安青錦のことだけ書きます 2025名古屋3日目

 この日この時を待っていた。

昨日の大の里戦。
正直、歯が立たなかった印象だったが、今日はどれくらい抵抗できるか爪痕を残せるか。
大の里よりも(豊昇龍には)ひと泡吹かせる可能性がある・あわよくば勝てる可能性があるかな
まぁ、そんな捉え方をしていた。

いざ対決!
豊昇龍の立ち合い、突き放しにかかってみせたが、昨日の大の里のそれとは圧力と(突っ張る)腕の伸びがやっぱり違った。
距離を作れないからか、安青錦の右差しを簡単に許してしまう。
これが今日の命取り、敗戦につながったのでは。
右差しと同時に頭をつけた安青錦、完全に主導権を握った。

(豊昇龍側から見れば)
うるさい相手にくっつかれた、何とか振りほどきたいとばかりに頭を抑えて振り回すも、局面打開とはいかず自らを苦しめただけ。
(安青錦は)その辺りの流れを見てタイミングを感じとり、渡し込みを決めた。

取組後、初日同様に「体が勝手に動いただけ」と謙遜気味?のコメントを今日も残したようだが、ファンとしては
「お見事」
「あっぱれ」
「よくやった」という気持ちでいっぱいである。

「渡し込み」という頻繫に見られない珍しい決まり手。
「相手の足を取りながら、体をあずけて倒して勝つ」大雑把に言えばこのような技らしいのだが、
動画で振り返ってみても、左手できちんと(相手の)足を抱えているのが確認できた。

今後これからは(安青錦が)相手に密着して頭を付ければ「今日は何の決まり手・技を見せてくれるのか」という楽しみさえ広がってくる感じもある。
(更に掘り下げれば)レスリング仕込みの「宇良系」ではなく「安青錦流」としていろいろな技を見せてほしいものだ。

戦火を逃れて相撲を続けられる環境を求め来日からわずか3年超。
異国での苦労が少しずつ花開いている。初金星獲得おめでとう!

横綱大関戦を2勝1敗で終え、上々の滑りだし。
三役戦がまだ続く、明日は若隆景戦。
「関脇狩り」成るか。


“安青錦のことだけ書きます 2025名古屋3日目” への2件の返信

  1. 飼い猫にダーニャと名付けているほどの安青錦ファンです。強い体幹、しなやかな体躯、毎日の稽古で習得した技の数々、そして美しい顔立ち。双葉山のような印象です。今場所はまさかの前頭筆頭スタートでしたが、腐るどころか、上位陣と当たれて嬉しい、という表情がこれまた素晴らしい。確かに小結だろうが前頭だろうが彼には通過点でしかないんだ、と、己の器の小ささを恥じたくらい。
    磨きのかかった相撲内容で、今場所は14勝かも? だとしたら三場所合計で36勝だから、大関?なんて夢をめちゃくちゃ膨らませています。始まったばかりの名古屋場所、みんなで応援しましょう。

    1. タマキ ワトソンさん 
      返信が遅くなり申し訳ありません。
      (飼い猫の名前の件で)それは熱烈なファンでいらっしゃるんですね(笑)
      決まり手の多さ、臨機応変な取り口、相撲スピードは早くもベテラン力士にも遜色ありません。
      この番付でどこまでやれるか、2ケタ勝利は堅いと見ています。
      そして、将来のことを思えば期待度・楽しみは青天井ですね。

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