藤ノ川の敢闘精神

 今場所の新入幕は3名。
草野
藤ノ川
琴栄峰

中でも、藤ノ川のここまでの活躍は、失礼ながら想像していなかった。
176cm・117kgのこの体格で、10勝5敗と敢闘賞受賞。
名古屋場所の活躍をスポットで振り返ってみた。

初日・草野戦。
今場所最後まで優勝争いを繰り広げてきた草野とは、初日に東西14枚目同士として対戦していたが、土俵際での逆転負け。

今場所の覇者・琴勝峰とは4日目に対戦。取り直しの末に勝った。
取り直し前も含めてだが、常に攻めていたのは藤ノ川。
あぁ、この一番でしたかねぇ。流血して3針縫ったのは。

内面・負けん気の強さが伝わってくるかのような、豪快な投げ技でも2つ白星を追加している(琴栄峰と時疾風戦)

何より自分から忙しく積極的に(左右前後に)動きながら、勝機を窺うあの姿勢が良い。
瞼の辺りを3針縫うようなケガをしたって、翌日からも臆することなく向かっていった「令和の牛若丸」

また個性派が、活きのいい若手・幕内戦士が一人加わった。
20歳の若武者である。

弟・碇潟も5勝2敗と勝ち越しを決め、頑張っている。

安青錦、届かなかった優勝 2025名古屋千秋楽

 最後に笑ったのは、琴勝峰。
直ちに今日の事実上の結びを振り返る(安青錦戦)
当たって
起こして
突き落とした。
この3段階に集約される訳だが、安青錦が阿炎戦辺りまで見せていた(ただでは負けない)強靭な足腰が機能せず、あっさりと土俵に這ってしまった。昨日の草野戦でもそう見えた。やはり、最終盤どこか痛めていたのか(力士全員何かしら大小抱えているが)優勝争いのプレッシャーで心身ともに疲れていたのか(これは琴勝峰・草野にも言える)
対する琴勝峰。
最後は驚異の10連勝で決めたが、振り返ると終盤11日目の隆の勝戦から、出足とスピード、状況判断的なものが冴えていたのかなと思う。結果として、前回の優勝争いをした経験が活きていた。
好素材・将来の大物と言われて久しいが、今後大きく花開くか。
来場所以降も楽しみな存在である。

幕内優勝を目前で見せつけられた形になった新入幕の大健闘を見せた草野。
勇躍、元大関に立ち向かっていったが、髙安がそれを許さなかった。
的確な突っ張りを胸と顔面に当てられ、最後まで中に入れず。
突き出しに敗れ、今場所11勝4敗に終わる。
しかし、好成績と頑張りを評価され敢闘賞受賞。胸を張ってほしい。
近い将来、必ず脅威となる存在だ。

大の里は、悪癖の引きや叩きが見られなかった。
右差しから一気に寄り切り。
(こういう感じ)圧力をかけながら前に出れば、まず負けない。
新横綱11勝は是か非か。
(振り返ってみると)やはり悪癖を徐々に修正してもらうことが最重要課題か。
欲を絶つとでもいうか(一番厳しく、難しい課題だが)
取りこぼしも少なくなり、批判や非難が減るはずだ。

今場所は執拗なまでに安青錦推しで通しましたが、優勝の夢かなわず。
まずは、ゆっくり休んで疲れを癒してほしいです。
来場所以降も変わらず注目していきます、もっと大きな存在になれるはずなので。

今場所も当ブログをご覧いただきありがとうございました。

安青錦関を最後まで信じます! 2025名古屋14日目

 2~3年後、早かったら1~2年後に相撲界を引っ張る存在になり得る安青錦(2敗)と草野(3敗)が優勝争いの浮沈を賭けて激突した。
突っ張り合いの中、左上手を取った草野。
ここからが速い。出し投げを打って、安青錦の体勢を崩して寄り切り。

(草野は)おとといの髙安戦の黒星で優勝争いも、上位戦にも厳しいだろうと思っていたが、昨日(霧島)今日(安青錦)と撃破。
幕下付出のデビュー、スピード出世に裏打ちされた理由がわかるような気がしました。
一方の安青錦。今日の相撲は完敗だったが、存在が色あせた訳ではない。まだまだ私は(優勝を)本命視している。
明日の草野は髙安、安青錦は琴勝峰。どちらも大一番を控えている。

もう一人の2敗琴勝峰は、3連敗で大関復帰が心もとなくなってきた霧島。
この一番も互いの突き押しが交錯したが、右にいなした琴勝峰が出し投げ気味の上手投げ。
これといった攻防が見られない中、あっさりと勝負がついた。

3敗・熱海富士は髙安に対したが、下手投げに屈し、優勝圏外へ。

琴勝峰が一歩抜け出した展開になったが、どうなりますかね。
3名の力士が優勝争いを賭ける形になりました。今から胸の高鳴りが止まりません。

過去に幕内優勝争いを経験をしている琴勝峰が決めるのか。
若武者・草野の勢いで優勝を奪取するのか。

いや、私は決定戦までもつれて、安青錦が技の引き出しの差で栄光を手にする気がするんです!

