上位陣の失望を忘れさせる、藤ノ川と藤天晴の躍進

 ・横綱 大の里、本日より休場。
まぁ、妥当な判断だろう。ここから先を望んだり、逆転に賭けるなんて無理な話だ。
・安青錦が4日目で2敗なんて現実は、場所前の展望段階でつゆとも思わなかった。
美ノ海の執拗な前進を最後持て余し、寄り倒された。
ケガや体調不良、メンタルの不備とは思いたくないが、場所後の綱取りは厳しいだろう。
・琴櫻は髙安と右四つになっても地力負け。
・そんな中、豊昇龍も相手の引き「叩き」にバッタリ。

殊勲を挙げたのは、2日連続の金星になった藤ノ川だった。
今場所は自己最高位(東2枚目)
小兵だからと怯むことなく、思いっきり向かっていく姿勢、小気味よい動き(スピード)が信条で潔い。それらがうまく好転したのが2日連続の金星だったように思う。
今日の相撲を振り返る。

明日は安青錦戦が組まれている。
どこまで食い下がれるか、はたまた波乱を起こすのか。

新十両・藤天晴、好戦的な相撲を見せてくれた。
今日の荒篤山戦。
立ち合いすぐに取った左前みつ、途中、荒々しい突き放しで切られたが、すぐにうしろに回って送り出した。堂々の相撲っぷりで初日から負けなしの4連勝。
明日は大ベテラン、錦木戦。教えを乞う形になるか、蹴散らすか。

・藤ノ川 弟の碇潟と関取復帰目指す炎鵬、「史上最強の~」フレーズで売り出し中の旭富士が2連勝。特に旭富士はレベルの違いを見せつけている。

両横綱、らしからぬ。 2026春場所3日目

 懸念される大の里の状態。
ふたを開けてみれば・・・。
のど輪で起こしながら立ち位置を変えて、見計らったところに引き落としがズバリ!
藤ノ川が横綱初挑戦で金星獲得!
大の里、明日はどうするのか!?現状は目も当てられない。

安青錦は同じ轍を踏まなかった。
突き放して前に出ながら、頭と上体を低くして万全の押し出し。
引きずらなかったのが何より。昨日は昨日、今日は今日。
自らの相撲が取れた。

義ノ富士(昨日の)安青錦に続いて豊昇龍も食ってしまうのかと思いきや・・・。
もろ差しになり圧倒的優位になったが(義ノ富士)
豊昇龍、やぶれかぶれの首投げ。
掛け投げ気味な感じにもなり、義ノ富士の足が揃ってしまった。
豊昇龍の3連勝は上辺だけのもの。内容が伴ってない(特に昨日と今日)

・豪ノ山、今日も鋭い出足で3連勝。
・新十両の寿之富士と藤天晴、共に勝って3連勝。
・這い上がれ、千代丸。幕下付け出しデビューの不動豊を押し出して2連勝。

本命・安青錦に土、大の里も・・・ 2026春場所2日日

 綱取りに今場所(優勝争い)本命の安青錦が敗れた一報に度肝を抜かれて、横綱・大の里が連敗した事実にやるせない気持ちになった。振り返る。

安青錦が突いて起こす。
スパッと右を差し(下手を引くも)義ノ富士も同時に左上手を取る。
強引気味にも引き付けて投げで崩し寄り倒した(義ノ富士)
両者の対戦成績(相性的にも)あまりよくなかったかもしれないが、そんなこと言ってられない。ここ(2日目)で負ける安青錦を見たくなかったが、今後にどう影響するか(もちろんプラスに転じてほしい)

大の里
脆くも崩れた昨日(初日)から立て直せるか、熱海富士戦だったが・・・。
当たってすぐに右四つとなったが、左が機能しない横綱。
一方、熱海富士は左上手も十分でこれ以上ない形で寄り切った。
本来の相撲が取れない大の里、つらい。

