十両射程圏内・立浪のホープ2人

 立浪部屋が今、熱い。
新大関・豊昇龍に加え、明生も西の筆頭に再浮上。天空海も西十両9枚目から息を吹き返そうとしている。そこへ更に関取を目論む2人の幕下有望力士がいる。

上戸と木竜皇。
秋場所番付は、上戸が西4枚目・木竜皇は西5枚目。
上戸は「東幕下4枚目」が最高位であるが、「幕下4枚目」に番付されるのは3回目になり、期するものがあるだろう。
木竜皇は先場所の「西幕下2枚目」が最高位だが、惜しくも負け越し1で出直す形になった。先々場所(5月)の幕下優勝者である(当ブログ3回目の登場)

写真左・上戸、右が木竜皇↓↓↓

上戸のプロフィール
四股名・本名ともに、上戸 大輝(かみと だいき)長崎県大村市出身 1995年8月生まれの28歳。
小学校5年からラグビーを始め、中学時代は並行して水泳もやっていた。高校からまたラグビーがメインになり、10人制ラグビーで九州大会制覇、7人制ラグビーでは九州選抜チームの主将として全国制覇を達成している。ちなみに2年次には現在の立浪親方(元小結・旭豊)から角界入りへスカウトされるも、ラグビーを続けるつもりであったため断っている。
大学進学後は、高校3年時に右膝の手術を受けたことによる影響や、以降も怪我が重なったことでラグビーを続けることが出来なくなり、大学を3年で中退。
その後以前に角界入りを勧誘してくれた立浪部屋への入門を決意。2017年3月場所で初土俵。相撲経験は無いものの出世は早く、2年足らずで幕下へ。去年初場所から幕下15枚目以内に定着。十両入りを射程圏内に捉えてきた。同じく去年11月場所の7番相撲では5勝1敗同士、元大関の朝乃山と対戦して話題となった。その一番↓↓↓

木竜皇のプロフィールに関しては、上述の通り、7月9日の当ブログでそのまんまのことを書いているので、それを転記させていただきますので悪しからず。

相撲経験はないが、本人の努力と(タックル・打撃系で)培われたセンスと身体能力で関取まで見据えられる地位まで上がってきた上戸と、純血なサラブレッド、小学校1年から相撲を始め、数々の大会で実績を収めて初土俵からわずか2年超の木竜皇。

いよいよ念願の十両昇進までカウントダウンだ!
立浪黄金時代の足掛かりの場所とすることができるのか!

立浪祭りだ!↓↓↓

納谷 大波 幕下

 納谷家と大波家の出世争い・幕下15枚目以内から。

さぁ、夢道鵬が自己最高位となる西幕下15枚目まで上げてきた。
あの貴闘力の4男、そして幕内優勝32回を誇る第48代横綱・大鵬の孫でのある。
おととしの5月場所に幕下20枚目を経験するも、負け越し。その後、右肩の故障などもあり、最大で三段目22枚目まで番付を落とした。

回復と共に、番付も再上昇中。三兄は、同部屋の幕内・王鵬。次兄は三段目の納谷幸林。
夢道鵬は4人兄弟の末っ子。長兄はプロレスラー。
上に下に新番付を見渡せば、当然の如く実力者揃い。いよいよ十両を射程圏に見据え突き押し相撲にも更に関取仕様へと磨きをかける。

大波家は次男・三男が周知の通り「関取」として活躍中だが、長男・若隆元だけは関取未経験である。

現在31歳。最高位は5年前、2018年9月場所の東幕下7枚目。
左肩の故障などで、番付を大きく落とした時期もあったが(弟たちに先を越される屈辱を味わいながらも)西幕下13枚目まで再び這い上がってきた。
夢道鵬同様、こちらも押し相撲に勝機を見い出す。

夢道鵬21歳、若隆元31歳。

土俵人生の集大成を賭けた勝負が始まる。

荒汐部屋の有名・人気者↓↓↓



二所ノ関ツインズ

 二所ノ関部屋に双子力士が存在する。
林兄弟。長野県岡谷市出身。
本名は長男が、林 琉(はやし りゅう)次男が林 玲(はやし れい)
四股名は長男が、林龍(はやしりゅう) 次男が林虎(りんこ)である。

