金峰山晴樹 5月場所番付・東前頭5枚目 25歳 木瀬部屋
ドルジこと(元横綱・朝青龍)の紹介で、来日。日本の高校に編入学、「相撲取り」として花開き、「関取」にまで登り詰め自己最高位で迎えた夏場所は、金峰山にとっての初の幕内上位挑戦だった。少しばかり振り返る。
~三役力士と1勝3敗~
3敗
7日目・照ノ富士戦 初の横綱挑戦、初の結びで取る力士としての栄誉を感じながら、迎えた一番は、照ノ富士が強い立ち合いからの右を深く差し、金峰山の左がバンザイする形になり、なすがまま。じわじわと寄り追い詰め、最後は叩きつける感じの上手投げで照ノ富士の勝ち。初の横綱挑戦は経験と格の違いをまざまざと見せつけられる結果で終わった。
12日目・正代(小結)戦 復調の気配が漂う感のある元大関戦。
立ち合いはやや金峰山の方が前で立ったが、正代が左おっつけから体を入れ替え一気に寄り切り。矢継ぎ早に展開を主導し(金峰山に)考える隙、挽回する時間を与えなかった。幕内上位で取り続ける上で必要な要素のひとつ、スピード決着の重要性を教えられた。
13日目・琴ノ若(小結)戦 右差し・左上手の琴ノ若がしっかりと腰を落としながら、金峰山に圧力をかける感じで丁寧に寄り切った。大型力士に対するいいお手本になるようない一番だったのかもしれない。(金峰山も客観視できたろう)
1勝
10日目・貴景勝戦 慢性化している膝の痛みがかなり悪い中での出場。カド番を回避するのが精一杯だったのかもしれない(貴景勝)立ち合い直後に左にいなして、そこにつけ込む形で押し出して金峰山の勝ち。これに関しては、(ひざの)痛みを抱え万全の状態で戦えない貴景勝が哀れに感じた。もちろん勝利したのは見事だったが。
~三役力士が教えてくれたこと~
・経験(番数)潜り抜けてきた修羅場の数・実力
・スピード決着の重要性
・腰を落としながら、圧力をかけて丁寧に寄る
初の三役挑戦、(今後の)課題と基本の大切さを取組を通して伝えてくれたように思います。
力士(プロ)として、初めての負け越しを喫しましたが(4勝11敗)この壁を乗り越えて、体格同様、スケールの大きい力士になって上位に戻り、活躍する日を心待ちにしたい。
金峰山のサイン色紙です↓↓↓