三賞と各段優勝の顔ぶれ・令和5年夏場所

 4場所連続休場明けの照ノ富士の優勝で幕を閉じた大相撲夏場所。
「横綱」の威厳と安定した強さを見せつけ、次々に難敵を攻略。見事6場所ぶり8度目の優勝を果たした。
一日明けた今日は、三賞受賞と各段優勝力士(幕内十両を除く)のご紹介。
敢闘賞は該当者がなかった。

~三賞受賞力士~

殊勲賞・明生 立浪部屋 東前頭6枚目 8勝7敗

初日から破竹の勢いで7連勝。一時は優勝争いのトップい立つ。
9日目、横綱・照ノ富士を見事寄り切りで破った相撲が大きく評価されたようだ。
終盤に足を痛めた様子が感じられたが、最後まで大健闘の戦いっぷりだった。 

明生関にエールを送ろう↓↓↓

技能賞・霧馬山 陸奥部屋 東関脇 11勝4敗

大関獲りのかかった今場所、その重圧からか立ち合いの変化や(寄られて)後退し、危ない場面も見受けられたが、後半戦を過ぎた頃から日増しに改善。スピードと(投げの)キレ、力強さが戻ってきた。来場所はいよいよ大関。全てにスキルアップし、今度は下位力士たちにその力を示してほしい。

技能賞・若元春 荒汐部屋 西関脇 10勝5敗

ここ数場所でメキメキと力をつけてきた大波3兄弟の次男、若元春。
今場所は初日から5連勝。最終勝ち星・10勝の内訳も、正代・豊昇龍・北青鵬・貴景勝らを撃破。横綱・照ノ富士をすんでのところまで追い詰めた。来場所は、豊昇龍・大栄翔と共に大関獲りを懸ける。期待したい。

~各段優勝力士~

幕下優勝・木竜皇 立浪部屋 西幕下26枚目 7勝0敗

あの元幕内・時津海(先代時津風親方)の長男である。
小学校1年から相撲を始め、アマチュアで数々のタイトルを獲得。
今場所は6番相撲でウクライナ出身の獅司、7番相撲で元幕内・大翔丸を破った。
人の良さそうな優勝インタビューでの受け答えが印象的。
来場所は幕下上位に食い込み、新十両への足掛かりを築くことができるか。

三段目優勝 漣 伊勢ノ海部屋 東三段目42枚目 7勝0敗

四股名は漣(さざなみ)と読む。
7番相撲では、豊翔(28=境川部屋)に勝ち、全勝優勝を決めた。
「土俵際の粘りは持ち味」と語り、自信を持っている。15歳で入門して初めての各段優勝。
岩手県奥州市出身の23歳。メジャーリーグで活躍する大谷翔平は奥州市立水沢南中の先輩にあたるそうだ。

序二段優勝 聖富士 伊勢ケ濱部屋 東序二段60枚目 7勝0敗

こちらの四股名は聖富士(さとるふじ)
序二段は7戦全勝同士による優勝決定戦が行われ、欧勝竜 鳴戸部屋 西序二段7枚目 に上手投げで勝ち、優勝を決めた。
この欧勝竜、一時は幕下7枚目まで番付を上げた強者。昨年秋場所後に右肩を手術して3場所連続の全休明けで臨んでいた。
聖富士は、静岡・飛龍高出身で2学年先輩は同部屋所属の熱海富士である。

序ノ口優勝 春山 尾上部屋 西序ノ口22枚目 7勝0敗

アマチュアの強豪である埼玉栄高校から日大に進み、主将を務め、全国学生選手権の団体で優勝した経歴を持っている。
黎大丸(れおんまる・式秀)との全勝対決を一方的に寄り切った。
高校の同級生には十両北の若らがいる。
「前に出る相撲を取りたい」と将来像を語り、押し相撲の磨きをかける。

速報!東大卒力士の6番相撲・12日目

注目の東大卒力士・須山(木瀬)

今日・12日目に6番相撲を行い、関塚(田子ノ浦)にあと一歩まで攻め込みながらはたき込みに敗れ、2勝4敗で負け越してしまった、悔しい・・・。

あと1番残されている。絶対に勝とうぜ、諦めるな須山!

定番相撲土産です↓↓↓

独自の視点で、初日期待の3番!

 明日から始まる大相撲夏場所。

巷では霧馬山と大栄翔の大関獲り、照ノ富士の復調具合、北の富士氏2場所連続解説休場、等々いろいろ語られているが、今日は私独自の視点で「初日」の楽しみな3番を上げようと思う(十両以下になってしまった)

~悔しさを力に変えて

十両最後の一番では、先場所好成績を収めながら番付運に恵まれず、新入幕入りを果たせなかった2人、東西の筆頭同士の豪ノ山湘南乃海の一戦がある。
先場所、十両優勝を遂げたあの逸ノ城に土をつけた豪ノ山。 片や
先場所、朝乃山に投げの打ち合いで顔に擦り傷を負わせ大善戦した湘南乃海。
メキメキと力をつけてきた2人が、初日に激突する。

~令和の怪物、十両2場所目~

十両8枚目同士は熱海富士落合
人気力士・静岡県熱海市出身の熱海富士に「令和の怪物」の対戦。
先場所・初顔で熱海富士が土俵際の突き落としで勝っているが、2回目の対戦はどちらに軍配があがるのか。

~大の里、デビュー戦~

更に幕下の取組からは、昨年のアマチュア横綱で幕下10枚目付出・大の里(二所ノ関)の「デビュー戦」が組まれている。
対戦相手は東幕下11枚目の石崎(高砂)
こちらもただ者ではない。大の里と同じ日体大出身の2学年先輩。
三段目付出で初土俵後、着々と勝ち越しを重ね、一時は西幕下筆頭まで躍り出た実力者が「刺客」として襲いかかる。

※他にも幕下筆頭同士の紫雷(木瀬)ー川副(宮城野)、高橋(二所ノ関)ー峰刃(錣山)
などが楽しみだな。

将来、大成する力士2人の手形入りサインです↓↓↓

東大卒力士奮闘記

 史上初の東大生力士として話題をさらった須山(木瀬)、夏場所は三段目に昇格して、東73枚目に番付された。

身長181cm・体重110㎏と相撲協会公式サイトには記載(体重がわずかに増えたか)

ちょうど1年前の5月場所に、前相撲でデビューしたので丸1年・7場所目を迎えた。

その間にきちんと大学を卒業されて、晴れて「専属力士」となりました、立派!

力士としても、去年11月場所に残念ながら3勝4敗の負け越しを記録したが、それ以外の場所は全て勝ち越し。コツコツと番付を上げてきた。

東大相撲部では主将も務めた須山。

所属する木瀬部屋には、多数の関取と関取経験者がいる。

そういった環境下で厳しくも充実した稽古ができてるのだろう。

学歴など一切関係のない世界に飛び込み、ゼロから這い上がる姿勢に好感が持てる。
相撲に対してとても真摯でひたむきに取り組んでるとか。

動画は先場所5日目・颯雅(そうが・二子山)戦

懸命な寄りの中にも、途中2回ほど相手の上手を切りにいく動きがあり、タイミングや切り方の動作はなかなかのものに感じた。

夏場所もこの力士から目が離せない。

同部屋・関取、宇良の手形入りサイン色紙です↓↓↓