貴景勝と熱海富士の昨日と今日、玉鷲39歳の奇跡

 昨日は、事情があってどうしても更新することができませんでした。
申し訳ありません。

昨日の分も含めて(ごく一部ですけど)焦点を絞りこんでお伝えしようと思います。

貴景勝の昨日(宇良戦)
回転のいい突っ張り・一気の攻め、宇良に何もさせない完勝で突き出した。文句なし!
相性のよさもプラスになったか。

今日(明生戦)
昨日同様突いて出るがすぐいなし(勝負を)決めにかかるも、直後に引こうとしたのか未遂(空振り)に終わり、今度は明生が貴景勝の動きをよく見ながらのいなしがはまり、寄り切った。
(貴景勝だって)展開は悪くなかったと思うが、明生の動きと展開の早さが上回っていたか痛すぎる一敗。正直、ここで躓いてほしくなかった。

熱海富士の昨日(金峰山戦)
左差しから相手のアゴの下へ頭をつけながら寄り切り。金峰山を全く相手にしなかった。

今日(竜電戦)
立ち合いは良かったが、すぐに右上手を許した。頭をつけられ更に苦しい体勢に。膠着した展開が続いたが、最後は左へ回り込みながら抑え込むようなはたき込みが決まった。竜電は息が上がっていた状態。
今日は無理だと思った。九分九厘負けたと「あ、これは…」ってなりましたもん。
あそこから勝ちに結びつけられるのがスゴい!
いやぁ、今場所も来てますねぇ。早寝を徹底しているそうです!

玉鷲の昨日(平戸海戦)
先場所の不調っぷりは何だったのか、今場所の玉鷲は水を得た魚のように躍動している。
この日の平戸海戦、相手の動きをよく見て応じていた。タイミングよく引き落としが決まり、その経験値で掌の上でころがしてるようにも見えた。

今日(佐田の海戦)
右のど輪で佐田の海の上体を起こし、一気に押し出した。
先場所から番付を大きく落としたのは確かだが(西12枚目)今の玉鷲を見ているとまだまだ上位を狙えるのではないか、かき回してくれる存在になってくれるのではと期待したくなる。
※日付変わった今日、玉鷲は39歳を迎えた。3日目に歴代9位の幕内1260回出場を達成したばかり。玉鷲一朗、今もまだ輝き続ける。

相撲土産のテッパン↓↓↓

特選 大相撲 力士人形 チョコレート

https://amzn.to/4ajdZJM

白熱相撲4選 九州場所2日目

十両2場所目、元アマチュア横綱の大器・大の里の2日目は、東十両7枚目の大翔鵬(追手風)右四つになって大の里有利に見えたが、大翔鵬も主導権を渡さず押し出してみせたが、物言いの末、取り直し。仕切り直しの一番は、大の里が右差しからの電車道で文句なしの押し出しで切ってみせた。都合2番取ったがわずかの時間の間に、作戦(何かを)修正して、有無を言わせないように仕留めてみせるあたり、十両レベルではないように思えた。

「綱取り」かかる貴景勝、元大関、人気者の正代と2日目。
立ち合いは貴景勝。もろ手突きなどで正代を後退させるが、その正代も下から突き上げ返す。正代、決めに出たところを引き落としが決まる。正代の体(たい)もかなり伸びていた。
(いつだって誰だってそうだが)懸命に2勝目を掴み取った。明日は宇良、一筋縄にいかない。対戦成績は13勝3敗で貴景勝リード。

大栄翔・豪ノ山、すごく楽しみにしていた。
物言いがつき、取り直しの一番はのど輪を中心に大栄翔が攻めたと見えたが、豪ノ山も負けじと押す押す出る出たが、そこを大栄翔は十分に見切っていた。大栄翔2連勝。
年間最多勝争いここまでトップの大栄翔、次(ひとつ上に向けて)いいステップの場所にしたいところ。明日は髙安。

