明瀬山と千代の国の義理と人情

愛され続けた力士が大銀杏と別れを告げた。

共に元・幕内力士の明瀬山が今月2日、千代の国が同8日に断髪式・引退相撲が両国国技館で行われた。
明瀬山は元々の体質なのか、肉が垂れ下がり・揺れるその外見と、目が細くこう言ってはなんだが不愛想な感じの風体でキャラクターが印象強い。
千代の国は、殊勲インタビューやあの引退会見などで伝わってきた誠実さや涙もろさに感じた人情味の厚さが大好きだった。

まぁ、何が言いたいかって(繰り返しになるが)この2人の断髪式は人柄が沁みわたる素晴らしい引退相撲だった(現地に行った訳ではないが)

まずは、明瀬山から。
2021年に誕生したという愛息・颯之佑(そうのすけ)君との土俵入りと「明瀬山最後の取組」をこの長男と戦い父親としての涙が印象的だった。
埼玉栄高で後輩に当たる大関・琴桜、大関・貴景勝ら約280人がはさみを入れたという。
師匠の木瀬親方に大銀杏を切り落とされたあとの明瀬山自身の挨拶は9分30秒に渡り感謝の思いを述べ、中でも(苦しい時を支えてくれた)最愛の妻に対する賛辞を続けていた。

その一部始終が凝縮された動画がこちら↓↓↓

そして千代の国。
先代師匠の女将さんだった秋元久美子さん、その娘である優さんと梢さんもはさみを入れ、千代の国の長年の労を労い一声かけていた。
また兄で俳優となった(サンクチュアリ・2023年5月より全世界で配信中の大相撲を題材としたwebドラマで有名)元幕下千代の真の澤田賢澄さんとは最後の一番をとる予定だったが、4月に脳幹出血で倒れ入院闘病中のためこの計画は無しに。式で兄の名前を呼び上げられた千代の国は涙した。現在は目を開いて声に反応するようになったと説明し「無事に断髪式が終わったと報告したい。よくなることを信じて、みなさんに応援していただきたい」と呼びかけた。

千代の国、最後のぶつかり稽古と感動的な断髪式の様子がこちら↓↓↓

なんていい人、いい力士だったんだろう。
その人柄と人間味で、強さと優しさを兼ね備えた素晴らしい関取を育ててほしいです。

元・明瀬山の井筒親方と元・千代の国の佐ノ山親方をこれからも応援し続けます!

力士生活、お疲れ様でした

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レジェンド2人を追い続けたプロ4場所目

 大相撲5月夏場所。
十両では元・関脇、在位7場所(連続)の若隆景が14勝1敗と素晴らしい成績で優勝を成し遂げた。右ひざの大ケガから一時は幕下6枚目まで番付を落としたが、そこから3場所目経って、かなり状態を取り戻してきたか。

あとは、長らく幕内の土俵を盛り上げた元・小結 遠藤と元・前頭2枚目 千代翔馬の東西の十両3枚目コンビが12勝と好成績を上げた。

ここに割って入った24歳の若者。
新十両・東十両12枚目、阿武剋が最終成績13勝2敗(あわや新十両優勝を飾るのかというぐらいの)大活躍を見せた。

この阿武剋のプロフィール。
2000年5月、モンゴル・オブス県の24歳。
15歳で来日し、神奈川・小田原市にある旭丘高校、日体大とアマチュア相撲で経験を積み、大学4年時の学生横綱のタイトルを手土産に幕下15枚目格付出でデビュー。

幕下通過に3場所を要したが(アマチュア実績からすると意外)晴れて新十両に昇格したプロ4場所目で本領発揮と言ったところか。ベテラン・古豪勢に立ち向かい、最後まで十両優勝争いの輪の中に居続けた。

恵まれた上体を活かした寄り(圧力)は威力十分。立ち合いから激しい突き押しを見せることもしばしば。小さな枠にとらわれることなく、日頃から可能な限りいろんな力士と手合わせをして相撲を磨き、スケールの大きな力士になってほしい。

実力者・遠藤を長い力相撲の末、打ち破った相撲がこちら↓↓↓

地頭が良く、日本語も流暢。
好きな歌は河島英五の「時代おくれ」と言うのだから粋なもの。

大の里や尊富士のように土俵を沸かせ、存在を今以上に知らしめるのはそう遠くないか。
四股名の「剋」の字は自分に打ち勝つ(剋)という意味が込められてるという。

24歳の将来は、どこまでも明るく無限だ。

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追悼・大潮、実績と同世代の顔ぶれ

 今でも光彩を放ち続ける記録の数々。

通算出場:1891(史上1位)
十両在位:55場所(史上1位タイ)※あと一人は蜂矢(春日野)
現役在位:157場所(当時史上1位、現在は10位タイ)
※(51歳まで取り続けた)華吹や、現役では天一(山響)、輝の里(田子ノ浦)、澤勇、潮来桜(共に式秀)などに抜かれてしまったが。

これらの記録は先月25日に逝去した大潮(時津風)が打ち立てた大記録である。
初土俵から新十両まで8年近くの時間を要し、図抜けた素質と素養があった訳ではないようだが、師匠や先輩力士(主に北葉山の)言うことをよく聞き、忠実に守り実行し、継続した賜物・証ではないか。

最高位は小結(1場所)
北の湖からは2戦連続で金星を獲得している。

同時期に時津風部屋で関取として活躍していた主な顔ぶれ(順不同)

蔵間・・・美男力士としても人気。相撲協会退職後はタレントとしても活躍。
豊山(広光)・・・東京農大よりプロ入り。引退後湊部屋を創設。
双津竜・・・引退後、親方時代に不祥事によって解雇されたあの双津竜。
大豊・・・元・小結。荒汐親方として、大波3兄弟や現・荒汐の蒼国来などを育てる。
天ノ山・・・駒澤大学よりプロ入り、最高位・前頭筆頭。愛称・ジャンボ。
牧本・・・最高位・東前頭12枚目。序ノ口から引退までのおよそ22年余り、一度も休まず相撲を取り続けた。
などなど、実力・個性派、勢揃い。
定期的に関取を輩出していた時津風部屋のいい時代だった。

相撲協会を停年退職して11年。
近年は東京都八王子市で穏やかに暮らしていたそうだが、5月下旬に体調が悪化、25日に76歳で逝去された。

力士・相撲人として誇らしく立派な大往生。
昭和の名力士がまた一人、旅立っていった。

去年10月にも、大潮さんに関する投稿をさせていただきました↓↓↓

https://daisuki-oozumou.blog/wp-admin/post.php?post=3781&action=edit

ありがとう、大潮↓↓↓

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