日はまた昇る 炎鵬再浮上への道

 炎鵬友哉は、100㎏前後の体重で戦い続けているため、「命がけ」の度合いが普通の力士の5倍・10倍、それ以上のものがあるのだろう。

頸部椎間板ヘルニアからの脊髄損傷により、7場所連続休場(6場所連続全休)で序ノ口まで番付を落とした(先場所7月、ついに西序ノ口13枚目)

ここからの再起2場所目。
西序二段31枚目の力士として、炎鵬は健気に粛々と相撲を取り白星を負けなしの4つ積み重ねている。

実力・地力、経験が違うと言えばそれまでだが、これは絶対にすごいこと。

主だった対戦相手として
4日目・飛燕力(押尾川) 41歳の古参力士
5日目・安櫻 (安治川) 安美錦の甥っ子 など

7日目(最新の相撲)北洋山(立浪)戦 の動画↓↓↓ 

先場所3日目、478日ぶりの白星を挙げた際に「誰も想像がつかない未来を作りたい」と言い放ったそうだ。
現状に尻込みすることなく、後向きな言葉を吐くことがない。

次の出場は明日9日目・千代大光(九重)戦を控える。

炎鵬友哉、再浮上伝説真っ只中だ。

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東大卒力士・須山、三段目上位で奮闘中

 東大卒・須山の投稿がだいぶ遠ざかっていた。
数えてみたら、去年6回取り上げさせていただいている。

今日の13時過ぎ、NHKのBSを見ていたら颯爽と登場してきた日本の最高学府・東京大学出身の須山(木瀬)
2年余りの土俵生活で番付は西三段目10枚目と自己最高位を記録していた。
とうとうBSに顔を出すぐらいになったんだなぁと感慨深かった。
上体が以前よりも明らかに逞しくなり、体重も増加したようだ。

対戦相手の出羽ノ城(出羽海)は現役力士最重量の252キロ・東三段目13枚目。
昨今、BS放送開始直後によく見かける力士で幕下と三段目の往復が続いている力士である。

実際の取組だが、最重量の巨漢へ果敢に突っ張っていく須山。
距離を作ったあと、潜って相手の足を抱え上げて「足取り」で倒した。

よくぞ勝った、よくぞ対峙した。
事前に考えた作戦は「相手が負けている映像を見て研究した。正対したら足を取ろうと。3つぐらい想定していた」と言葉の端々に高学歴が滲む。

これで3勝1敗と勝ち越しリーチがかかった。
「とりあえずあと1番、変わらぬ気持ちでいきます」と謙虚に語ったそうだ。
今場所あと3番。勝ち越し決めて、幕下行きの切符を掴めるか。

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大の里と尊富士の完勝劇と王鵬の殊勲

 今場所もここまで幕内優勝経験者が幕内と十両の土俵を牽引している。
幕内 大の里
十両 尊富士
(十両は千代翔馬も無敗で頑張っている)

大の里ー正代戦
立ち合い、早く強くこの時点で正代を制していた。
もろ手突きからかなり強烈そうな左おっつけで、土俵の外に放り出すかのように押し出し。
(この一番だけで言えば)元・大関とは肩書きばかりで霞んで見えたぐらいに、大の里が圧倒していた(正代関、失礼)7日目は平戸海。これも面白い一番だ。

尊富士ー碧山戦
実力者・古豪、幕内在位71場所の碧山に対して、突っ張りを数発受けても、慌てず焦らず臆せず、あてがうように前へ出て碧山が引いたところを押し出し。こちらも隙がなかった。
7日目は剣翔。

王鵬が2日連続で大関連破。
(負けが込んでいる)豊昇龍のメンタルが充実していないのも敗戦の一因かもしれないが、王鵬にもろ差しを許して焦ったのか、掛け投げも重心が崩れていたように見えた。体の柔らかい王鵬、少し余裕があって残したと思う。すくい投げで今日も大関狩り。
眠れる獅子よ、そろそろ起きようか。

十両の土俵を盛り上げる突貫小僧

 十両の優勝争い、尊富士と千代翔馬に隠れる形と言ったら失礼だが、ここまで全勝を守っている3人目は嘉陽(中村・東十両14枚目)である。

先場所新十両として登場。
千秋楽に負け越してしまい(巡り合わせで)ひょっとしたら幕下陥落も無くもないかなとも思ったが、この地位に残留してホッとした。

取り口はシンプルな突き押し。
明白・明快でわかりやすい。昭和の名力士、富士櫻のような突貫小僧と言ったら言い過ぎか。

ここまで前半戦5番を動画で確認してみた。
総じて言えることは、前によく出られている=足がよく動き、圧力を与えられている。

初日と5日目は、相手の変化やいなし・引きに惑わされることなく、着実に白星を掴み取っている(昨日はお家芸の「押し出し」で決めた)
2日目と3日目は、相手の隙(脇の甘さ)を見抜いたのか、立ち合いから一気の電車道で決めた。
3日目・木竜皇戦↓↓↓

先場所(7月)から中村部屋へ転籍(師匠は元・嘉風)
相撲のしきたりに抗うかのように新たな指導法で話題をよんでいるが、組み合った状態から相撲を始める申し合いを積み重ねた効果か(前述の2日目・3日目の一気の寄りは)相撲の幅を広げつつあると見ていいのか。

アマチュア上がりのエリートも少しずつ開花か。
今後も楽しみな存在である。

大青山にご用心

 十両は幕内優勝経験者を筆頭に3人がここまで引っ張っているが、新十両の一人、大青山(荒汐・東12枚目)も頑張っている(ここまで3勝1敗)

初日に尊富士と組まれ「関取の洗礼」を受けるかの如く完敗を喫したが、2日目・碧山(元関脇)、3日目・友風(元前頭3枚目)と力強い押し相撲で堂々と渡り合い白星獲得。
昨日の4日目・欧勝海とは四つ相撲の末(もろ差しになっていたが)豪快に目を見張るようなうっちゃりを見せた。

真面目で稽古熱心な力士と聞く。(ファンサービスも素晴らしいそうです)
中国内モンゴル自治区出身で、師匠の元・蒼国来と縁があり、それがきっかけで日本に相撲留学を果たし、荒汐部屋入門⇒現在へとつながっている。

「優しくて力強い力士になりたい」
NHK新十両紹介の中でこう殊勝に話したという。

3勝1敗の好発進、千秋楽までどれだけ白星を増やせるか。
今日5日目は藤青雲(藤島)との一戦を控える。

24歳・中国出身のこの若者は、今場所の風雲児となれるのか。

3日目・友風戦↓↓↓

先場所のはじめにも取り扱わせていただいてます↓↓↓

酷暑が続きます↓↓↓

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