熱海富士の精度が増している。
今日の御嶽海戦。立ち合いすぐの左前まわし、頭をつけながら腰を落としながらがぶって元大関を撃破してみせた。昨日の妙義龍戦といい、幕内3場所目の21歳はメキメキと実力をつけているのがわかる。先場所の調子を維持しているし、今場所もという期待感が高鳴る。
取組直後の充実した表情も印象的。

貴景勝の初日スタート、大の里の完勝劇 九州場所初日

九州場所初日のレポートです。
今場所もよろしくお願いします。

「綱取り」のかかる大関・貴景勝

横綱昇進の内規とは(一部抜粋)
第2項:大関で2場所連続優勝した力士を推薦することを原則
第3項:第2項に準ずる好成績を挙げた力士を推薦する場合は、出席委員の3分の2以上の決議を必要とする。 とあった。
世間で言われてる通りの2場所連続優勝、先場所の優勝が11勝でのものだったので(14~15勝)を求められてるのでは、普通に考えて。
そうでなきゃ「横綱」という肩書にふさわしくない。
その礎を築くことができるか、初日・北勝富士戦。
完全に立ち遅れた感のある北勝富士に右のど輪から押し出して完勝。
場所前には(つい数日前)首の違和感から連合稽古欠席などあまりいい話が聞こえてこなかったが、まずは初日(北勝富士に隙を与えない)白星スタートとなった。

先場所「準優勝」の新進気鋭、人気者・熱海富士。
その先場所の優勝決定戦ではいろいろと物議を醸しだしたが、気持ちをリセットして初日は百戦錬磨のベテラン妙義龍。
右差しからの寄り、少し反動をつけて小手投げ。
熱海富士も初日白星スタート。サポーターをしている左腕(ひじ)から放たれた小手投げで勝利!ベテランを手玉に取って見せたか。

プロ3場所目・新十両の先場所の大活躍で今場所も大きな期待がかかる大の里。
初日は、東西の十両5枚目同士の対戦で「ミニ把瑠都」こと獅司。
立ち合いにすぐ左上手を引いた獅司。しかし、そんな事は全く問題にしなかった大の里。
半身になったってその圧力は色褪せない。そのまま「ミニ把瑠都」を寄り切ってしまった。
何だか圧倒的に段違いな強さを見せつけた。今場所も十両戦線の本命か。

最後に若隆景。
右膝前十字靱帯(じんたい)損傷などで途中休場した今年春場所以来、4場所ぶりに出場を果たすも初日の今日は二所ノ関のホープの一角である嘉陽戦。
これは動画付きで。右膝の大っきなテーピングが痛々しい。
右差しから、嘉陽が早い攻めで勝負に出る。その圧力に若隆景は耐えられず自らの方へ誘い込んでしまい、それに乗じて嘉陽が送り出して勝った。

https://youtu.be/IpnyTf6MrLo?si=ke62C3i836ZFNOMH&t=117

いい時の若隆景の良さを全部持っていかれた感じ。何もできない、全部消された感じというか。逆にそれを成し遂げた嘉陽は見事だった。若隆景に断は下せないが心配です。
幕下6枚目対決は嘉陽に軍配!

2日目は
貴景勝・正代
大栄翔・豪ノ山を楽しみにしています。

久々の庄之助誕生は来年初場所からです!

 九州場所がいよいよ始まる。
人それぞれ、11月場所に対する楽しみや焦点は違うのだろうが、私はちょっと変わったところにスポットを当てると、長らく空位となっていた木村庄之助が9年ぶり・およそ50場所ぶりに復活するのを楽しみにしている。

新・木村庄之助、旧・41代式守伊之助は19年初場所の昇格以降、今年の秋場所9日目で通算11度目の差し違え。裁きが安定しないことが考慮されたとみられ、木村庄之助として取組を裁くのは最後の9ヶ月のみとなってしまった。

