元小結・常幸龍が引退。

 私はこの力士が好きだった。
インタビューから伝わってくる誠実な人柄が。

元小結・常幸龍が今場所限りでの引退を発表した。

2011年5月(技量審査場所)初土俵、歴代単独1位の序ノ口デビューから27連勝の記録を樹立。その後も新十両・新入幕ともに、歴代1位のスピード出世で、最高位は小結。

ここからケガによる苦労と試練の連続となる。左手親指骨折、足首手術、右膝手術からの三段目陥落、右腕上腕二頭筋断裂、(ヒザの)前十字靭帯断裂→半月板割れてる状態など、枚挙にいとまがなかった。

そんな中、家族や後援者の支えを胸に十両復帰を2回果たすも、幕内返り咲き・上位進出はならなかった。

鳴り物入りで角界入り、その後の連勝記録やスピード出世からすると、ケガに悩まされ、潜在能力が十分に開花したとは言い難い土俵人生だったか。

今後はアマチュア相撲の指導者としての活動を計画しているそうだ。
Twitterも開設したもよう。

十両・幕下・序ノ口優勝各1回
三段目優勝2回を記録。
日馬富士から金星1個を獲得している。

常幸龍関、お疲れ様でした

常幸龍!!↓↓↓

東京都立新田高校相撲部とは OBに千代大龍と栃丸

秋場所、2勝13敗で大きく負け越し、初土俵から10年かけて上がった十両の座を3場所で明け渡すことになった栃丸について書こうと思い、検索したところ、東京都立新田(しんでん)高校相撲部出身と判明。

都立高校の相撲部?

と思い、調べてみたら都立唯一の相撲部のある高校らしい。

13大会連続で高校総体に出場している強豪校(2021年7月29日)東京新聞より。

(その高校総体の)団体戦や個人戦にも出場予定の部員や、女子相撲で中学時に全国大会で概して優勝を勝ち取り、18年世界相撲選手権で女子中量級3位に入った女性部員なども存在する。

2001年、部員一人からスタートした相撲部は、設立から21年を数える。

現在の顧問は、松永昭久教諭。

日体大相撲部OBで、全国選抜大会で準優勝した実績を持つ。
この大会では、のちの大喜鵬、千代大龍、常幸龍などプロで関取まで上り詰めた錚々たる顔ぶれが出場した中での準優勝だった。

著名な出身者として、

タレント・伊集院光
北海道日本ハムファイターズ・秋吉 亮
サッカー選手・玉城峻吾、栗原イブラヒムジュニア など

千代大龍、栃丸に続く関取輩出なるか。

一日2時間程度という限られた練習時間の中で、部員達は来る日も汗を流し、砂にまみれる。

引退された千代大龍さんのグッズです↓↓↓

玉鷲、幕内優勝を引き寄せた日頃の鍛錬とは

 玉鷲の優勝に終わった秋場所。

年齢を感じさせない、スピードあふれる取り口は、益々、今後の活躍を予感させた。

そんな玉鷲、所属する片男波部屋に所属する力士が現在4名しかおらず、故にアイデアあふれる稽古を積み重ねている。

(代表的なものが)玉鷲に対し、2人の力士が相撲を取り、番数をこなしている。
正面から2人・正面と右側1人ずつ・正面と後方1人ずつの3パターン。

片男波親方はこの稽古の目的を「どんな体勢からでも、反撃できるように」と話す。

動画を貼る。この中に上述のようなものは入ってないようだが。 長編になります。

この言葉と、九月場所の15日間を振り返ると、何よりスピードが磨かれ、土俵際に後退しても、動じない(心なしか)少しの余裕すら感じた(10日目・御嶽海戦)

勝った瞬間の気持ち 「やったぞ」
優勝を意識したのは 「三日前」
家族へはどんな思いか「早く会いたい」

「家族のために戦う」

この言葉を胸に、鉄人・玉鷲は、来場所以降も若手の壁になって立ちはだかり続ける。


ヨッ、玉鷲!!↓↓↓

玉鷲2敗、髙安3敗守る13日目

  完全に幕内力士に絞られた優勝争い、今日の動きを紹介する。

2敗に後退したが、トップを走り続ける玉鷲、3敗の錦富士との取組。
立ち合い低く当たる錦富士を玉鷲が左手で錦富士の首あたりを強烈に抑え込む、錦富士も玉鷲の左足にしがみつき堪えるも、突き落としが決まる。直後の玉鷲は両目を閉じ、ため息をついた。相撲内容に納得がいかなかったか。
明日の玉鷲、翔猿と。敗れた錦富士は貴景勝と。

