関取復活へ大成龍、将来の名力士誕生なるか⁉他、各段優勝

各段優勝は次の通り

幕下優勝 東36枚目 大成龍 木瀬部屋 (29・青森)
八戸水産高校相撲部出身。2011年5月初土俵、翌7月場所序ノ口で7戦全勝を飾るも、同部屋の佐久間山(引退した常幸龍)に決定戦で敗れた。十両を3場所経験、最高位は十両12枚目。その後、番付の巡りあわせで悲運を味わうこともあったが、見事優勝を決めた。

三段目優勝 東78枚目 欧勝海 鳴戸部屋 (21・石川)
小6でわんぱく相撲ベスト16、中学高校でもアマチュア相撲で実績残す。
最高位は、去年九州場所の幕下7枚目。序二段優勝の実績もある(2020年九州場所)
実家が「やたの湯」という温浴施設らしい(石川県川北郡津幡町)

序二段優勝 西44枚目 高橋 二所ノ関部屋 (23・福島)
優勝決定戦を生中継を見ていたが、対戦力士・千代大豪の強烈な右の張り手をもらい、取組直後にフラフラしているように見えたが、大丈夫だろうか。
2場所連続の優勝で、また新生二所ノ関部屋に輝きをもたらした。

序ノ口優勝 西16枚目 大谷 宮城野部屋 (22・沖縄)
高校から相撲を始め、日大進学後に頭角を現す。卒業後、宮城野部屋に入門。
先場所(名古屋)、初土俵を踏み、力士として初めて迎えたこの秋場所で優勝を決めた快挙だった。NHKのインタビューの時に、優勝を決めた一番と、花道を引き上げた時のVサイン✌が映し出されていて、恥ずかしそうにしていた。184cm,183kgと現時点でかなりの体格に恵まれている。宮城野部屋に再び、かなりの逸材が入門したか。

玉鷲、2度目の優勝成る!十両優勝は栃武蔵、朝乃山、6勝1敗で秋場所終える。

 荒れた、本当に荒れた。
最終的に誰が優勝に辿り着くのか予想つかなかった秋場所も、千秋楽を迎えた。

その優勝を決める大一番は、玉鷲‐髙安。
髙安の左のど輪を、右回りにいなす(かわす)玉鷲、(隙を見せず)そのまま突き押し、左のど輪で押し出して、優勝を決めた。2019年初場所以来、21場所ぶり2度目の優勝を果たした。37歳10ヶ月の優勝は6場所制になって史上最年長記録達成。
完璧と言っていい相撲、髙安は何も出来なかった。

https://www.youtube.com/watch?v=vrSblhCGF-E

貴景勝と若元春は、それぞれ不甲斐ない正代と御嶽海に問題なく、あっ気なく勝った.。
敗れた両大関は、ケガにつながるような出来事、もしくは(以前から抱えていた)古傷的なものがあったかもしれないが、いかんせん大関の地位に相応しいメンタルと力強さ、迫力が全く見えなかった。

若隆景は佐田の海を寄り切り、11勝4敗で本場所を終え、再び、大関獲りへの足掛かりを築いた。

豊昇龍は、遠藤に右に変化しながら、上手を取る。上手投げで崩しながら、最後押し出して勝ち越した。
変化で勝ったことに、偉大なる叔父は自身のSNSで、不満を漏らしていたようだ。期待の現れか。

錦富士は、琴ノ若を送り出して10勝目。
新入幕から2場所連続の2ケタ勝利は、あっぱれ!

令和4年大相撲秋場所、幕内は

優勝 玉鷲(2度目)

殊勲賞 玉鷲(2度目) 翔猿(初)
敢闘賞 髙安(6度目)
技能賞 若隆景(4度目)

横綱照ノ富士の休場、両大関の不調がある中で、優勝を決めた玉鷲や髙安、北勝富士(30歳)といったベテラン組の健闘に加え、大波兄弟・翔猿・錦富士ら若手力士が大いに場所を盛り上げてくれた。

十両の千秋楽は、14日目に優勝を決めた栃武蔵が、金峰山との新十両対決。
互いに左上手を引き、がっぷり四つになったが、金峰山が上手投げからの寄り切りて10勝目を上げ、大健闘の場所になった。
北の若に東白龍は、東白龍が突っ張りから責め立てるも、北の若が体を入れ替えて押し出し。
北の若も2ケタ勝利の10勝5敗。
熱海富士‐貴健斗は、貴健斗のはず押しで、土俵際まで後退する熱海富士が我慢できなくなったのか、引いたところを押し出して貴健斗の勝ち9勝目。物言いがついたが軍配通り。
場内アナウンスで、負けとなった熱海富士の悔し気にひきつった表情をしたのが、印象深い。

