元大関の丁か半かのすくい投げ 秋場所4日目

 元大関・正代に初日が出た。初日からの3日間は、関脇陣に完敗。今日は大関・豊昇龍と対戦。立ち合いは完全に豊昇龍。強い当たりから正代を突き放してみせたが、土俵際(豊昇龍)もうひと押しのところ、正代が巻き替えた左で鮮やかにすくい投げで決めた。2連敗で焦り、勝ち急いだか。殊勲インタビューで正代は自身の新大関時の事(受けたプレッシャー)を聞かれ「僕は前半で休場したので、あまりわからない」と正代らしい謙虚な答えだった。
敗れた豊昇龍はおとといの北勝富士戦といい、何ていうかバタバタしているように見える。明日は玉鷲と。

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琴ノ若は隆の勝に対して、立ち合いにスッと2本入りもろ差しになり、息をもつかせぬ寄り・電車道で3勝目。負けた朝乃山戦以外は完勝。三役の中で(勝った)相撲内容が明白でここまで一番充実しているのは、この琴ノ若ではないか。

3連勝同士の対決で何気に好取組かと期待して楽しみにしていた金峰山と元大関・御嶽海との一戦は、当たってすぐに御嶽海は引いてしまい自爆・自滅。自ら墓穴を掘ってしまった。4連勝となった金峰山、明日は手練れの遠藤。

十両からは新十両で3連勝同士
大の里・天照鵬。立ち合いすぐの右差し大の里。天照鵬のど輪で抵抗するも、大の里の圧力に飲み込まれる感じで4日目にして初黒星。一日一番確実に白星を積み重ねている大の里、明日は紫雷戦。ここまでは浮かれている様子・要素が全く見受けられない。5日目もこの調子で行こうではないか。

秋場所4日目を終えて全勝力士は
幕内 阿武咲・金峰山・熱海富士
十両 美ノ海・大の里

明日の好取組は
霧島ー朝乃山 琴ノ若ー翔猿 豪ノ山ー阿武咲
といったところか。

霧島と豊昇龍、つらいところではあるが頑張ろう!

巻き返しを期待して↓↓↓




前頭2枚目が睨みを利かす

 今場所(7月)の番付は、前頭2枚目にに東・正代、西・御嶽海と奇しくも元大関が顔を揃えた。

大関陥落後、御嶽海(30歳)5場所目、正代4場所目(31歳)を数えるが、まだまだ老け込む年齢ではない。

新番付の上を見れば、4場所連続休場明けの先場所8度目の優勝を果たし横綱の面目を守った照ノ富士や、新大関・霧馬山改め霧島、関脇は大関獲りがかかる3人(豊昇龍・大栄翔・若元春)小結も今年に入ってから三役(小結)としての実力を証明してきた琴ノ若、復調してきた阿炎。

印象だけで語るに、この両雄は名古屋場所の三役陣とも(実力面で)引けを取らないはずだ。

前頭3枚目以下でも(主だったところで)再浮上してきた元大関・朝乃山、上位に定着してきた感のある翠富士、実力者(東西7枚目の)髙安や玉鷲にだって遜色ない・張り合える・いやそれ以上だ(期待値込み)

新番付を見渡してみて、この2人が名古屋場所をかき回す・動かす存在のように思えてならない自分がいる。