お疲れ様でした、入間川親方。思い出話少々

 先日のNHK中継の向正面解説は、元関脇・栃司の入間川親方。

来月65歳の定年を迎えるそうで、解説に呼ばれたようだ。

1993(平成5)年に興した入間川部屋は、元小結・垣添の雷親方に継承され、「雷部屋」(いかずちべや)となった。立場が入れ替わり入間川親方は部屋付きとなる。

この入間川親方、私が子供(小学生)の頃、当時の三保ヶ関部屋に見学に行った時に(所属していた春日野部屋から)出稽古に来ていたのを覚えている。

北の湖だったかなぁ、北天祐だったかなぁ、

闘竜だったかなぁ、播竜山だったかなぁ、

ぶつかり稽古で胸を貸り、息が上がるくらいかわいがられてたように見えた(最近ではこのかわいがりという言葉がマイナス表現として取られる向きもあるが、決してそういうものではなく、愛情が感じられる稽古だったというのも合わせてお伝えする)

あれから40年ぐらい経ったか。
そりゃあ俺も年を取るわけだ。

追記:いつだったか、両国国技館でチケットもぎをしていただき、握手してもらった。
デカくてゴツい手に元相撲取りを感じた。

翠富士18番炸裂!貴景勝、絶望漂う3敗目、霧馬山大丈夫か・6日目

綱取りがかかる貴景勝、昨日まで3勝2敗と苦しい足取り。

今日も話題性・注目の力士を取り上げようと思う。

まず結びの貴景勝は、元大関の御嶽海との一番。

もう左足(ヒザ)には、残す足・出ていく(圧力を加える)力がなくなっているように見える。おそらく3日目・正代戦で痛めた左ひざの影響しているのか。
綱取りの可能性はほぼ消滅した。

大関への足固めと位置付けられてる今場所の霧馬山、今日はここまで三役相手に1勝4敗の西前頭3枚目・錦木。

勝負が決したあと、左ひじを土俵につけたまま動けない霧馬山。
立ち上がり、勝ち名乗りを受けたが、左腕(上腕)のあたり、自由が利かないようだった。
部屋付きの鶴竜親方から「大丈夫ですよ」とのツイートがあったようだが、気になるところだ。

~炸裂、肩透かし!!

序盤戦を5連勝で通過した翠富士、遠藤(追手風)との対戦。

伝家の宝刀、6日目にして炸裂!
それはそうと、ここまでのきびきびとした動き、勝負所と決断してからの仕掛けが早い!
このあとも、荒れる春場所を賑わせてくれそうだ。

~これより十両~

宮城野部屋のこめびつ、落合の6番相撲は、同じく4勝1敗で序盤を乗り越えた美ノ海。

右張り差しからの立ち合い、落合。
すぐの右上手。左差しを許さない美ノ海、右上手出し投げで崩し、最後は腰を落として寄り切った。終始、落合ペース。1敗を守った。

今日の朝乃山、千代丸を危なげなく突き出した。こちらも1敗。

春場所6日目を終えて
幕内全勝は大栄翔・翠富士・髙安
十両全勝は逸ノ城一人である。

大栄翔・好調、若隆景・不運な星落とす・5日目

 大相撲春場所、序盤5日目を迎えた。

綱取りで迎えた、貴景勝を含めた関脇以上が今ひとつ煮え切らない感じだ。幕内全力士を見渡してみて、光の見える・見えそうな存在はいるのか。5日目を検証する。

ここまで4連敗スタートの若隆景は、元大関・御嶽海との一番。

若隆景、立ち合い左上手を引くも寄って出る御嶽海。こらえる若隆景、右からすくう御嶽海。
若隆景、左から上手投げ!決まるも、直後に物言いがつく。協議の結果、最初御嶽海が寄って出た時、若隆景の右ひざが土俵にふれたとの判断で、若隆景の「つきひざ」という裁定がくだり、御嶽海の勝ち。若隆景、今日もするりと白星を逃した形となった。5連敗の若隆景、明日は竜電と。御嶽海は貴景勝と。

*「つきひざ」とは・・・相手の力が加わらぬまま、ヒザをつく。

⇧ということなので、若隆景は不運で気の毒な星を落とした(4:30あたり)

結びの一番、大関・貴景勝は、竜電と対戦だ。
思い切りのいいぶちかましから、一気に押し出し!貴景勝。
相撲内容はよかったのだが、勝ち名乗り直後の土俵から降りる時の足取りがぎこちなく見えた。大丈夫か。

4連勝と好調の出だし、小結・大栄翔は、荒れる春場所を盛り上げてる一人、正代戦。
大栄翔、もろ手突きからの迷うことない電車道で、正代に何もさせることなく押し出し、5連勝!