3人の新十両がそれぞれ栃武蔵(11勝で優勝)、金峰山(10勝)、貴健斗(9勝)と大活躍!
10勝以上が上記の2力士に加えて、北の若の3人と寂しい感もあるが、来場所の捲土重来を楽しみにしよう。
苦労して十両の座を掴み取り、回転のいい突っ張りで土俵を沸かせた栃丸、2勝13敗の成績で、3場所守った十両の地位を明け渡すことになってしまった、残念無念。

最後に。
元大関朝乃山は、幕下20枚目の栃幸大との一番。
腰を落とし、上体低く、圧倒して押し出し。
6勝1敗で今場所を終え、来場所はおそらく、幕下5枚目以内の上位に番付を上げてくるだろうと予想される。

栃武蔵、4年ぶりとなる新十両優勝!14日目

 横綱が休場、2大関負け越しと何とも締まりがない秋場所も最終盤を迎えた。

まず2敗の玉鷲は、今場所を盛り上げる一人、翔猿と対戦。
頭で当たる玉鷲、もろ手突きで翔猿仰向けに倒れる。塩、大量にこぼれる。
玉鷲、快勝!!
いよいよ明日は、優勝をかけて、髙安との大一番だ!

その髙安は、豊昇龍戦。
立ち合い、当たっての引き落とし。当たりが強かったから、引きが決まったのか。
明日の一番が楽しみです(玉鷲戦)

もう一人の三敗力士、北勝富士は、復調してきて、優勝戦線を脅かす若隆景と。
北勝富士のかち上げをものともせず、すぐ右下手が入って一気に寄り切った。
若隆景の快勝でした。
勝った若隆景、千秋楽は佐田の海。負けた北勝富士は大栄翔。
残念ながら、北勝富士の優勝の目がなくなった。

横綱大関で唯一勝ち越してる貴景勝、今日の対戦相手は錦富士。
『ウッ』と奇声を上げながら、激しくぶつかり合うこと約8~9回、突き落としで敗れはしたが、臆せず張り手を交えながら、大関に立ち向かうその闘志は素晴らしい。
貴景勝の千秋楽は、正代との大関対決(いまいち盛り上がりに欠ける)
一方の錦富士は琴ノ若戦で、今場所を締めくくる。

御嶽海、土俵際で堪えるも、遠藤に寄り切られ、10敗。
霧馬山、宇良をはたき込み勝ち越し。宇良は明日に望みを託す。
どうした王鵬、4連敗で7勝7敗。
竜電、コツコツ白星重ねて、10勝目。

十両の14日目は、
4敗で、栃武蔵を追っていた北青鵬が荒篤山に敗れ、栃武蔵、取組を前に優勝を決めた。
その栃武蔵は、熱海富士に押し出しに敗れ、勝って優勝を決めたかったのか、インタビューでその悔しさをにじませている様子だった。 熱海富士、勝ち越し(^_^)v ヨシッ!
美ノ海、6連勝と好調なスタートを切ったと思ったら、直後に5連敗。浮き沈みがありながらも、勝ち越しを決めた。

という訳で、栃武蔵が新十両での優勝を果たしました。
新十両での優勝は、平成30年九州場所の友風(当時・尾車、現在・二所ノ関部屋所属)以来、およそ4年ぶりの快挙であった。
去年3月、三段目100枚目格付出でデビュー。
まだ、大銀杏が結えないスピード出世。今後が楽しみである。

朝乃山、7番相撲の対戦相手が西幕下20枚目の栃幸大(とちこうだい)と発表になったようだ。

 

 

玉鷲、一瞬の隙をつかれ2敗へ後退。12日目

 優勝争いが混迷を極めている。12日目を迎えた今日も、星の潰し合いや異変があった。

1敗でトップをひた走る玉鷲、今日は若元春と。
立ち合い、右ののど輪玉鷲に若元春も左前回し、一瞬引きを見せたところを(玉鷲)、一気に寄り切り若元春の勝ち。やはり優勝争いのプレッシャーを感じつつあるのか、硬くなったように見えた。昨日の落ち着いた感じとは真逆な感じ。若元春は会心の一番だった。
玉鷲、13日目は錦富士と。

2敗の北勝富士は大関貴景勝戦。
なんと貴景勝が左に変化。一瞬で勝負が決まった(はたき込みで貴景勝)
「大関」の肩書きを背負った力士のこの立ち合いの変化に、賛否両論いろいろな意見が出ると思う。
この一番の結論は、(貴景勝が)変化をしてでも勝ちに徹した。
良し悪しは別。
ただ大関なんだから、正面から受け止め力の差を見せてほしかった。

https://www.youtube.com/watch?v=0xtYYEjFdFs
https://www.youtube.com/watch?v=6AQ0uhHruyI

髙安が勝利への執念を見せつけた。
3連敗のあと8連勝、優勝争いを揺るがす若隆景が相手。
立ち合い、かち上げを見せた髙安が突き放す、突き放す、突き放してからの引き落とし決まる。
3敗同士の取組、初の優勝賜杯へ向けて、髙安の並々ならぬ熱い思いが伝わってきた。
明日の髙安、霧馬山と。 若隆景は結びで貴景勝戦が組まれている。

