大相撲の幕内・高安(33=田子ノ浦)が21日、東京都中央区の荒汐部屋に出向き、小結・若元春(29=荒汐)と出稽古に訪れた関脇・霧馬山(26=陸奥)を相手に計21番取った。 霧馬山とは最後の連続11番を含む17番。「霧馬山とやるために来た。強い人とやると良い稽古になるので」と春場所優勝力士を稽古相手に求め、出稽古先に乗り込んだ。(スポニチより)
この意識・気概がいいですよね。
実際に若元春との対戦成績は2勝1敗で髙安リード。
霧馬山とは、6勝4敗で髙安に分があるのだが。
関脇陥落後は(20場所中)12勝2回、11勝1回、10勝5回と実績を挙げているが、3場所連続2ケタ勝利など、特筆すべき成績を挙げられないままぶ厚い壁を乗り越えられずにいる。
髙安も33歳になった。
優勝争いはおろか、大関再奪取も含めた活躍を期待したい。
また、そういう行動を起こすことで、自分にも(後がない・またやってやるぞと)言い聞かせているのではないか。
ここで重ね合わせて標的を追い求め、連日猛稽古を重ねた猛者のエピソードといったら、千代の富士が琴風を連日追い回して、苦手意識を克服した伝説が名高い。
何せ、十両時代の初対戦から7連敗と大の苦手としていたのだから。
「ケガをせず体にも負担がかからない相撲とは何か。それが左の前まわしを取って一気に攻め込む相撲だった」
来る日も来る日も琴風のもとへ出稽古に行き、苦手を克服した話は角界では有名だ。成果は劇的な形で現れた。7連敗後の対戦成績は千代の富士の22勝1敗である。左の前まわしを取って一気に走る速攻相撲は、琴風との稽古によって磨かれていった。(スポーツナビより)
苦手力士との三番稽古は、苦手側に立ってみれば、それは嫌でつらいものだろうが、乗り越えた先に自信と名誉がついてくるのではないだろうか。
昭和最後の大横綱、ウルフ・千代の富士はそういうメッセージをしているのかな。
髙安、手形入りサイン色紙です↓↓↓