個性派集団・式秀から 黎大丸引退

 更に日が経ったが引退力士から。

(誤解を恐れずに言うならば)
角界の反逆異端児集団・式秀軍団の一角、黎大丸も秋場所限りで引退。

黎大丸 高信 (れおんまる たかのぶ)

最高位・西三段目74枚目(唯一の三段目力士の場所も蜂窩織炎による全休、おととし名古屋)
力士在位・55場所(丸9年と1場所)

力士としては(失礼ながら)凡庸な成績(実績)に終わっている。

しかし、各段(序ノ口)優勝まであと一歩のところ(勝てば優勝)というところまで経験。
時は3年前の夏場所、相手は日大相撲部から入門してきた春山(尾上・現在も幕下で活躍中)と対戦も残念ながら念願の優勝には届かず。

両ひざ靱帯断裂の大けがにより引退を決意、まだ27歳という若さ。
満足に相撲が取れないのだろうか。

この黎大丸の引退により、式秀部屋の力士数は8名となった。
改めて四股名(顔ぶれ)を見渡せば、まだまだ何とも独創的な珍名力士(キャラクター)が揃っている。

さて、今後の黎大丸は
「16歳で入ったので、社会に出ていろんなことをやってみたい。やりたいことを探したいです」とか。

黎大丸の四股名は、本名の「高信 黎大」の下の名前から取ったそうで
「黎明(れいめい)期という言葉があるように、暗いところから明るいところへ出るという意味があります。外国でも誰でも呼びやすいように、どこでも通用するようにと、親が付けてくれました。気に入っています」とのこと。

これからは明るい未来が待っている。


朝阪神、ご苦労様でした

 日にちが経ったが、引退力士から。

プロ野球 セ・リーグ 阪神タイガースは、球団史上初となるセ・リーグ連覇(2年連続・通算12回目)を達成したのが、今月3日の話。

我らの相撲界でも、熱烈な阪神ファンとされる「朝阪神(高砂部屋)」が残念ながら先場所(秋場所)限りでの引退を発表している。

タイガースファンが高じて、2018年春場所に改名。

朝阪神虎吉(あさはんしん とらきち)

高砂部屋所属を意味する「朝」の字が入っているからいいのだが、この四股名(フルネーム)で読み直せば「所属部屋が違うんじゃないか」と疑念が生じる、紛れもなく「式秀臭」がするからだ。

・2022年初場所、力士生活唯一の各段優勝を記録している(序二段優勝)
・最高位は西三段目24枚目(2023年初場所)
・10年半の土俵人生で記録上は無休
この辺りが主だった実績か。

・少年時代は阪神で「鉄人」と呼ばれた金本知憲氏の大ファン
・金本氏が阪神を去って以降は、同級生の森下翔太選手を応援してきた。
森下は24年1月のオフに高砂部屋に体験入門した縁もある。
・(コロナ禍前には)勝ち越した際に部屋の千秋楽パーティーで六甲おろしを歌うのが定番だった。
この辺りが阪神絡みのエピソードか。

今度の水曜日から始まるCSファイナルステージを前に朝阪神は
「日本一を目指してほしい。パ・リーグが強すぎるので難しいかもしれないけれど」と愛するタイガースにエールを送っている。

今後は都内の鉄板焼き屋で働くそうだ、将来的には独立を視野に入れているのか。
10年半に及ぶつらく厳しい力士生活(修業)に耐えてきた。
今後一層の活躍を祈念したい。

輝、再入幕ならず

 高田川部屋関取3人衆のNo.3に位置付けられてた輝(秋場所番付から)

当ブログでも、その活躍ぶりをかいつまんでご紹介させていただいた。

初日から無傷の10連勝。十両優勝争いでも突っ走っていたが、11日目に初黒星。
翌12日目に勝って、11勝1敗で迎えた13日目に悪夢が起きた。
生田目(二子山)に敗れたが(取組途中に)両者の頭が数回当たり、輝は眉間の辺りから大量の出血。相撲は突き落としで負けた(輝、2敗)

翌日(14日目・玉鷲戦)になったら、患部に大きなガーゼっぽいもの?をつけて登場した輝だったがあえなく敗退。
千秋楽・北の若戦、対戦相手を追い詰めるも、押し倒しによる逆転負け。

4敗に後退し優勝決定巴戦になるも、初戦でまたもや北の若に突き落とされ、十両優勝を逃した。
あの流血騒動により、視界が十分ではなかったか。
少なくともベストの状態ではなかってであろう。

輝 大士 東十両11枚目 11勝4敗

という2026秋場所の最終成績に終わった。

十両優勝もなくなり、11場所ぶりの再入幕も白紙になった。

輝 本人のコメント。

「自分自身10連勝したのも初めてですし、いろいろ収穫のある場所にもなりましたし、最後は死ぬほど悔しい思いもしました。真っ向勝負で前に出るしかないので、その相撲で見てくれる人の元気が出るような相撲を取っていけたらと思います」とあった。

湘南乃海、竜電らと競い合って、高田川部屋を大いに盛り上げてほしい。

碇潟に吉報届かず

 ご存知、藤ノ川・弟こと、碇潟(伊勢ノ海)

9月秋場所は西幕下4枚目(自己最高位)で4勝3敗に終わる。

場所直後の番付編成会議の場で、新十両として残念ながら「碇潟」の名前は上がらなかった。
つまり「幕下続行」が決定したわけだ。

また試練の場が続く。

悔しい思いをたくさんして、自分を磨けばいい、強くなればいい。

「高校生初の付け出しデビュー」を売りに初土俵を三段目付出で踏んだのは去年初場所。
以降、力士として11場所を数え、50勝27敗。順風満帆な方である。

(ほとんどの力士が経験する)幕下上位という壁での苦労、浮き沈み。

今は、これから先へ大きく飛躍するために、実力(相撲スキル)を蓄える期間と位置付けよう、歯を食いしばろう。

来場所は東か西の筆頭に「碇潟」の四股名があるはずだ。

玉鷲、不死鳥伝説が止まらない

 2026年の玉鷲は、3場所連続2ケタ敗戦で十両陥落。
今場所は序盤1勝4敗の滑り出しに正直、さすがに(現役続行も)少しずつ厳しくなってるかなと思っていたが、6日目から怒涛の9連勝。十両優勝者(北の若)や(幕内経験たっぷりの)古豪、新鋭などを立て続けに撃破、史上最年長幕内返り咲きが濃厚と見られている。

一人の人間
一人の力士
を超越した何かがある、超人の領域としか思えない。

私が選んだ秋場所の玉鷲の健在ぶりが伝わってくるベスト3は(日程順に)
9日目(十両優勝者)北の若戦
この時点で7勝1敗とひた走る北の若。100%近く敗戦濃厚な中、逆転の突き落とし。

11日目・御嶽海戦。
恐縮ながら、凋落傾向が感じ取れなくもない元大関を一方的に押し出した相撲。

12日目・幕内を60場所務めあげた古豪・佐田の海戦。
こちらも一気に押し出してうるさい老練を下した。

記録としても、
・通算連続出場回数
・通算勝利数 などが継続中で

幕内出場回数も来場所更に更新されるものだと思われる。

11月九州場所中に42歳を迎える玉鷲。

その存在は(ここまでくると)神様仏様レベルに近づき、並べる、いや超えてるかもしれない。

幕内上位レベルで活躍するその姿を、再びこの目に焼き付ける日が訪れるような気がする。