翔猿‐錦富士との一番は、
翔猿の激しい突き押しに錦富士が耐えられなくなってしまったのか、叩きに出るところを押し出した。
今場所の翔猿は、相撲の幅が広がってきているように見える。
自分の体格を軸に、相手との相撲展開をどうしたらいい状況に持ち込めるか、これを考え、即実行に移しているのか(勿論、うまくいかない時もあるだろうが)いよいよポテンシャルも少しずつ開花しつつあると思いたい。これからも楽しみな存在である。
13日目は北勝富士戦。3敗に後退した錦富士は玉鷲と。
どちらも楽しみな取組である。

正代は今日も黒星10敗目。
正代がもろ差しになるも、豊昇龍、右からの豪快で見事な首投げが決まり、大関が一回転するような形で負けた。
豊昇龍の馬力と下半身の強さを感じた。

12日目が終わった幕内
2敗 玉鷲
3敗 翔猿・髙安・北勝富士・錦富士
と続いている。

十両は、
栃武蔵と輝の優勝争いに絡む一戦から、
立ち合い、いい位置に左廻しを取り、そのまま送り出して栃武蔵。
東白龍が北青鵬に立ち合いから突っ張り、攻め続け北青鵬を押し倒し、勝ち越し。
北青鵬は4敗に後退。
熱海富士、今日は大奄美に勝ち越しを阻まれ5敗目。

十両の優勝争い
2敗 栃武蔵
4敗 東白龍・輝・北青鵬 
となっており、栃武蔵が星一つリードしている。

因みに今日の朝乃山は「や」であった。
あしからず。

 

照ノ富士、やはり途中休場へ・10日目

照ノ富士今日から休場、3大関が今日も・・・

 やはりこうなってしまったか、照ノ富士休場。
特にここ数日間の相撲の取り口、取組直後の膝を気にするかのような足取り、冴えない表情。
まずは治療に専念してほしい、時間をかけて。

横綱の休場を受けて、結びを務めた貴景勝は豊昇龍との対戦。
立ち合いは五分に見えたが、豊昇龍の右を抱え込んで、小手投げ気味に振ったところを浴びせ倒された(貴景勝)豊昇龍の勢いが勝った感じ。

正代は右差しから、そのまま決めにかかるも逸ノ城も立ち合いで左廻しを取っていたようだ。
巻き替えにいこうとするところを、寄り切って逸ノ城。
勝つ為に手を打つ。何とかしないとという意識は見えなくもないが、それ以前の大関としての精神(メンタル)が欠けてるように思う。1勝9敗。

続く御嶽海は、1敗の玉鷲との一番。対戦成績では、27勝4敗と大きく御嶽海が勝ち越しているようだが…。
寄って出る御嶽海。玉鷲、右に回りながらのすくい投げが決まった。
御嶽海の圧力をうまく利用する(というか)投げを打ちながらも少しの余裕があるように見えた。明日の玉鷲は1敗同士で北勝富士と。御嶽海は大関の地位を賭けて佐田の海戦だ。

全勝をひた走る北勝富士は、こちらも好調髙安と。行司は木村晃之助(九重)
北勝富士、前傾姿勢から起こしにかかる。髙安の右おっつけに北勝富士の左がすっぽりぬける形になり押し倒し。北勝富士に土がついた。髙安の明日は妙義龍。

若隆景、初日から3連敗のあと7連勝。終盤戦・優勝争いに向けてのカギを握る存在かもしれない。
翔猿は霧馬山に対し、体格で劣るも頭を付け主導権を渡さず、速い攻めで勝ちを呼び込んだ。
錦富士が十日目で見事勝ち越しをきめた。

変わって十両の土俵では…、
1敗で優勝争いトップを走っていた北青鵬が、北の若に敗れ2敗に後退した。
立ち合い右のど輪と左前回しに頭を北青鵬のあごの下に付ける北の若(この頭の位置がよかった) 両前回しとなり(北の若)、左に回り込みながら上手投げを決めた。北青鵬、明日は輝と。
栃武蔵は、幕内優勝経験者・徳勝龍戦。
栃武蔵が立ち合いに左への僅かな変化を見せながら、左上手を取る。左へ回りながらの寄り切り。
熱海富士。物言いがつくも、軍配差し違えで千代栄を押し出した。

幕内は、全勝がいなくなり、
1敗 玉鷲・北勝富士
2敗 髙安・錦富士
と続いている。

十両が、
2敗 北青鵬・栃武蔵
3敗 熱海富士・輝
となっている。

最後にNHK解説の北の富士氏が、アナウンサーから大関陣が揃って負けたことを問われ

「びっくりしなくなった!」

と回答。
この一言を添えて、今日のブログを締めくくる。
また明日。