鶴竜育成の新十両・竜鳳

 相撲協会は、9月30日に両国国技館で九州場所の番付編成会議を開いた。

新十両は2人。

「史上最強の新弟子」こと旭富士(伊勢ヶ濱)に、元横綱・鶴竜が初めて入門時から育てたという竜鳳(音羽山)が決めた。

旭富士は今場所の番付と成績からすれば、言うまでもなく(新十両入りは)必然であったが、この竜鳳の番付と成績は当落線上で微妙、ギリギリ、スレスレ感があり、どちらに転がってもおかしくなかったが、幸運が舞い込んできた形になるか。

「史上最強の」旭富士に関する背景・エピソードは周知の通り。

今日はもう一方の竜鳳に着目したいと思う。

緑茶の名産地としても知られる京都府宇治市生まれ。

小学校入学から相撲を始め、中学から鳥取に相撲留学(こりゃすげぇ)
鍛錬の末、中学生横綱と白鵬杯でも個人優勝したそうだ。
高校は数々の名力士を輩出した鳥取城北高校へ進学。
ここでも複数の複数の全国大会で結果を出したが2年で中退。
プロ(音羽山部屋)の門を叩いた。

昨年7月に初土俵。
序二段優勝を決めた11月九州場所より、四股名を「竜鳳」に改名し、現在に至る。
因みに四股名の由来は、師匠(鶴竜)の「竜」と出身地京都の名所・平等院鳳凰堂の「鳳」の字を合わせたもの。なかなかビシッと決まってるし、スマートで聞こえがいい。

序二段優勝後、三段目1場所、幕下4場所を連続勝ち越し(負け越し知らず)で突っ走り、掴んだ関取の座。

愛弟子への期待を
「何より相撲に対する気持ちが良い。率先して稽古をやる」
と語った上で、
「先輩たちがいる中で自分が後輩で上がった。私もそうだったが、先輩を立てて、自分がどれだけ偉くなっても、先輩は先輩。それは人として間違っちゃいけない。そういうところに気をつけながら」と一人の人間としても忠告したとか。

一方の竜鳳は
「親方のような人になりたいと思ってこの部屋に入った。親方の言うことを素直に聞いて、率先してやっていけたら」
「人としても力士としても、全てにおいて親方は尊敬するところがある。人間性が一番だと思うので、自分もそうなれるように頑張りたい」とすっかり師匠を崇拝しているようだ。

相撲もさることながら、こういった人柄・人間性にも注視していきたい。

また一人、陰ながら応援してくなる力士が増えたか。

竜鳳 和真 19歳、新十両として九州の土俵に参上する。