2022(令和4)年、先場所までの幕内優勝者を振り返ると、連覇を成し遂げた力士はなく、毎場所違う顔ぶれになっている。
今場所も関脇以下の優勝となってしまうのか、はたまた幕内からの優勝者が誕生するのか。
今日も幕内の土俵からお伝えしたい。
若隆景‐逸ノ城は、逸ノ城が圧力かけて出ていく。体を入れ替え、逸ノ城のあごの下に頭をつける若隆景、探り合い続く。逸ノ城の右差しを許さない若隆景。若隆景の寄りに合わせて逸ノ城も出てきた。逸ノ城の右差しを切った若隆景がもろ差しになり、下手投げ決まる。
1分11秒の大相撲。若隆景、かなりの鼻血。逸ノ城も返り血を浴びた。
髙安と御嶽海、この元大関同士の一戦は。
髙安、今場所多いかちあげの立ち合いから、左上手取る。胸が合う引きつけあいから、じわじわと寄って1敗対決は髙安が制した。
今日の翔猿は琴ノ若と。
翔猿の右下手を琴ノ若が左おっつけで機能を封じる。翔猿が出てくるところを、この左からの小手投げで琴ノ若3勝3敗。翔猿同じく3勝3敗。
新入幕・熱海富士、今日の対戦相手は幕内在位58場所目を数える、九重部屋・千代大龍。
激しい突っ張り合いから、両者両腕を伸ばし、牽制する構えから、千代大龍がはたき込みで2勝目。熱海富士は負けて3勝3敗。
あとがない大関の正代は、幕内勢を席巻する伊勢ヶ濱所属の一角、新鋭・翠富士と対決。
積極的に前に出る。翠富士も負けじと必殺・肩透かしを見せる。もろ差しの翠富士を外四つから、抑え込むように押し倒し、正代の勝ち。必死の土俵が続く。
翠富士が花道を引きあげてくる時の残念そうな、あと一歩だったと言わんばかりの歯痒そうな表情が印象的。大善戦だった。
貴景勝、のど輪からの電車道で4勝目
玉鷲は、霧馬山との突き合いで負けてしまった。どうした、1勝5敗。
若元春、おっつけから突っ張り、最後ははたき込みが鮮やかに決まった。
妙義龍は、幕内3場所目の錦富士に巻き替えてから一気の寄り倒しで、ベテランの貫禄を見せつけた。
宇良・宝富士・照強は、今日も黒星を更新。特に宝富士が精彩を欠いているように見える。
~6日目の十両~
東幕下4枚目・元大関朝乃山は早くも4番相撲
対戦相手は東十両12枚目、徳勝龍。
2人とも幕内優勝経験者の豪華対決は、朝乃山が押し出して勝った。
僅かな時間の相撲だったが、朝乃山の圧力と地力がまさったか。
腰を落とした万全で安定した相撲だった。
早くも4連勝と勝ち越しを決め、幕下優勝へまた一歩近づいた。
ここまで全勝2人のうちの一人、剣翔の今日は東白龍。
立ち合いもろ手突きの剣翔、そのまま体を左側に移し、あっという間の6連勝。
さらにもう一人、全勝の天空海は先場所十両優勝の栃武蔵との一番。
天空海、右差し・左上手の体勢から、頭をつけて寄り倒し。
天空海も全勝守る。
新十両狼雅は、十両3場所目・プロ通算7場所目、鳴戸部屋・欧勝馬との一戦。
おっつけながら左上手を取る、欧勝馬。狼雅が下手投げ打つも、欧勝馬、上手から寄り切って、欧勝馬勝ち。
十両の全勝、今日も変わらず剣翔と天空海。
1敗がいなくなり、
2敗が武将山をはじめに8人が追う展開になっている。
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