チバリヨー、沖縄力士!!

 沖縄県力士に光明が差している。
1人目 美ノ海義久 (ちゅらのうみ よしひさ・木瀬)
2018年(7月)の新十両昇進後、幕下との往復があり、幕内昇進まで時間がかかったが、その苦労がようやく力士として花を咲かせつつある。新入幕の九州場所は結果的には9勝6敗だったが、星取表で追いかければ中盤(9日目まで)7勝2敗と大健闘。
4日目・錦富士戦で左まゆ毛の上あたりから流血が見られ、以降傷口を抑えながらの出場となった。鳥取城北高校から日大(相撲部)に進み、高校ではあの逸ノ城と同期。

この美ノ海の新十両昇進時(2018年7月)の話だが、沖縄県出身の力士として2002年11月場所の琉鵬(立田川⇒陸奥、最高位・東前頭16枚目)以来、15年8ヶ月ぶりの新十両(関取)となった。

ここまで大きなケガ・休場歴がほとんど見られない。
(おととし初場所・脳震盪により1日だけ休んだのみ)

沖縄県うるま市生まれの30歳の土俵人生は、これから最盛期を迎えるのか。

2人目 嘉陽快宗 (かよう やすとき・二所ノ関)
初土俵が同部屋の高橋と同じ去年5月だが、待遇に違いがある(2人とも日体大卒だが)
嘉陽が三段目付出に対して、高橋は前相撲からのスタート。
この違いは、嘉陽はアマチュア全国大会でベスト8の実績を上げてるのに対し、高橋は(学生時代・アマチュアで)さしたる功績がなかったため、このような線引きになったものである。

その立場も今年5月場所から逆転。高橋は負け越し知らずで関取入りを果たすも、嘉陽は今年1月に3勝4敗、5月に2勝5敗と2回負け越している。
九州場所では、西幕下6枚目で6勝1敗と好成績を上げ、いよいよ「キターー」と思っていたところ番付編成会議で名前が出なかったので、残念ながら初場所の新十両はおあずけとなった。

この九州場所の詳細は、関取経験者4人と当たり、3勝1敗であったことも記録しておく。

嘉陽快宗は今年下半期の上昇気流に乗って、来年(2024年)を勝負を賭ける年にする。

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実在する「山」 金峰山と鷲羽山

 金峰山。  山梨県 甲府市 と 長野県 南佐久郡 川上村 の境界にある標高2,599 m の 山 である。とあった。

読み方は違うが、金峰山と書き(きんぷせん)と読み(奈良県の大峰山脈のうち吉野山から山上ヶ岳までの連峰の総称)と(読み方は違うが)こちらも存在する。

実在する力士は、
金峰山 晴樹(きんぼうざん はるき) カザフスタン出身の怪物。
日大相撲部出身の26歳。三段目付出デビューから丸2年。番付は徐々に上昇傾向にあるが、首(頸部)を痛めているためベストの力が出せてないのでは?という情報もあるとか。

九州場所では8勝7敗に終わったが、元大関2人(御嶽海・正代)にきっちりと勝ってみせた。14日目・髙安戦後に右手首の辺りを気にしてる仕草があったが、大丈夫だろうが。

カザフスタン出身者初の幕内力士、気持ちの優しそうな金峰山。
近い将来の幕内上位・三役が見込めると思われるこの金峰山を期待せずにはいられない。

もう一人は、鷲羽山 佳和(わしゅうやま よしかず)

この鷲羽山の出身地は四股名が示している通り、岡山県児島市。この実家のすぐそばにあった山の名前を四股名にしたという。
本人曰く「あまりに平凡で嫌だった」とこの四股名に馴染むまで時間を要したとされるが、のちに旭國・北瀬海らとともに小兵旋風を吹かせ『ちびっ子ギャング』の異名を取るほどに知名度が増し、出世を果たす。最高位(関脇)を3場所勤め上げた。

残っている動画で秀逸の相撲だったのは、1976年(昭和51年)3月場所に時の横綱・北の湖を撃破した相撲(この場所の鷲羽山の番付は東小結、よって「金星」ではない)

引退後は、当時の出羽海理事長(元横綱・佐田の山)が理事長職に専念するため、出羽海と(当時の鷲羽山自身が所有していた)境川の年寄名跡を交換して10代出羽海を襲名するとともに伝統ある出羽海部屋を継承した(18年間)

育てた関取は、小結・普天王(ブログ王)十両・出羽鳳、出羽平。自身の停年退職後には出羽疾風も十両に昇進している。

今日の投稿に関しては、多くの相撲ファンが知っていると思われる(四股名が実在する山に関して)
検索を重ねれば、いくらでも地名に関する四股名(強豪力士)が出てくるでしょう。

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次代の荒汐を担うのは

 大波3兄弟、上から(若隆元・若元春・若隆景)が相撲界・荒汐部屋を席巻しているが、
この大波兄弟とは違う丹治兄弟が(九州場所現在で)2人とも幕下につけており、次代の荒汐を継いでほしい面白い存在になってきた。

