足取りの妙

前々回の当ブログで、照強の「足取り」について少し触れたが、今日はここに焦点を当てる。

足取り・・・相手の懐に潜り込み、相手の片足を両腕で抱え、体重をかけて仰向けに倒す技。 

とあった。

この取組は、おととしの5月場所初日 序二段 大翔-千代太陽 の一番である。
最初から狙っていた感はあるが、自分よりも大きな力士を鮮やかに倒した相撲。
※現在の千代太陽は97㎏。三段目で活躍中。
※大翔は現在138㎏。序二段に在位している。

~炎鵬の足取り~

炎鵬も華麗な足取りを見せている。
この相撲もおととしの3月場所の初日、対 千代ノ皇戦。
思い切りいなして距離を作り、下にもぐって足取りを決めてみせた。

過去にこの「足取り」で15勝を稼いでいる。
「令和の牛若丸」も今年の夏場所中に脊髄損傷の大ケガ。自力で立てない寝たきり状態にまでなったそうだが、徐々に回復。実戦稽古を再開し、序二段力士を相手に13連勝したそうだ。初場所の出場に関しては、まだ未定で慎重な姿勢を崩さない。完全復活は、いつの日か。

決まり手・足取りとは、小兵が大柄力士に対してとか、平幕力士が(圧倒的不利と言われる)横綱大関に対して決まると映える技である。

 

斬新なトレーニングジム…、厳しかったか。

 去年の九州場所限りで引退した元・西前頭筆頭の豊山亮太こと、小柳亮太さん。
協会に残ることなく即退職をし、都内でパーソナルトレーナーとして活動する意向を示していたが・・・。

今年4月から秋葉原のマンションの一室で始めた自身のX(旧・ツイッター)でそのパーソナルジム「OYG」の閉店を発表した。

https://twitter.com/oyanagiryouta91/status/1734757139124797590

う~ん、今までに見られない斬新なアイデアを打ち出したが、現実は厳しかったか。
「相撲の要素を取り入れたメニューでトレーニング」
⇈⇈これ面白そうに見えたが、このトレーニングに対するもろもろの諸経費(コスト)を差し引いたら、経営として成り立たないという結論になり、撤退という結果になったか。
どうなんだろう?

ハーフマラソン完走や、各種スポーツイベントに積極的に参加、自身でも70㎏以上のスーパーダイエット(減量)に成功。などなど、いろんな行動を発信し続けていただけに残念なところだ。

・家賃が高そう
・ダイエット目的で四股トレーニング しかもパーソナルなんて女性は見向きもしない

など、ネットニュースの記事に散見されたコメントである。
今年4月のオープン、1年と経たないうちに撤退になった。

今後の小柳亮太氏の成功・活躍を祈らずにいられない。

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95年1月生まれの元関取2人 照強と魁勝

 照強と魁勝、共に幕下陥落して5場所が経過した。

この2人、1995年の1月生まれで偶然に同学年であった。

照強翔輝 (伊勢ヶ濱・28歳、最高位西前頭3枚目)

生年月日・1995年1月17日生まれ

「令和のソルトシェイカー」も、最近は不甲斐ない。

歴戦のダメージ・消耗が激しいであろう短駆と軽量、糖尿病も持病として抱えている。
ちょうど一年前の九州場所で、幕内であの板井以来31年ぶりの15戦全敗を記録した時には、両膝の故障していたとか(膝の故障・痛みに関しては、大なり小なり多くの力士は抱えているものだが)
によって、去年から今年(12場所の)番付降下が著しい。
最近の照強の相撲をなんとなく見てると「闘志」とか「気迫」とかメンタルの部分で伝わってくるものが弱いというか、少ない気がする。

これでしたっけねぇ、照ノ富士が序二段まで番付を落としてから幕内に戻った時の優勝をアシストする形になった一番は

兵庫県南あわじ市出身。
四股名に込められた意味や願いは、阪神・淡路大震災があった日に生まれたことから
「強くなって被災した地元を照らせるように」とある⇦有名な話
今はここに立ち返って、気合を入れ直して頑張ってほしいものだ。

魁勝旦祈 (浅香山・28歳、最高位西十両2枚目)

生年月日・1995年1月28日生まれ

浅香山部屋初の関取として期待の大きかった魁勝も伸び悩んでいる。
どこか悪いのかな?
再十両の場所(2021年7月)に11番勝っていよいよ(覚醒)かと思われたが、ここまでは尻すぼみな印象である。
かつては、阿炎が出場停止解除後に記録していた連勝を21でストップさせたりと話題に上ることもあったが。

