう。

現在関取は2人(元大関・朝乃山と十両2場所目の朝紅龍(石崎))
次なるホープは誰かなぁと調べれば、最新の番付には幕下が8人。
この8人の中で最上位(東幕下4枚目)に番付されてるのが「深井」である(本名)

深井拓斗

1997年9月10日生まれ 石川県羽咋市出身 26歳
小学校2年から相撲を始め、6年生の時にわんぱく相撲出場から中学横綱、元大関・出島を筆頭に実力者を多数輩出した金沢市立工業高校時代も全国大会で個人・団体ともに優勝や上位入賞を経験。東洋大学進学後も(相撲部で)活躍はしてきたが優勝(アマチュア横綱や学生横綱)には縁がなかったようだ。
卒業後、母の勧めもあってプロ入り、高砂部屋に入門した。
アマチュアでの実績が認められ、三段目100枚格付出デビュー。
プロ2場所目に夢道鵬(大嶽・貴闘力の4男)と決定戦で三段目優勝を争い勝利した。
以降は幕下に戦場を移し、丸3年が経つ。
特に今年夏場所以後は
東幕下17枚目
西幕下12枚目
西幕下8枚目 でそれぞれ4勝3敗と力士として大きな意味を持つこの番付でしぶとく勝ち越しを重ねてきた。

過去の自己最高位西幕下4枚目から0,5枚上げて「東」幕下4枚目で勝負の場所に挑む。

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大ちゃんこと朝潮が急逝

 いやぁ、びっくりしました。
つい先程、ネットニュースで4代朝潮 先代高砂 (本名・長岡末広)が小腸がんのため67歳で亡くなったというニュースを聞いた。

先月24日に、朝青龍とのエピソードを主とした投稿をしたばかり(もちろん自業自得の部分もあるが)朝青龍を始めとした弟子の問題で苦労したなぁと。

現役時代をダイジェストで。
とにかく北の湖に強かった・分がよかった(対戦成績・朝潮の13勝7敗)
その北の湖戦を含む、2代目若乃花と千代の富士を撃破する一番が集約された1983年(昭和58年)初場所の朝潮の活躍ぶりをプレイバック!この朝潮が大関に昇進する2場所前のことでした。加えて、皮肉にも(2代目)若乃花はこの一番が現役最後になった。

振り返ってみると、「大ちゃん」こと朝潮太郎の全盛期・最盛期だった頃の相撲が一括されている。当時の若乃花に引導を渡したのもこの朝潮。

大関に上がってからは、パッとした成績を治められてない。大関在位36場所中、2ケタ勝利が7回のみ。膝を中心とした足の故障が多く「大関」を守るのがやっとだった。

引退後、年寄として

引退後、年寄・山響を襲名し、部屋付き親方だったが、先代若松の病気廃業を機に若松部屋を継承。
ここから、後の大横綱・朝青龍や(現役として活躍している)朝乃山に出会い、師匠として(部屋経営)の部分でいい思いもしたが、特にやんちゃな朝青龍には苦労して、振り回された。
3年前に高砂部屋を朝赤龍に託し任せ、名跡交換で錦島へ。最後は朝乃山の不祥事に自らも関与・関わる部分があり、半ば追われる形で相撲界と袂を分かつ。

1年程前から、死因とされる小腸がんを発症したと言われてる。

親しみやすいやすいキャラ、愛くるしい笑顔、今でもすぐそこにいるような気がしてならない。お悔やみ申し上げます。

ご冥福をお祈りします

新番付、面白どころ

 九州場所の番付が発表された。目についたところをいくつか言えば。

前頭4枚目に、東・豪ノ山 西・錦木。

幕内3場所目を迎える豪ノ山。先場所初の上位挑戦だったが、臆せずに向かっていった。2大関(貴景勝・豊昇龍)と1関脇(大栄翔)に負けはしたが、豊昇龍(大関)にのど輪で上を向かせ、大栄翔(関脇)に堂々と張り手をかましたその若さと強心臓で、今場所も躍進なるか。
先々場所の途中までの優勝争いを引っ張る活躍(10勝1敗からの最終成績10勝5敗)先場所33歳での新三役と遅咲きの活躍を見せていた錦木。先場所は場所前に右ふくらはぎを痛めて万全ではなかったそうだが、今場所への調整は順調だろうか。重い腰を活かして三役上位をかき回せてほしい。

新入幕4人のうちの2人、狼雅(東16枚目)と北の若(東17枚目)

この2人はアマチュアエリート。
入門前までの経歴・実績をたどれば(私の中では)出世に時間がかかったなぁという印象。
狼雅は今年初場所朝乃山戦や9月場所千秋楽・大の里戦で見せた闘志と大相撲を思い出してほしい。
「北の富士の秘蔵っ子」と目され期待の大きい北の若
素質にあぐらをかくところがあったのか、伸び悩んでいたように見えた。
前に出ることを忘れない積極的な相撲と、こちらも気迫をむき出しにした戦いを見せてほしいものだ。

最後に幕下。

上位15枚目以内はどこを切り取っても面白いメンツ揃いだが、私が目につけた・ついたのは、東の11、12、13枚目の3人。
東11枚目 北磻磨(先場所の三段目優勝)
 12枚目 朝志雄
 13枚目 夢道鵬
まずは北磻磨。130㎏しかないその体で、低く当たり、下から突き起こしていく相撲を信条とする。先場所の優勝インタビューで「(相撲に対して)好きが増してる。幕内に戻れるように頑張ります」と気を吐いた37歳は、再十両への足掛かりを築くことができるのか。
朝志雄は膝の大ケガの連続で、その度に大きく番付を下げてきたが、腐らずに努力をし続け這い上がってきたことに敬意を払いたい。ここでもうひと踏ん張りだ。
最後に夢道鵬。(聞きなれたアナウンスとして)大鵬の孫・あの貴闘力の息子(四男・末っ子)がこの夢道鵬である。自己最高位を更新した今場所は(憧れの)リーチをかけることができるか。夢への道を打ち立てることができるか。
ちなみに(この4兄弟の)三男・王鵬は東前頭12枚目、次男(四股名・納谷)は西三段目26枚目の今場所番付となっております(長男はプロレスラーとして活躍中)

九州場所を頼んだぞ!!↓↓↓