・ご当所で意気上がる豪ノ山、会心の相撲で2連勝。
・新入幕・藤凌駕、上体をフルに活かした圧力で初白星。
・再起2場所目・生田目、西三段目3枚目で初日(1勝目)を挙げている

春場所に芽吹く藤島勢 2026春場所初日

 今場所も当ブログをどうぞよろしくお願いいたします。

今年の3月春場所は新入幕と新十両に合わせて4名が誕生。
そのうち、3名が藤島部屋所属である。

初日の今日は、この3名の相撲を中心に振り返ろうと思う。

まずは、丸5年かけての新入幕。
一時は十両昇進後、左膝のけがにより三段目26枚目まで番付を下げながら、ここまで這い上がってきた藤青雲が、元大関・朝乃山との一番。
低い姿勢で朝乃山の右差しをおっつけで封じる藤青雲。
次の瞬間、朝乃山が簡単に引いたところを一気につけ込んだ。
明日以降に弾みをつけるいい出だしにしてほしい。

次はもう一人の新入幕、学生4冠を引っ提げて1年前の春場所に幕下デビュー。
十両を2場所で通過して、幕内に駆け上がってきた藤凌駕。
対戦相手は、幕内優勝決定戦に出場経験のある・金峰山。
金峰山の絡みつくようなのど輪(突き押し)にもめげずに前へ出る藤凌駕だったが、やり過ごすことができなかった。
相撲内容は全く悪くなかったので、今後もこの姿勢・スタイルを続けるべきだ。

新十両・福崎改め藤天晴(ふじてんせい)
藤凌駕と同期入門。2場所遅れての新十両。
それにしたって順調に上がってきた。本当の出世争いはこれからである。
こちらは高卒出身の19歳。風賢央との初日を迎えた。
風賢央の突き押しに後退したが(藤天晴)相手の動きをよく見てはたき込みで初日白星発進している。

弥生3月。
浪速の春に、藤島勢が新風を吹き込む!

・綱取りかかる安青錦、若元春の変化を問題にせず、平常運転で寄り切り。
・大の里、初日から悪癖を露呈。今後に不安を残す黒星スタート。
・豊昇龍、熱海富士の投げを屈しそうになるもその強引さにつけこみ、寄り切った。多少時間を要した。
・琴櫻、要注意力士・義ノ富士を上手投げに仕留めたが、途中、応戦にあい、若干手を焼いたか。

天を仰いで何を想ったか、炎鵬友哉

 今年初場所前での炎鵬の状況及び背景を整理。

頚部椎間板ヘルニアによる長期休場(途中休場も含めて7場所)から最大で西序ノ口13枚目まで番付降下。そこから45勝15敗3休と再浮上してきた。
迎えた初場所は東幕下11枚目。
7戦全勝を挙げれば、念願の関取復帰を果たすところ。

場所が始まった。
6連勝と星を伸ばした炎鵬(この連勝には元関取が大辻、栃丸の2名含む)
あと1つ勝てば、7勝で十両返り咲きが確約される。

その7番相撲。
再十両と幕下優勝を賭けて、延原(二子山・東54枚目)と激突も、浴びせ倒しに敗れ念願達成ならず。その相撲がこちら↓↓

低くもぐり、勝機を模索。
延原の圧力に負けじと、左からのすくい投げを試みるも潰された感じ。

ここからが強く印象的。
しばらく天を仰ぎ、無念さを嚙み締めた炎鵬。
医師の制止を拒んでも、つらかったここまでの道のりが報われなかった切なさの表れか。
「まぁ、言い表せないですね」とこの時の心情を振り返ったという。

春場所での関取復帰はなくなった。
「この悔しさがあればもっと強くなれると思うので、来場所に向けてまた頑張りたいと思います」と気持ちを切り替えて、自らに言い聞かすようにコメントを残したという。

新たなる炎鵬伝説の始まりまで、どこまでも温かく見守りたい。