期待感増す、豊昇龍の完勝劇と玉鷲の粘りと執念。初場所初日

令和5年初場所初日を迎えた。本場所開催は、原則第2日曜日からの15日間。

今年1月の第2日曜日は、正月・松の内が明けた翌8日。

正月気分が完全に抜けきった訳ではないが、新年初の熱戦の模様をお伝えする。

先場所11勝、優勝争いを最後まで盛り上げた豊昇龍が強かった。

掴みどころが難しい翔猿を、立ち合い右下手から何もさせず一気に寄り切り、完勝。

前途を期待させるような相撲で初場所初日を飾った(1秒6)

霧馬山‐玉鷲のモンゴル人・実力拮抗の対決は、玉鷲の俵伝いの足が出るのと、霧馬山の足が返るのが同体と見なされ、取り直しとなった。

仕切り直しの一番は、霧馬山がすぐにもろ差しとなり、一気呵成に勝負に出たところを、玉鷲が土俵際で逆転の突き落とし。玉鷲の若い衆を交えた1対2の稽古の鍛錬がものを言ったと思う。横綱不在、優勝争いが混乱しそうな今場所も、この38歳の大ベテランが面白くしてくれそうである。

若隆景も良い。
小結四天王の一角、明生に立ち合いすぐの右上手、すくい投げで抵抗する明生をものともせず、腰を落としながら寄り切った。今場所はまた勝ち星を2ケタにのせ、新たに大関への歩みを築きたい。

先場所優勝、阿炎の初日。
対戦相手・琴ノ若。もろ手突きの立ち合いから右のいなしが有効。
突き出して初日白星スタート、明日は若元春。

先場所、わずかな差でまたもや優勝を逃した関脇髙安(元大関)、大栄翔との一番。
右から髙安がかちあげるが、大栄翔動じず、下から下から押し出した。あっけなく土俵を割る髙安。先場所優勝決定戦での首の痛みの影響があるのか、冬巡業を休場したと聞いている。心配になる負け方だった。

~これより十両~

元大関・朝乃山の6場所ぶりの関取復帰の初日は、貴健斗(常盤山)相手に立ち合い押し込まれるも、左に回り込み突き落としで599日ぶりの関取での白星を掴んだ。いい相撲とは言いにくいがこれからだ!

新十両・湘南乃海、白星発進!
赤とピンクの中間色なのかな?締め込みで登場の新十両。
浅香山部屋・魁勝に対し、すぐ右上手がっちり。慎重に寄って出て、寄り切った。
まずは、おめでとう!

そして、我らの熱海富士。
先場所新入幕するも4勝11敗と負け越し。迎えた初場所は、東十両3枚目からの出直しになった。初日対戦相手は、先場所十両優勝の勢いにのる欧勝馬(鳴戸)
両者探り合いの中から、熱海富士右の上手からじわじわ攻める。最後は頭をつけて寄り切り。
良かったなぁ、熱海富士。今場所もテレビ桟敷で応援してるぜぇ!

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