ご当地コンビ 東西幕内11枚目 境川部屋

今場所の佐田の海の何が凄いって、6・7日目と11月場所の優勝争いを最後まで牽引した2人(熱海富士と一山本)に完勝したこと。
今場所8勝7敗。何も秀でた数字ではないが、存在感と地力をきちんと見せた。
その熱海富士戦。

まだまだ幕内上位で見たい顔だし、39歳で奮闘を続ける玉鷲のような存在であり続けてほしいと思うのだが。
佐田の海 貴士(境川)東前頭11枚目 熊本県熊本市出身 

平戸海は、長崎県平戸市出身。去年秋場所(新入幕)からの連続在位は8場所。7月の東前頭5枚目がここまでの最高位。この平戸海も佐田の海同様、今場所は熱海富士と一山本、元大関の御嶽海に勝っている。

一山本戦(快勝を)振り返る。

一山本の消極的な引きを見逃さず、一気に勝負を決めた。
突き押し相撲を軸にしているようだが、四つでも組んでも十分にいけそうだが。

平戸海 雄貴 (境川) 西前頭11枚目 長崎県平戸市出身
今場所9勝6敗。
こちらはまだ23歳。この若さに地力と経験を装備させている最中だ。

今場所もお疲れ様でした↓↓↓

 

霧島が1年を締めた、2度目の優勝! 九州場所千秋楽

 結局、幕内優勝は大関・霧島で幕を閉じた。
熱海富士が勝って霧島が負ければ決定戦の可能戦もあった訳だが、まずは本割りに組まれたのは琴ノ若戦。
熱海富士が低く頭から当たっていった立ち合い。回しが取れず、琴ノ若はタイミングを見透かしたように引き落とし。土俵にバッタリ熱海富士。この瞬間に霧島の優勝が決まった。
熱海富士、今場所も一歩及ばずの結果になったが、計り知れない悔しさと引き替えに、また貴重な経験と更にぶ厚い壁を乗り越えないと優勝にたどり着けないと実感できたことが、何よりの財産になる。

優勝が決まったあとの霧島は貴景勝との結び。
こちらも、上述の熱海富士・霧島戦と同じような相撲・流れで霧島が貴景勝を突き落としに破った。
7月に大関になり途中休場、先場所(9月)も2ケタ勝利すら上げられなかったが、優勝インタビューで本人が語っていた通り、場所前は充実した稽古を積み、その積み重ねが優勝という花を咲かせたようだ。今年は小結から大関にまで昇進した。来年は良い年にできるだろうか。
反対に「綱取り」と注目を集めていた貴景勝は9勝6敗に終わる。・・・、厳しいか。

・宇良が念願の三役入りを果たせそうである。右からの投げで崩し、渾身の押し倒し。厄介な北青鵬を下し、31歳は小さくガッツポーズをした。

・豪ノ山ー湘南乃海は立ち合い嚙み合わなかったが、成立後は豪ノ山が積極的な突き押し、最後ははず押しで押し出した。幕内3場所目の豪ノ山、東4枚目で勝ち越してみせた。

・十両では本割りでここまで3敗の琴勝峰と大の里がともに勝利し、決定戦へ。
琴勝峰の左上手がものをいい、上手投げで仕留めて十両優勝。早い攻めにプラス(プロ)経験が上回ったのでしょうか。両者の最終成績は12勝3敗で来場所はお互い幕内力士で、この続きが見られるのか。

来年は霧島と琴ノ若が更にステップアップできるのか、熱海富士・豪ノ山・大の里辺りが上位を脅かす存在になれるのか、展望が尽きることはない。

霧島で乾杯!↓↓↓

霧島が一歩リードも 九州場所14日目

 結びの大一番、2敗同士の優勝が大きく絡む霧島・熱海富士。
一度、熱海富士が突っかける。焦りか駆け引きか。
成立した立ち合いから、熱海富士右差し、霧島は右下手か。
その霧島、おっつけからの巻き替えがうまく決まりもろ差しに。迷うことなく勝負に出て寄り切って完勝。霧島2敗を守り、熱海富士が3敗に後退。
7日目からの8連勝で霧島はほとんど慌てることなく、冷静に対処し続け、着実に勝利を掴んでいる。熱海富士はもう少しあとちょっと経験値を上積みすれば、もっと上位を苦しめられる力士になるだろう。が、優勝の目が消えた訳じゃない。明日は琴ノ若、霧島の明日は貴景勝。

場所前には「綱取り」などと大きな話題をさらった貴景勝も11日目で既に4敗。
優勝戦線からも脱落。気持ちを切らさず来場所へつなげられるか大栄翔と今日の一番。
大栄翔の回転ある突っ張りになすすべなく、あっさりと土俵を割った。
「致命傷」とも言える首と膝の難儀から、ここから上・先を望むのはもう無理に近いのか。

琴ノ若は湘南乃海を突き落としに破り2ケタ10勝目。
明日は熱海富士戦を控えるが、ひとつでも多くの勝ち星を上げて、「大関」を見据えた足掛かりにしたいところだが果たして。