新入幕・北青鵬、1分15秒の長い相撲の末、今場所東十両3枚目の逸ノ城に寄り切りで敗れて初黒星。

~これより十両~

今日の十両では、元大関同士の対決があった。 朝乃山ー栃ノ心。

朝乃山はいい相撲だったが、栃ノ心は元気がない。
先場所、痛めた左肩脱臼の影響があるのか、な。

なんてったって今日も落合、いつも落合。
今日の対戦相手は、大ケガの末、序二段から不屈の闘志で再び這い上がってきた男・友風(二所ノ関)
落合、頭ひとつ低い立ち合い、友風、圧力を感じたのか引きが容易だった。
そこを一気に押し出して落合4勝1敗。明日は美ノ海戦。

幕内5連勝が、小結・大栄翔・翠富士・錦富士・髙安の4人となった。
小結、平幕陣が盛り上げて、明日から中盤戦と移る。

貴景勝・2敗目、ガムシャラ正代、新入幕4連勝など4日目

大相撲春場所4日目。今場所の注目は大関・貴景勝の綱取りなるかが一番ではあるが、正代の復調や、新十両・落合など話題めじろおしである。今日も注目・話題の取組をお伝えする。

それでは、今場所の主役・大関貴景勝の相撲から。

昨日の正代戦で、勝ちはしたものの足(ヒザ)を気にしてる様子だったが、その不安が結果的に的中した形になった。
阿炎がもろ手突きから、引きながら右への動きに貴景勝はついていけず、あっ気なく2敗。
花道から下がる貴景勝、やはり左足を気にかけてる様子だった。明日は竜電と。

復調気味というか、本領発揮というか、元大関正代もこの荒れる春場所を賑わせてくれている一人である。今日はまだ初日の出てない関脇若隆景。

立ち合いは若隆景がよかったが、正代、左から起こす。そこからやや強引ぎみに一気に出る。
最後は、若隆景がもろ差しになってたかもしれないが、委細構わず腹を使って押し出し正代の勝ち。ここ数場所、正直不甲斐ない取組が多く見受けられたが、今場所は何か吹っ切れたように見える。

新入幕の一人、ここまで勝ちっぱなしの身長204cmの北青鵬は、幕内最初の取組で水戸龍(錦戸)と。
水戸龍、左前回しを引く。が、北青鵬も左上手。お互い仕掛けるが残した。
北青鵬腰を振り、水戸龍の上手を切って寄り切り。新入幕4連勝。何か飄々として、堂々とした振る舞いは大物の予感をさせるが、まだ気が早いか。

~これより十両~

今日の落合は、幕内優勝経験者で且つ今場所十両に復帰した徳勝龍との一番。

頭で当たって左四つ落合、圧力かけながら寄って出る徳勝龍。左下手から右前みつ、寄って出て寄り切り落合。今日もベテランの経験に飲み込まれず、最後まで主導権を握っていた。

先場所新十両の湘南乃海、今場所も出だし3連勝といいスタートを切っている。
今日は対戦相手はロシア出身の狼雅(二子山)
湘南乃海、左をしぼって狼雅の右差しを警戒。狼雅、その右で上手を取ろうとするが失敗。続けて、巻き替えにいこうとしたところをきめ出した。
いい意味で勝機を急ぐことなく、自分有利な状況になって、じっくり決めた。
先場所新十両で12勝、今場所ここまで4連勝と、それまでの長年の苦労が報われるかのように、湘南の波に乗っている。

貴景勝・気迫の2勝目、足を気にしてる様子があったが・3日目

綱取りへ・・・、期待かかる貴景勝。

3月・春場所は3日目を迎えた。

その大関・貴景勝、今日の対戦相手は元大関・正代である。

立ち合い、貴景勝の圧力・踏み込みに分あり。
突き放す。正代も必死に抵抗するも、貴景勝の気合い・背負ってるものの違いを感じさせられた。押し出して貴景勝の勝ち。
直後、勝ち名乗りを受ける時に、何か足をかばっている様子。土俵から降りる時も足の運びがスムーズじゃなかった。カメラもずっと追っていた。明日以降の取組、綱取りに影響しないか気になるところだ。
明日の貴景勝は、阿炎である。


こちらは、大関への足固めとしたい今場所の霧馬山、玉鷲戦。
一気に決めにいく玉鷲、脇が開いたところを霧馬山すくい投げ。



豊昇龍に初日。小結・琴ノ若戦。
上手を引く琴ノ若、仕掛けた琴ノ若、掛け投げにいく豊昇龍、のど輪がすっぽ抜けた琴ノ若、もろ差しになった豊昇龍が寄り切って初日が出た。

話題の新入幕対決、金峰山‐北青鵬
立ち合いすぐの左上手、引きつける力強すぎ。ジワジワ寄ってこの対決制す。
金峰山も見劣りしない体格だが、何も出来ずに力負けした印象。

~これより十両~

鳴り物入りで入門。新十両・落合の3日目は貴健斗との一番。

https://www.youtube.com/watch?v=KdNz-LT54Ss&t=185s

両者頭で当たる立ち合い、突き放しにかかる貴健斗。左を深くねじ込み、相手の上体を起こし寄り切った。慌てる様子なく、落ち着いて高校の先輩を寄り切った。明日の対戦相手は徳勝龍。

朝乃山の3番目、今日の対戦相手は東白龍(玉ノ井)
東白龍、一気にのど輪で攻め立てる。叩きに出たところで形勢逆転。
朝乃山の右腕をたぐるも、左上手を引かれ、送り倒し朝乃山の勝ち。

幕内上位の星の潰し合いも面白い。図抜けた存在もいないが。
貴景勝の足の状態が気になる。
新入幕・北青鵬、新十両・落合と玉正鳳、場所を大いに盛り上げてくれている。

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