今年3月から幕下に陥落。9月・秋場所には東3枚目まで盛り返したが2勝5敗。
11月の九州でも、東10枚目で1勝6敗。次の場所では大きく番付を落とすと予想される。

・「魁勝」と名乗る前に3年ほど「魁盛王」と名乗っていた時期がある。東関部屋へよく出稽古に通っていた時、部屋付きの振分(高見盛)から右四つの型の指導を受けるようになったきっかけが理由(初めて知りました)

・力士になる前、地元・愛知では柔道で活躍していた時に「三河のターミネーター」と呼ばれていた、スゴいあだ名だな。

奮起を促したい、両力士に。

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豪風を選んだ元関取2人 天風と矢後

 四股名に「風」が付く力士の多くは、元・尾車部屋で経験を積んだが多い。
押尾川部屋を選択した元関取2人のその後は。

天風 健人(あまかぜ けんと)

去年2月、当時の師匠、元・大関 琴風の定年によって、押尾川(元・豪風)か中村(元・嘉風、※部屋設立の準備・計画が遅れていて、現在は二所ノ関部屋の部屋付き)の2択を迫られ、天風は押尾川部屋を選んだ(このタイミングで引退も考えたそうだが、師匠に慰留された)

当時、三段目だった番付も2場所連続休場などもあり、序二段まで落としたが、着々と上昇。九州場所は西幕下40枚目まで戻した(3勝4敗)関取離れて5年超、初土俵から16年、もう32歳になった。まだまだいける!

矢後 太規(やご たかのり)

こちらは、プロデビューから一貫してこの本名で取り続けている。

アマチュア横綱から鳴り物入でプロ入りしたが、いまひとつ伸びてこない(現在の最高位は西前頭10枚目)調べたら休場歴もなく来てるのだが。どうしてか?
入門前(中学時に両膝の靱帯を痛めている)しかし、高校・大学時の全国大会での活躍、そこからプロ入りを選択したのが、すごいところだが。

腰高とスピードを意識した相撲を求められてるようだ。
ここ2年の番付変遷としては、去年初場所~名古屋場所まで4場所十両を務めたが、そこから幕下に陥落。(幕下)15枚目より下に番付されることも2回あった。

最新の九州場所では、東幕下9枚目で4勝3敗。

まだまだ29歳、まだまだできるはずだ!

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チバリヨー、沖縄力士!!

 沖縄県力士に光明が差している。
1人目 美ノ海義久 (ちゅらのうみ よしひさ・木瀬)
2018年(7月)の新十両昇進後、幕下との往復があり、幕内昇進まで時間がかかったが、その苦労がようやく力士として花を咲かせつつある。新入幕の九州場所は結果的には9勝6敗だったが、星取表で追いかければ中盤(9日目まで)7勝2敗と大健闘。
4日目・錦富士戦で左まゆ毛の上あたりから流血が見られ、以降傷口を抑えながらの出場となった。鳥取城北高校から日大(相撲部)に進み、高校ではあの逸ノ城と同期。

この美ノ海の新十両昇進時(2018年7月)の話だが、沖縄県出身の力士として2002年11月場所の琉鵬(立田川⇒陸奥、最高位・東前頭16枚目)以来、15年8ヶ月ぶりの新十両(関取)となった。

ここまで大きなケガ・休場歴がほとんど見られない。
(おととし初場所・脳震盪により1日だけ休んだのみ)

沖縄県うるま市生まれの30歳の土俵人生は、これから最盛期を迎えるのか。

2人目 嘉陽快宗 (かよう やすとき・二所ノ関)
初土俵が同部屋の高橋と同じ去年5月だが、待遇に違いがある(2人とも日体大卒だが)
嘉陽が三段目付出に対して、高橋は前相撲からのスタート。
この違いは、嘉陽はアマチュア全国大会でベスト8の実績を上げてるのに対し、高橋は(学生時代・アマチュアで)さしたる功績がなかったため、このような線引きになったものである。

その立場も今年5月場所から逆転。高橋は負け越し知らずで関取入りを果たすも、嘉陽は今年1月に3勝4敗、5月に2勝5敗と2回負け越している。
九州場所では、西幕下6枚目で6勝1敗と好成績を上げ、いよいよ「キターー」と思っていたところ番付編成会議で名前が出なかったので、残念ながら初場所の新十両はおあずけとなった。

この九州場所の詳細は、関取経験者4人と当たり、3勝1敗であったことも記録しておく。

嘉陽快宗は今年下半期の上昇気流に乗って、来年(2024年)を勝負を賭ける年にする。

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