髙安‐霧馬山
髙安、右かちあげから突っ張る。次の瞬間に鮮やかな突き落としが決まり、3敗守る。
一方、3大関を破り場所を盛り上げてる一人、霧馬山は未だ勝ち越し決められず、7勝6敗。
明日の対戦相手、髙安は豊昇龍戦、霧馬山は宇良戦。

3敗の北勝富士は、こちらも3敗翔猿との一番。
北勝富士、左に変わり突き落とし!狙ってたか。
相手は違うが、昨日食らった技を、今日、再現して勝ったことになる。これも相撲か。
明日の北勝富士は若隆景、翔猿は玉鷲戦が組まれている。

貴景勝も(昨日の)因果応報と言っては言い過ぎだが、若隆景にあっさりはたき込まれた。
負け越してる大関同士の一戦は、正代が御嶽海を押し出した。北の富士氏も「御嶽海は戦意を失くしてる」とバッサリ。肩の辺りを気にしてるような・・・。
若元春、大栄翔をはたき込み、物言いつくも軍配通り。若元春勝ち越し。

13日目を終えて、
2敗 玉鷲
3敗 髙安・北勝富士
4敗 若隆景・翔猿・錦富士・竜電
明日、玉鷲勝って、髙安と北勝富士が負けると玉鷲優勝となる。

十両は、
栃武蔵、今日も東白龍を寄り切って勝ち、2敗を守った。
北青鵬が欧勝馬に、肩越しの右上手を取り、そのまま寄り切りでこちらは4敗守る。
輝は金峰山に押し出しで敗れ、5敗に後退。
熱海富士は北の若に、もろ差しを許したのちに上手投げで黒星。勝ち越しお預け。引き上げた花道奥で、部屋付きの安治川親方からアドバイスを受けていた。この光景、連日見てる気がする(たまたまなんだろうけど)

十両の優勝争いは、
2敗 (新十両)栃武蔵
4敗 北青鵬
となっている。明日、栃武蔵が勝って一発で優勝を決められるか。

朝乃山の7番相撲が、千秋楽に決まったようだ。

宇良、20年ぶりの伝え反り炸裂!4日目

大関・貴景勝が前頭2枚目琴ノ若に勝った。
立ち合いから突き押しの展開、途中から貴景勝が強烈な張り手を何発も繰り出し、右のど輪からの押し出し。1敗を守る。

残る2人の大関は御嶽海が翔猿に、正代も玉鷲に相次いで敗れた。

照ノ富士戦同様、自ら積極的に立ち合いから突っ張り、流れの中で四つへ。頭を付けながら、最後はもろ差しの形となり、寄り切った。

玉鷲は右のど輪から一気に前へ、最後は左のど輪で押し出し4連勝。
正代はいいところなく、3連敗で1勝3敗。

注目のモンゴル対決、豊昇龍‐霧馬山は、立ち合い豊昇龍が右に変化し、右上手を引く。
この右上手と左のど輪で一気に霧馬山を寄り切りに破り、幕内通算100勝となった。

宇良が今日も珍しい決まり手を繰り出した!

前頭3枚目の宇良が、同5枚目の実力者・宝富士を「伝え反り(つたえぞり)」という珍手で勝った。今場所151㎏まで増量した宇良が今日も魅せてくれた!

立ち合いからの攻防の中、宇良が引きにいった次の瞬間に、宝富士の左腕をぐるっとくぐるような感じとなり、宇良自身の上体をあずけ、もたれかかり、勝負を決めた。

調べたところ
※伝え反りとは・・・相手のワキの下をくぐり抜けながら後ろに反る技 とあった。

幕内では2002年秋場所の朝青龍‐貴ノ浪戦以来20年ぶりとなった(朝青龍の勝ち)

過去の大ケガ、右ヒザのぶ厚く大きいサポーターを見ると、心配や不安もよぎるが、それでも珍手・大技を繰り出す宇良から相撲の醍醐味を教わっている気がする。

四日目を終えて、
幕内全勝は玉鷲・若元春・北勝富士・王鵬の4人。
十両全勝は美ノ海・千代栄・栃武蔵(新十両)と続いている。

技のデパート健在↓↓↓