2人とも中卒での入門ではあるが(相撲に対して)全くの素人ではなく、小学校在学中に相撲クラブに通い、アマチュア大会で実績を上げての入門だ。
入門に際しては、現在の二所ノ関部屋前身・荒磯部屋で稽古を体験し、けがをしない体作りに力を入れる部屋の方針などにひかれたのがきっかけ。

初土俵から1年ちょっとが経過し、プロの力士として8場所を務めた。
7月場所終了時点では、弟の林虎の方が番付では上に居たが、あさって発表される新番付ではどのような位置・関係になっているのか。

多くの相撲ファンの注目・期待が寄せられる二所ノ関部屋には高卒や大卒のエリート力士だけではなく、中卒からも優秀な力士(予備軍)がいることも忘れてほしくない。
早期に関取が見据えられる番付ではないが、この林(双子)兄弟の動向には要チェックだ!

二所ノ関部屋ホームページより 好きな言葉は
兄・林龍が「実るほど頭が下がる稲穂かな」
弟・林虎が「凡事徹底」「一事が万事」「自分の持ち味を活かせよ」 とあった。

写真右が林龍(長男)左が林虎(次男)のようである↓↓↓

元横綱を肌身離さず↓↓↓

踏ん張りどころの19歳 大辻(高田川)

 「大辻」 小ざっぱりとした名前・姓だが、19歳の幕下ホープである。

先場所(7月)の成績 
大辻 理紀(おおつじ りき) 東幕下9枚目 高田川部屋 3勝4敗とあった。

高田川部屋・・・現在は第9代となる元安芸乃島が引き継いで14年となる。
現在の関取は、湘南乃海・竜電・輝・白鷹山と豪華なメンツ。
大辻はこの諸先輩に次ぐ5番手の高田川力士だ。

兵庫県加古川市出身。(入門に至るまでの)素養がやっぱりあった。
幼少期から柔道、体操と経験した後に、小学校3年から相撲を始める。
わんぱく相撲全国大会では、小学校4年から3年連続で出場し、5年次には8強入りした。
中学時代は、全国大会で個人・団体で軒並み入賞。

中学卒業後に母親と安芸乃島の娘が知り合いという縁で勧誘を受け、高田川部屋に入門。

初土俵は2019年3月。同期生には、時津風のホープ・吉井など。
その後すぐに、脱臼癖のある左肩を手術をしたが、土俵復帰後は勝ち越しを重ねる。
僅かな負け越しが数回あったが、じりじりと上昇を積み上げた。

中卒から成り上がろうとする姿勢にロマンを感じる。
ここまで来たら、「遠藤」のごとく本名で大成してほしい気持ちもあるが、これは早合点か。

ここ数場所は、勝ち越しと負け越しが交互に繰り返され、多くの力士が直面する幕下上位の壁・十両直前の壁の前にいる状態だろうか。この壁を何としてでも突き破ってほしいものである。

高田川スペシャルだ!↓↓↓


序ノ口・35歳以上

 名古屋場所(7月)の序ノ口番付、東西合わせて43人いた中で35歳以上で絞ってみると、出てきたのがこの5人。西筆頭霧丸以外は残念ながら負け越しを記録した。

西筆頭 霧丸 4勝3敗 (陸奥・38歳) 

東2枚目 潮来桜 2勝5敗 (式秀・44歳) 

東3枚目 輝の里 3勝4敗 (田子ノ浦・45歳)

西6枚目 澤勇 1勝6敗 (式秀・46歳)

西21枚目 肥後光 0勝7敗 (木瀬・35歳)

全員生涯戦歴20年以上、輝の里以外の4人は、「序二段」が最高位であった。

序ノ口といえば、本場所興行のおおよその時間割に当てはめると、遅くても午前10時前後には取組が終了しているか。

良いも悪いもない。

新序出世披露していく若者と取組を通して、自分の居場所と存在を発信し続ける。

左から、霧丸・潮来桜・輝の里・澤勇・肥後光↓↓↓

来場所頼みますよ!新大関!!↓↓↓