初場所5日目。
昨日の取組直後に、肩を痛めた様子の元大関・栃ノ心が残念ながら「左肩関節脱臼」と診断され、今日から休場。同じく4日目の取組直後、小指の辺り、指先を気にしていた宝富士が不戦勝の勝ち名乗り。皮肉なもんだなぁと、この現実を恨んだ。
5日目のあれこれ
今場所も大健闘の阿炎、今日は関脇・若隆景との対戦が組まれた。
立ち合い、右のもろ手が若隆景の左耳の後ろ辺りを直撃し、力なくフラフラッとして、阿炎が突き出して勝った。
耳の裏側にある乳様突起(にゅうようとっき)というのでしょうか。
例えばボクシングなんかでも、急所のひとつとされており、ダメージを蓄積することがあるそうです。序盤戦、阿炎は5連勝で乗り越え、更なる高みに挑む。
もう一人の注目力士、豊昇龍は前頭筆頭の大栄翔(追手風)との一番。
左の張り手、豊昇龍。少し後退しながらも突き返す大栄翔。腰を落としながら圧力を与え続けて、ついに豊昇龍を突き倒しに破る。気迫とともに冷静さを兼ね備えた心の持ちようが勝負を分けたか。
霧馬山に翔猿は、翔猿の注文相撲だった。突き落としでこの一番をものにし、まんまとはまった霧馬山は3勝2敗。たまにやるんだよなぁー、翔猿。
きのう初日の出た若元春、今日は元大関で、今場所前頭2枚目の御嶽海との一戦。
立ち合い、左差しから一気呵成に勝負を決めにかかる御嶽海。残した若元春は右上手を引きつけ寄り切り。若元春の序盤戦(今日を含む)5番を振り返ると、黒星ひとつ先行しているが、内容的にはそんなに悪くないと(個人的に)思う。これからの巻き返しに期待したい。
相撲巧者・翠富士、今日も見せてくれた。
ベテラン36歳妙義龍にもろ差しになるも、極められて動きがとれない翠富士。妙義龍の寄りに乗じて右下手で投げるというより振る。また10秒ぐらい動きが無くなったあと、翠富士が左手で妙義龍の右ひざ上辺りを払い、内無双、鮮やかに決まる。ご覧あれ。
~これより十両~
朝乃山の5日目、浅香山部屋の部屋頭・魁勝との一番。
朝乃山、左上手から寄って勝負を決めにかかる。下手投げを打ちながらこらえる魁勝。
引きつけあいの中で、魁勝の右ひざがカクンと入るような形になり、力強い浴びせ倒しが決まった。
十両2場所目、今場所ここまで4連勝の狼雅は、沖縄出身・美ノ海と。
左前回し引いての寄り切り。5連勝、目覚ましい。
ツイッターにも狼雅、覚醒中。と私は呟いてしまった。
炎鵬、今日はとったりで相手を転がし、4勝1敗と好調な出だし。
顔を覚えてください➡
元大関・雅山の二子山部屋初の関取・狼雅です!