世代交代の時 ~小錦から曙へ~

 時は1993年(平成5年)11月場所・13日目

当時の大関・小錦は7度目のカド番でここまで5勝7敗、まさに大関維持へ崖っぷち・剣が峰に立たされてた。
対する曙は最高位・横綱に君臨すること5場所目。2場所連続優勝中。
ハワイから18歳で来日。相撲の事など何も知らなかった青年は、強烈な突き押しを武器にわずか5年で頂点(横綱)まで登り詰め、更なる高みを見据えていた頃か。

まずは、その取組動画から。

曙、立ち合いすぐの右上手。小錦、力一杯のど輪でその右上手を切りにかかるが、曙が引き付けて離さない。そのままがぶって寄り切り。

小錦、39場所守り続けた大関の座を手放した瞬間だった。

律儀な曙は小錦に一礼する。対して小錦はいつだって寛大だった。取組翌日には小錦に自身の勝利を謝ったが「これからの力士であるお前が俺に勝てないでどうする」と叱責されたという。

結果的に小錦の大関復帰は叶わなかった。その後、横綱大関を目論む若手有望力士に「立ちはだかる壁」的存在として大いに土俵を盛り上げてくれた。

1997年11月場所・13日目、対琴の若(現・佐渡ヶ嶽、琴ノ若の父)に寄り切りで敗れ負け越しが決まり、引退。小錦は「相撲人生に全く悔いはない。ハワイから日本に来ていい思い出ができた。相撲をやって本当に良かった」「2日間取れなかったが、ほかの力士に失礼だから。満足しています。ファンの方には、この場を借りて“15年間ありがとう”と言いたい」と相撲に深い感謝を語った。

小錦 八十吉 幕内優勝3回、(最高位の)大関在位は39場所。

曙はこの場所(1993年11月場所)優勝した(6回目・3連覇)が、これを境に膝やヘルニアなどで休場が多くなった。
2001年の1月場所は、持病となった両膝のケガの悪化により全休。その1月場所終了直後の2001年1月22日、両膝の回復がこれ以上見込めないなどの理由により、突如現役引退を表明。
引退前年の2000年は7月と11月の2回優勝をしたにもかかわらずの現役引退だった。

曙 太郎 幕内優勝11回、(最高位の)横綱在位は48場所。

相撲人生(出世争い)は、曙の勝ち。
両者のその後の人生(相撲界を離れたあとは)小錦が大量リードしている(周知の通り)

現在の曙は、2017年頃から寝たきりで記憶障害・心臓疾患等を抱えているそうだ。
ともかく、リハビリ中とのことです。元横綱はつらい現実を長い間戦っている。

人生どこで何が起きるかわからない。

この2人の人生の対比からも、それを見て取ることができた。

この組み合わせののれんは唯一無二です↓↓↓

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