葛飾区、相撲部屋増加中

 

 大島部屋が10月に(東京都)葛飾区へ移転予定があるらしい。

大島部屋のWikipediaより
「6代による再興以降」の項目、最後部から
2023年(令和5年)10月に葛飾区青戸へ移転する予定となっている。移転先は公有地であるため、移転に先立って今年2月に葛飾区との間で「葛飾区と相撲部屋との連携・協力に関する協定」を、九重部屋、二子山部屋と共に締結している。 とあった。

今の墨田区業平にある部屋は友綱部屋時代から引き続き使用している。
立派な建物・部屋・施設に見えたが、ここは大島部屋への改称(再興)となり、新たな船出を切るというところか。
ちなみに現在の大島部屋は関取が不在である。
部屋頭は元前頭8枚目の旭大星。力士数はこの旭大星を含めた6名と寂しい限りだ。

九重部屋は、おととし2月に葛飾区奥戸へ移転してきた。
先代の九重(元・千代の富士)が自宅を改装して建てた部屋を引き継ぎ、借用する形で(先代の時から)30年近く使ってきた。千代の富士の死後、数年を経て正式に「自分たちの城を持とう・構えよう」と決意・行動はその表れか。

二子山部屋は、同じく2年前の5月場所前にその年の3月場所をもって閉鎖された東関部屋が使用していた葛飾区柴又の施設に移転、現在に至る。
簡単な経緯としては、先代の13代東関・潮丸の死去後、14代・高見盛が1年間の「暫定親方期間」を終えて、東関部屋が消滅する可能性があると報道されたが、
・元々東関部屋の施設は葛飾区の区有地を50年契約で借りていて後継者が必要だったこと
・亡くなった元・潮丸と元・雅山が仲が良く、懇意にしていたこと
・それまで部屋を埼玉県所沢市に構え、国技館まで電車を乗り継いで1時間以上かかっていたため、力士の負担を減らし、稽古環境を整えるためのもの
などを理由に葛飾区への移転を決めた。

相撲部屋の多くが所在する(主に)墨田区や江東区などに、新興勢力として葛飾区の3部屋が挑む形の構図も、何だか面白く興味が湧いてくる。

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14日目・究極の3番

 今場所もハイレベルな優勝争いを繰り広げている十両。
1敗トップの1人・落合は、西4枚目・狼雅戦。
お互いに元高校横綱で、鳥取城北高の先輩後輩の間柄でもある。

落合が素早く踏み込んで左四つ十分となるも、狼雅が右上手を取り、投げを打つ。落合、その隙を見逃さずに上手投げで快勝。今日も全く危なげなし。明日の欧勝馬戦へ歩を進めた。

もう一人の一敗力士豪ノ山は、のど輪ふた突きの電車道で玉正鳳に圧勝。1敗守り、気合を入れて千秋楽は北の若と。

~奥深い元大関対決、朝乃山-正代~

昨日照ノ富士に敗れ、優勝争いから一歩後退した朝乃山は小結・正代との「元大関対決」

朝乃山、立ち合いから一気に攻め込み、土俵際際どかったが正代を寄り倒し。11勝目を挙げた。不祥事による1年の謹慎期間を経て迎えた再入幕の場所、真摯に相撲と向き合いよくやっていると評価したい。

~横綱が優勝か、霧馬山が波乱起こすか~

結びの一番、勝てば優勝の照ノ富士。
対する霧馬山。2場所連続優勝を決めて、大関昇進に向け更なる花を添えたい。

両力士、相手の出方をうかがう(長い間合い)巻き替えの応酬から照ノ富士が引きつけて出る。最後はのど輪も重ねて寄り切った。6場所ぶり8度目の優勝!
序盤戦は不安感が無くもなかったが、そこから日増しに相撲勘を取り戻し、力強い相撲が蘇った。古傷(膝)の故障の影響で3場所連続休場明けのこの活躍は「あっぱれ!」以外の言葉が見当たらない。
惜しくも敗れた霧馬山は明日の豊昇龍戦に12勝目を賭ける。

十両優勝争いは昨日と変わらず
1敗 豪ノ山と落合
2敗 熱海富士

千秋楽は十両優勝の行方から目が離せない。

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極め出しで封じる・4日目

 極め出し(きめだし)・・・相手の差し手、首、肩の関節を極めて動きを封じ、そのまま土俵外に出すこと。

今日の4日目には、その決まり手が十両以上の取組で2番見られた。
構図としては、軽量の小兵力士を捕まえにくい状況にして、外四つの状態からギューっと搾りあげて何もさせないこと、か。

~その1・照ノ富士が翔猿へ~

結びの一番で、横綱照ノ富士(174㎏)翔猿(135㎏)の一番。

照ノ富士は大柄な体格を生かしてこの極め技をよくやる印象だが、(結果論で言うと)今日の対戦相手(翔猿)を封じるにはうってつけの技だった。
(胸の辺りをさすりながら花道を引き上げる翔猿に対して)NHK解説を務めた錣山親方は「私もされたことがあるんですけど、腕よりも胸が痛かった」と言っていた。上腕よりも胸に痛みが走るのですね。横綱照ノ富士は4連勝を飾る。

~その2・狼雅が炎鵬へ~

十両の取組では、狼雅(155㎏)炎鵬(100㎏)の取組。

貼り付けられる動画がないようなので、私の下手くそ実況でお許しください。

立ち合い、スパッと炎鵬がもろ差しになる。瞬時に極めた狼雅。
こうなると炎鵬、完全に封じ込められてしまい何も抵抗できず、なすがままに終わった。

狼雅関、手形入りサイン色紙です↓↓↓

極め出しとは・・・もろ差しになった力士が、「この勝負、もらった!」と閃いた力士(現実)を挟殺する決まり手・極め技なのか。

幕内上位では、両関脇の若元春と大栄翔の勝利への執念・向上心が伝わってくるかのようだった。
共に充実の4連勝!