・十両は昨日まで3敗の琴勝峰と大の里が揃って勝ち、明日は琴勝峰が朝紅龍、大の里が水戸龍と激突する。

明日の千秋楽、優勝がかかっていなくとも、豊昇龍・大栄翔、豪ノ山・湘南乃海辺りは興味をそそられる(個人的嗜好が入っているが)

数字上では霧島有利。しかし、何が起こるかわからない。
21歳・熱海富士の大逆転もあり得る。

あなたの奇跡を信じたい↓↓↓



北磻磨幕下優勝成らず 九州場所13日目の動き

 北磻磨の37歳での快挙成らず。
勝てば幕下優勝決定という一番。対聖富士(伊勢ヶ濱)に敗れて、来年初場所時点での単独3位の高齢十両復帰は成らなかった。押し出して勝ったのは、聖富士。
しかし、取組後はサバサバと「全然大丈夫、手応えを感じました」と力強く話したそうだ。
来場所にまた奇跡の続きを信じて託したい。

2敗の一人、熱海富士は元大関・髙安にもろ差しの体勢を許すも、忙しく動き、髙安のたぐりに乗じてうまく(タイミングよく)押し出した。熱海富士から見れば、ほとんど後手に展開していたように見えたが、辛抱強くあてがい、勝ちにつなげた展開力は本物の地力をつけた証と見た。明日は2敗同士で霧島。

その霧島は、大栄翔相手にあっという間のはたき込み、3秒で沈めた。

3敗の琴ノ若、昨日霧島に敗れた流れを切り替えたいところ、今場所の番付だけで比較すれば「格下」の竜電に立ち合いすぐ左上手を許す。頭も付けられ苦しい。この体勢を最後まで崩せずじわじわと寄り切られた。優勝争いの圏外へと追いやられる結果に。優勝を目前とした時のメンタル(プレッシャーを)跳ね返す力はいまひとつ備わってないか。

もう一人の3敗力士だった一山本は、翠富士に作戦(前へ前へ出るほぼ一択の)作戦を見切られたかのようにあっさりと引き落として敗れ、一山本も4敗へ後退した。

~各段優勝・序二段以外で~

・北磻磨との全勝対決を制した聖富士(幕下優勝)はインタビューで(付き人としてついている同郷の)熱海富士が頑張っていると問われ「負けないように頑張りたい」とのろしを上げた。
・三段目優勝は、北磻磨と同じ山響部屋の大昇龍。7月(名古屋)で肘をケガして秋場所を全休したが、休場明けで見事な三段目(全勝)優勝を飾った。
・序ノ口優勝を制したのは安治川部屋のウクライナ出身・安青錦(あおにしき)去年4月ウクライナから来日。「13歳から大相撲に入りたい」という夢を持ち続けていたとか。全ての質問に対し、流暢な日本語で答えていた。
・序二段は千秋楽に城間(尾上)と大凛山(荒汐)の対戦で決まる。

幕内優勝争いは、2敗で霧島と熱海富士。
この2人に絞られたと見る。

先場所の屈辱を晴らせるか↓↓↓

優勝争い大詰め 九州場所12日目

今日一番の好取組、2敗同士の霧島・琴ノ若から。
立ち合いすぐの左上手(少しずらして前みつ)の霧島が、右四つから膠着した時間を経て寄り切って霧島の勝ち。32秒。この大一番を制した霧島。これで6連勝となるが(この中では)9日目・朝乃山戦を除けば、慌てずバタつかず落ち着いた取り口を見せている。明日は大栄翔。

もう一人の2敗、熱海富士は結びで豊昇龍と。
激しい立ち合いの衝撃は、五分か若干豊昇龍か。豊昇龍、委細構わず寄って出たが土俵際で熱海富士の逆転の突き落としが決まり、2敗を守った。取組後のインタビューでは「先場所の結び(優勝決定戦)」の経験を語っており、それが生きたか殊勲の星に繋がった。落ち着いている。明日は4敗の髙安戦が組まれました??(霧島戦だと思っていたが)

3敗で追いかける一山本は錦木に突き押しから左上手、圧力強く寄り切り、連敗を「2」で止めた。明日は翠富士。

・大関・貴景勝、本日勝ち越し。若元春を押し出した。満身創痍なのは誰もがわかっている。
勝ち名乗りを受けたあとの土俵からの降り方がぎこちなかった。明日は豊昇龍。

・十両から。輝と日翔志というすでに負け越している力士同士の対決(両者、額に絆創膏を貼っているが)右差しの日翔志が豪快な下手投げを決めてみせ2勝目を上げた。
新十両のこの場所2日目の天空海戦では右足を痛めて車椅子で退場、骨には異常がなかったため、翌3日目には痛み止めの注射を打って出場。
昨日の獅司戦での顔面の擦り傷に対する絆創膏なのか生傷が絶えず力が100%入らない状態と思われるが、毎日土俵に上がり続ける姿を見せてくれているだけでも必死さが伝わり感動的である。

・明日の13日目 各段では優勝が決まる頃合いだが
幕下では 北磻磨と聖富士
三段目で 西田と大昇龍 の取組でいずれも勝った方が優勝
序ノ口の 安青錦が(序二段)二十城の一番が組まれており、安青錦が勝てば序ノ口優勝と明日は各段でも動きがある。

やっぱりこれだ↓↓↓