4年余りで、11度の差し違えの立行司というのもすごいものだ、?マークがつく。
ネットニュースやSNSでは、よく(立行司相応のふるまいという点で)是否の議論が巻き起こっていた。

相撲ファンの方なら多くの人がご存じの通り、立行司という立場はその責任の重さから、短刀を常に腰に差し、軍配差し違えがあれば即座に切腹するという覚悟を意味している。

記憶に新しいところで、今年名古屋場所8日目、幕内の取組・霧島‐翠富士戦の途中、廻し待ったになり、この一番を合わせる行司・式守伊之助がその対応に苦慮した。
その時のブログがこれ↓↓↓

 動画から。
あまりに(まわし待ったに時間がかかったうえ、いつの間にか口に加えていた軍配が土俵上にベッタリ)そうこうしているうちに(おそらく審判の誰かから促されたのか)呼出し・耕平登場(30秒ほど)対戦していた2人もなんとなくだれていた。

と、ここまで書いて思ったのですが、あちこち確認してたらば、この昇進人事は今年12月25日付の施行なんですね。
とんだ勘違いをしてました、私

しかし!この昇進人事直後に三役格行司の木村玉治郎の退職が発表されている。
退職の真相は「新・庄之助」誕生によるものなのか。
相撲協会に対するメッセージ的な意味合いもあるのか。

すでに(玉治郎が所属していた)立浪部屋HPにも、相撲協会公式サイトの立浪部屋にも「木村玉治郎」の名前はなかった。

逆に式守伊之助は(所属する)高田川部屋HPにも、相撲協会公式サイトの高田川部屋にも「式守伊之助」と表記があった。

兎にも角にも41代式守伊之助最後の場所を暖かく見守ろう!
その伊之助のズッコケ集と題した動画がありました↓↓↓

付出制度を放棄、前相撲デビューを志願した若者

 あさって日曜日から始まる九州場所の新弟子検査受検者はたったの3人と寂しいもの。全員が体格基準(身長1メートル67、体重67キロ以上)をクリアしたそうだ。内臓検査の結果に問題がなければ九州場所初日に合格が発表され、3日目から行われる前相撲で初土俵を踏む。

なかでも、安治川部屋に入門する長谷川力響(かおと)に注目。
師匠・安治川親方(安美錦)と同郷の青森県。多数の関取を輩出した五所川原農林高校出身。

ネットニュースにこの長谷川を紹介する記事が散見されていたので、余程のエリート力士が入門したのかなと思いきや、そうではなく「エリート」部分は合っているのだが、今年8月の全国高校総体個人戦で3位に入賞した実績で、現状の三段目付出制度に満たされているにも関わらず、自ら権利を放棄して前相撲からデビューすることを選択したという。 理由として「三段目から入ってすぐに関取になれるかというと、どちらにしても自分の力をつけていかないとダメなので」と話し「前相撲からでも遅くないので、下から上がっていきたいです」と1からスタートしていくことを誓った。

その長谷川力響↓↓↓

学生横綱やアマチュア横綱を獲得しながら前相撲から取っている例は今までもあるが、そのほとんどが大学3年以下の時にタイトルを獲得して入門時には資格(取得日から1年以内)が失効していた事例(最近では正代や嘉風、常幸龍、北勝富士)がこれに当てはまる。

この心意気やいかに。
普通に考えて、序ノ口デビューから圧倒的な実力差を見せつけて、7-0や6-1連発で駆け上がっていくのか(最近の熱海富士のように)

この長谷川には妹と弟がいるそうで、地元・青森で相撲をしている。
下の名前がこの長谷川力響同様「響」という字が入り、妹「心響」弟「和響」と書くそうだが何て読む?

安治川部屋には、もう一人受検者がいる。沖縄・中部農林高3年の前田俊之丞。
こちらは、全国高校総体80キロ未満級ベスト16の実績を持つ。
新弟子2名入門の安美錦師匠の安治川部屋は、これで弟子数6人となる。