驚異の新入幕、尊富士2番

 まぁ、凄い新入幕が現れたものだ。
初日から連勝街道を突っ走り、幕内単独トップに立ち続ける。
昨日・おとといの2番

大関・琴ノ若戦
いよいよ大関戦に抜擢。これまでの相撲を貫けるか。
立ち合いは琴ノ若が壁になり尊富士を止めたかのように思えたが、次の瞬間に右に回りいなし、下から突き上げる感じで右差し。迷うことなく一気に寄って決めた。間を与えない判断・決断・スピード抜群だった。

大の里戦
やはり立ち合いから制していたのは尊富士。
当たってすぐの左差し。大の里不利を察したのか、状況打開の肩越しから右からの上手投げが呼び込む形になってしまった。いずれにしても尊富士の圧力に屈した形になってしまった。

今日はこのあと豊昇龍戦が用意された。
この圧力と勢いで連勝街道を突き進むことができるのか。

安治川部屋、今場所も快挙達成か!?

 去年7月場所より4場所連続各段優勝者輩出中の安治川部屋。
今場所も5連勝と快進撃を続ける力士がいる。

安青錦 新大(あおにしき あらた)
ウクライナ出身のあと4日で20歳。
今場所も東三段目18枚目に番付されている。
多くの相撲ファンが承知の通り、序ノ口・序二段を優勝で駆け上がり(全勝で)
この3月場所も連勝を続け、負け知らず。

というより、デビュー以来負け知らず!

部屋全体を見渡しても、所属する6力士に今場所負け越しを記録した者はまだいない。
部屋創設1年ちょっと。同世代ばかりの高い志を持つ力士達で切磋琢磨し、いい稽古を普段から積み重ねているのではないか。

親方の寛大な人柄とがかみ合って、部屋に相乗効果を生んでいるか。

とりあえず安青錦あと2番、かましたれ!


 

栃丸よ、再び輝け!

 元十両の栃丸が今場所4場所ぶりに復帰。
東序二段47枚目で奮闘中だ。中学生時代から慢性的に痛めていた両膝(半月板)を昨年8月、同時に手術。1ヶ月以上の車いす生活を要し、段階を上げながら復帰への準備を進め、今月に入ってから実戦稽古も再開した。

栃丸と言えば、不器用なまでに突き押し一筋を貫く。
勝手に言えば、そのスタイルは裏表ない誠実な人柄・人間性を象徴しているのか。

本日(9日目)も昨日に続き出場。
全勝同士で東華山(玉ノ井)との一番を「突き出し」で勝利し5連勝。

31歳の苦労人はまた再び輝ける場所(関取)を目指して、突き押しに磨きをかける。

尊富士、慢心せずに一日一番 2024春場所8日目

 昨日の時点で幕内単独トップに立った尊富士
どこまで連勝記録を伸ばし続けるのか、奇跡へまた一歩近づくことができるか。
今日は三役経験者・竜電との対戦。
低い当たりから右上手取り、竜電に密着して抵抗を封じる。前かがみに圧力をかけ、押し出した。


(勝ち越しを決めたしのぎきったインタビューでは)浮かれてる様子が全く感じられず(自分にそう言い聞かせてるのかもわからないが)「15日間土俵に上がることが目標」「一日一番頑張ろうと思います」と健気に話した。
さぁ明日から三役戦に抜擢、小結・阿炎との割が組まれた。

きのうの7日目に阿武咲に不覚の一敗を喫した大の里
引きずらない(連敗しないことが大事)今日は玉鷲戦、高いハードルだ。
立ち合いから先手を取ったので、玉鷲からののど輪も丸め込む。
しのぎ切ったあと前かがみに圧力をかけ、しっかりと押し出した。

大の里も明日、関脇・若元春と激突する(初顔)
先場所、好成績から10日目から三役戦に抜擢され3戦(琴ノ若・豊昇龍・照ノ富士)に全敗。
言葉では言い表せないこの経験と体験を今回活かせるか。

若隆景、8日目で痛い初黒星
千代栄には誠に失礼だが、若隆景は伏兵に足元をすくわれたと言えるか。
勝負は一瞬。立ち合い鋭く良かったが(若隆景)足がついていかず右にいなされあっさり土俵に手をついた。切り替えてまた明日からだ(天空海戦)

もう一人の十両の全勝、朝紅龍は対戦相手・白熊が腰痛により本日から休場で不戦勝が転がり込んできた。

春場所中日を終えて、
幕内 全勝 尊富士(新入幕)
   1敗 大の里(幕内2場所目)

十両 全勝 朝紅龍
   1敗 若隆景

となっている。
まだ、これを言うのは早いですけどね。

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若隆景と並走し続ける25歳 2024春場所7日目

 7日目を終わった春場所。
幕内は新入幕(尊富士)が無敗でトップに立つ有様。
1敗の1人も幕内2場所目、初土俵から1年弱の大の里。
2敗でやっと3大関が名前が出てくる状況。

十両は無敗で2人が並んでいる。
実力者・若隆景と朝紅龍。
朝紅龍って??

朝乃山と同じ高砂部屋所属の25歳。
日体大からプロ入り、アマチュアでの実績が認められ(三段目付出)デビュー。
いきなりの三段目優勝から幕下昇進。そこからやはり苦労があったようだが2年で乗り越え、十両4場所目を迎えた。

177cm・123㎏の体格は筋肉隆々・筋肉質。
ウルフ(千代の富士)を彷彿とさせると言っても過言ではないと思うが。

(今場所ここまでの7番を見るに)取り口は、軽量を活かした(自覚した)スピード感溢れた小気味よい相撲がここまで功を奏している。

快進撃の理由やきっかけって何なんですかね。

初土俵からしばらく本名の「石崎拓馬(いしざきたくま)」で相撲を取り、
新十両を機に「朝紅龍琢馬(あさこうりゅうたくま)」と改名しています。

手練れの若隆景にピタリと並走するアマチュア上がりのこの若者に要注目です。

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