友綱偉人伝・戦闘竜 扁利

 去年2月、11代友綱(元関脇・旭天鵬)と5代大島(元関脇・魁輝)は年寄名跡を交換したことにより、61年の歴史に幕を下ろした友綱部屋。

所属していた関取も、特に10代(元魁輝)が育てた「魁」系の大関・魁皇、関脇・魁聖、十両・魁道などを中心とした個性的な顔ぶれが揃う。

また、2012年4月からは、当時の大島部屋の師匠(元大関・旭國)の定年により、力士・行司らを引き取った。により括りが変わるが、当時の「旭」系の関脇・旭天鵬、前頭・旭秀鵬、旭大星なども厳密に言えば(一時的に)入ります。

中でも今回は、アメリカ本土出身初の関取、引退後もプロ格闘家としても活躍した戦闘竜 扁利(せんとりゅう へんり)を取りあげる。

米軍のコンピューター技術師の父と、日本人の母の間に1969年7月16日、戦闘竜扁利ことヘンリー・アームストロング・ミラーは、東京都立川市に生まれ、6歳まで日本で暮らした。

1975年にアメリカミズーリ州セントルイスに転居。高校までを暮らす。

1987年に高校卒業後、親戚に勧誘され再び来日。

長年居住したセントルイスにちなんで「戦闘竜(せんとりゅう)」の四股名で1988年7月に友綱部屋から初土俵。

1994年11月場所に念願の十両昇進を果たす。

しかし、以降はひざや肩などのケガが続き、帰国も考えるほど心が折れかけたが、同部屋の親友・魁皇からの熱い説得を受け奮起。ついに2000年7月場所に悲願の新入幕を手にした。

ちなみに魁皇とは、彼(魁皇)が初優勝した時も、言葉を交わす事なく握手し抱き合い涙を流すほど信頼しあう仲だった。

強烈な突き押しを武器に幕内在位3場所、最高位は西前頭12枚目。

2003年11月場所、西幕下5枚目で2勝5敗で負け越したのを機に、15年に渡る力士生活を引退した。

通算成績:351勝253敗77休 
現役在位:93場所

各段優勝
幕下優勝:1回 (1999年5月場所)
序ノ口優勝:1回 (1988年9月場所)
を記録している。

~格闘家に転向~

翌2004年にプロ格闘家に転向し、PRIDEやHEAT興行などで活躍。

同年10月14日、マル・”ザ・ツイン・タイガー”と対戦し、KO勝ち。転向後、初勝利を挙げた。試合後、リング上で「相撲は強いんだよ!」とマイクアピールした。

2013年8月25日、引退試合となったDEEP 63 IMPACTで中村和裕と対戦し、パンチラッシュでKO負け。

現在は神奈川県平塚市にあるプラスチック製品やプラスチック金型の製造をする会社に勤務しているそうだ。

後年、某バラエティー番組で嫁との馴れ初めの紹介によれば、戦闘竜が右ひざの手術の為に入院していたある日、戦闘竜と同じ病室に嫁の友人がたまたま入院していて、それがきっかけで
お付き合いが始まり、最終的に結婚に至ったそうだ。

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