北勝富士 錦木 大の里 秋場所3日目

~北勝富士、冷静さを保ちながら

 北勝富士、これ以上ないスタートを切った。
今日に関して言えば、霧島の圧力にも屈せず臆せず向かっていき、突破口(右上手)を掴み、勝利を呼び込んだ(寄り切り)
昨日(2日目)に関しては、主導権は豊昇龍にあったように思うが、北勝富士は冷静に豊昇龍の動きをよく見ながら勝機を判断していた(ように見えた)
おととい(初日)の貴景勝戦でも(本割り・取り直し)攻め込まれたが、心底焦ってるわけでもなく、大関・貴景勝の動きを見極めていたように思う。
初日から3連勝、大関3タテは見事としか言いようがない。
明日の対戦相手は大栄翔。関脇陣もこの前頭筆頭(北勝富士)には要注意・ご用心である。

~見事な上手投げ!錦木~

今日の錦木、立ち合いすぐの右下手(右四つ)から長い探り合い。
錦木左を巻き替えに、朝乃山も同じように左を巻き替えに出たその瞬間に、錦木がその瞬間右からの上手投げをズバリと決めて見せた。待っていたのか、タイミングよくピシャリとある種芸術的に。
初日(玉鷲戦)岩のような重い腰、どっしりと安定した上体・重心で勝ち星をゲット!
2日目は立ち合い勝ちした貴景勝に主導権を握られ、その大関の18番を食らってしまった。
明日の錦木は翔猿と。これもまた垂涎ものの好取組である。

~大の里の完勝劇~

今日の(新十両)大の里は、ベテラン志摩ノ海に対して安定した取り口、低い攻めで押し出した。この3日間を振り返ると「危なげ全くなし」の言葉に集約されるか。着実に3勝を重ねている。明日の4日目は新十両同士、しかもこちらも(初日から)3連勝できている天照鵬との一戦。この十両の大一番も見逃せない。

4日目の取組を見渡してみた。
私の期待・楽しみ・好取組は、
朝乃山ー貴景勝、錦木ー翔猿、大の里ー天照鵬 といったところですかね。

頼むぜ、錦木!↓↓↓

千秋楽・炎の十両3番!!

 幕内優勝は昨日(14日目)で決まった(照ノ富士)

千秋楽までもつれ込んだのは、ハイレベルな十両優勝争い。

まずは怪物・落合の千秋楽、欧勝馬戦。

欧勝馬の立ち合い当たってから(消極的な)2回の引き技に合わせて、落合万全の押し出し。14勝1敗で本場所を終えた。

続いて豪ノ山の千秋楽は、西10枚目・北の若(八角)

左に変化した北の若。豪ノ山に動揺はない。じわじわと寄っていく。
投げを打って残した北の若。のど輪で抵抗するも直後に引いてしまい、これが命取りに。
豪ノ山、押し出しで決めて14勝1敗。 十両は優勝決定戦に持ち込まれた。

~炎の激突、優勝決定戦・豪ノ山-落合~ 

結局、本割りで決まらなかった十両優勝。
豪ノ山と落合、14勝1敗同士で決定戦。

気合満点の豪ノ山。張り差しの落合、怯まない豪ノ山。次から次へと繰り出す腕の伸びる突っ張りに、落合防戦一方。豪快に押し出した。
気迫で上回り、出せるものを全力で出し尽くした感の豪ノ山が決定戦を制した。

~心に沁みる優勝インタビュー・照ノ富士~

昨日(14日目)で8度目の優勝を決めた照ノ富士。
今日(千秋楽)でも、大関・貴景勝を危なげなく押し出しで破り、14勝1敗で場所を終えた。その照ノ富士の苦労の足跡と人柄が見て取れるインタビューがこちら。

~霧馬山、大関昇進確実~

大関獲りの場所を11勝4敗の成績で終わった霧馬山。
審判部は昇進を諮る臨時理事会の開催を八角理事長に要請した。31日の臨時理事会を経て正式決定する。
ここ3場所の勝ち星の合計が34勝。文句なしである。
持ち味の(左)四つ相撲、力強い投げ技に磨きをかけ、さらに上を目指せる力士になってほしい。

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