安青錦、あとふたつ!! 2025名古屋13日目

 私の中の真打ち・安青錦。
対するは昨日の大の里、おとといの髙安を崖っぷちまで追い込んだ一山本。
一山本、強くて大きい突っ張りを安青錦に当てていくが、安青錦の大勢に影響はない。
ちょっとやそっとのことでは、微動だにしないその強靭な足腰はまるで土俵に根を張っているかのようにも見える。
安青錦も突き返しにいくその中で左が入り、一山本を組み止めて寄り切り。

昨日・おととい、強者2人を追い込んだ猛者を真打ちは沈黙させた。
明日・14日目は、新入幕・草野との一騎打ち!

(失礼ながら)毎日の相撲の展開が予期できなくなった大の里。
今日は安青錦と並ぶ2敗、幕内トップの琴勝峰。
不調の横綱・大の里をたじろがせることができるか。
琴勝峰にやや分があったか立ち合い、程なく(この一番の)基点となる左上手をひいた。
この上手を優位にして、大の里を振り回すかのように上手投げで土俵から出した。

横綱側に立ってみると、十分な形でもないのに強引に出過ぎた(手順も踏まずに)
いやぁ、この展開と結末は少しも予想できませんでした(琴勝峰関、申し訳ない)
連勝を「8」に伸ばした琴勝峰の明日は霧島。
4敗に後退した大の里の14日目は若隆景。
手こずりそうだなぁ、対戦成績は3勝2敗で大の里。

安青錦の明日の敵・草野。
昨日は若隆景に完敗を喫したが、これでめげなかった。
相手も2連敗していた霧島。
こちらも(大関復帰を見据えて)負けるわけにいかない。
心に期するものがあったのだろう、草野。
霧島の突っ張りにも応じてみせた。互いに左上手を引きがっぷり。
仕掛けたのは草野。引きつけてからの外掛けが決まった!

引きつけておいて霧島の自由を奪い、ふくらはぎ辺り足を掛けた。
これを喰ってはさすがに残せない霧島、仰向けに倒れた。
この草野もなかなかの相撲巧者か。

13日目が終わって、

2敗 安青錦 琴勝峰
3敗 熱海富士 草野

と、幕内力士だけで固められた。
いいのかわからない。

安青錦、信じてる!


 

安青錦の下手投げ炸裂劇 2025名古屋12日目

 今日の安青錦には40歳にして幕内の超一線級・レジェンド玉鷲。
ほぼいつも通り突き押しに出る安青錦、玉鷲も応酬。
その玉鷲、右にいなしがてら上手を求めにいったのか未遂に終わる。
そこにすぐさま付け込んだ安青錦、左差しからの息をもつかせぬ下手投げが見事に決まった。
またひとつ白星を積み重ねて2ケタ10勝に到達。
(新入幕から3場所連続2ケタ勝利は)史上3人目というもの凄い快挙を成し遂げた。
最終盤の3日、明日の刺客は一山本。
好調同士の一戦、どんな展開になるのだろうか。

一人横綱として重圧続く大の里には、昨日、元大関・髙安をすんでのところまで追い詰めた一山本が抜擢された。
どうしたのだろうか、新横綱。おととい玉鷲戦あたりから歯車が狂ったか。
取り直しまでもつれたこの一番。目に付いたのは大の里の安易な引き(叩き)である。
(最初の一番)立ち合い当たってすぐに叩いた。土俵際の攻防で同体と見なされて取り直しに。

その一番も(同様に)すぐに引いてしまう。一山本が一気に攻勢をかけるも右足が伸びて体重(圧力)をうまくかけられず、クルリと回ってしまう形になり、大の里が押し出した。
一体どうしたことか。いい時と悪い時の差が激しすぎますね、大の里は。
つらい最終盤を乗り越えることができるのか、横綱としての相撲内容に値していない。
明日は2敗の琴勝峰、バタつく大の里の姿を見たくない。

新鋭・草野は、実力者の若隆景に挑戦。
しかし、今まで通りに乗り越えられる相手ではなかった。
すぐに頭をつけた若隆景が右下手に左おっつけから寄り倒した。
何もできなかった草野。
やはりこの辺りののレベルになると、そうは問屋が卸さない。
明日は霧島。

12日目を終えて、

2敗 安青錦 琴勝峰
3敗 大の里 一山本 熱海富士 草野

大の里は不安定感が拭えない
安青錦の取り口は安定している

大の里は悪癖を抑えられるか
安青錦は自ら絶対に引かない

安青錦が本命だ
願いを込めて。