11月場所では(番付順に)
弟・丹治(たんじ)西幕下29枚目 1勝6敗
兄・大賀(たいが)東幕下47枚目 4勝3敗
の成績に終わった。

丹治の来場所は、幕下にギリギリ踏みとどまることができるか。いささか微妙なところ。
大賀の来場所は、今場所成績を持って自己最高位(幕下45枚目)を更新するものとみる。

(存在する丹治のWikipediaを見る限り)ロシア出身の母を持つハーフなのでしょうか。

アマチュアで経験・実績を積み、丹治はまだプロ2年弱、兄・大賀は6年弱というところ。
兄・大賀 186cm・124㎏
弟・丹治 183cm・120㎏
と体格も「同格」と言っていい。

次代・荒汐をこの2人に託そう!

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宝富士、再度復活を祈る!

 宝富士 大輔(36歳・伊勢ヶ濱)

最高位・関脇 その関脇=(宝富士最後の三役)から7年以上が経った。
今年の宝富士の番付の変遷を見てみれば、前頭10枚目以下に停滞している。

宝富士の得意形と言ったら「左四つ」である。
「左四つに組んだら抜群の力を発揮する。しかし最近は研究されて、なかなか自分の形にならせてもらえない」と見られてる向きが多い。

この一番は、宝富士の良さが集約された相撲か。
2015年九州場所2日目 鶴竜戦(宝富士初金星の一番)

当時28歳、現時点で場所別成績を振り返っても、常に前頭上位に番付され、三役上位陣を脅かしていた時期なのではと顧みる。

先だっての11月場所(負けた取組は)淡白な相撲が多かったように思う。

元々そういうタイプなんだろうが、闘志をむき出しにするタイプではなく、勝負に対する貪欲さに欠き、どこかのらりくらりしているように見える。
それが良さでもあり、悪さでもあるのだが。

来場所は幕尻近くまでに番付を下げるであろう。

ここでより一層の奮起を求めたい。
(言葉は悪いが)足掻いてもがいてもらいたい。九州(11月)で頑張った玉鷲や佐田の海のように。

花のロクイチ組も(宝富士もこの世代の一人だが)現役で頑張っている関取が段々少なくなってきている。

現在この枠に入ってくる現役力士は(この宝富士の他に)碧山・妙義龍・北磻磨・鳰の湖といったあたりか。

宝富士もまだまだ頑張って、もっともっと存在感を示してもらいたいものだ。

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令和「5回」(九州場所)の幕下優勝者の当時と現在

 幕下とは・・・

関取(十両以上)を窺う地位であり、十両への昇進を目指す者と十両下位の力士との間で、最も競争の厳しい地位でもある。力士として一人前に扱われる関取と、力士養成員扱いの幕下以下とでは、待遇に雲泥の差があるため(給料の有無など)「十両と幕下は天国と地獄」とまで言われる。そのため関取で長く活躍してきた力士は、幕下に陥落したのを潮に引退することも多い。 とあった(Wikipediaより)

私自身、幕下の取組を見るのが好きで「元関取が今この地位で頑張っているのか」「この力士が鳴り物入りでデビューした〇〇なんだ」など、いろんな人間模様が交錯し、感じ取れるざまが何とも言えず趣を感じる。

九州場所の幕下を制したのは、聖富士(さとるふじ・伊勢ヶ濱)※熱海富士の付き人。
この聖富士、出身高校もまるで熱海富士の後塵を拝するように静岡・飛龍高出身であった。これからが楽しみだ。
この写真は入門当時・新弟子の頃か↓↓↓

ここで何の気なしに、「令和」の九州場所限定で幕下優勝者を調べてみた。

そうしたら、いろんなドラマがあった。当時の簡易的なエピソードを含めて順に紹介する。

令和元年 照ノ富士(西幕下10枚目・膝の大けがや糖尿病などで序二段まで番付を落とし再起を図っている途中での幕下優勝)現在 横綱
  
  2年 竜虎(川上・尾上部屋)(西幕下15枚目・以前から患っていた足首の痛み・状態が思わしくなく)令和3年(2021年)秋場所限り引退。たった4年超の土俵人生。最高位・西十両12枚目
※相撲一家。祖父は九州相撲連盟の会長、師匠の17代尾上(元小結・濱ノ嶋)は叔父、この尾上の長男の照寶(本名:濱洲 泉啓)は従弟。

  3年 竜電(西幕下47枚目・コロナ対応ガイドライン違反からの不祥事、女性問題なども絡み3場所の出場停止明けの場所での優勝)現在 東前頭10枚目

  4年 玉正鳳(東幕下23枚目・当時入門から11年、この2場所後に十両昇進を果たす)現在 西十両7枚目

とまぁ、令和5回の九州場所・幕下優勝者をたどれば、天下(横綱)を取ったのもいれば、土俵(相撲)から去った者もいるし、不祥事から這い上がる過程だった力士もいたしで、いろんな偶然にたどり着いた。

なかなか印象的だった。

左から、照ノ富士・竜虎・竜電・玉正鳳↓↓↓

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