新大関霧島(旧四股名・霧馬山)誕生に湧き、意気上がる陸奥部屋。
またその裏側には、幕下以下(正確に言うと三段目以下)に昭和生まれの3力士が所属していて、来たる名古屋場所に備えている。
西三段目56枚目 鋼(はがね) 昭和56年8月29日生(41歳)
東序二段92枚目 霧桜(きりざくら) 昭和58年5月26日生(40歳)
西序ノ口筆頭 霧丸(きりまる) 昭和60年4月5日生 (38歳)
鋼は2000年3月場所に井筒部屋から初土俵。
愛知県刈谷市出身のご当所力士。
一時期、井筒部屋の代々に伝わる四股名「鶴嶺山(かくれいざん)」を名乗っていた時期がある。期待が大きかったのだろう。
最高位は東幕下16枚目。幕下を離れて7年が経つ。
霧桜は1999年3月場所に初土俵。
鋼よりも力士歴は1年多く上である。最高位・西三段目69枚目。
鹿児島県霧島市出身。
陸奥部屋の力士になることは運命だったのか。
序二段在位114場所目。
100㎏満たない体重で(現在95㎏)奮闘を続ける40歳だ。
最後に霧丸は、2001年3月場所初土俵。
愛知県名古屋市名東区出身のこちらもご当所力士。
中卒での角界入り、たたき上げ。東序二段20枚目の最高位。
今年序ノ口2場所目。身長171cm・体重152㎏
今年の力士名鑑には、ちゃんこ長。ファン感謝祭のちゃんこぐらんぷりで優勝とあった。
以上が、陸奥・昭和世代3力士の現在地である。
支えているのは相撲愛か。
40歳前後で現状のこの番付、「関取」「給料」の2つの言葉を見据えるのは厳しく難しいか。
新大関誕生に話題が集まる中、この3力士も奥深い存在感を放っている。