安青錦、新時代。 2025九州千秋楽

 私は相撲中継に入ってから知った「大の里休場」と。
相撲協会に提出された診断書には「左肩鎖関節脱臼で1カ月間の安静加療が必要」と記載があったそうで、それは腰が抜ける思いだった。

しかし安青錦が優勝を決めるには、本割りと決定戦で連勝することには変わりはない。
決定戦進出となった場合に相手が決まっているだけ。
まずは本割りで、琴櫻に勝つこと。

その一番。
突き押しの応酬から琴櫻が左上手を取る。
安青錦、全く慌てる気配なし。それどころか低く潜り、タイミング図って、内無双ドンピシャリ!
常に安青錦主導。番付差が逆なんじゃないかと思うほどに、安青錦の技巧と臨機応変さが際立った。

続いて(豊昇龍との)優勝決定戦。
ほぼ、昨日の両者の対戦を見るかのようだった。
当たってから(安青錦の)前進も強いのだが、また引いた豊昇龍の背後に回り送り倒した。
安青錦の下剋上が完結し、初優勝を勝ち取った。

それから十両優勝は、今場所当ブログでも紹介させていただいた藤凌駕が3敗の羽出山に勝ち、新十両での優勝を決めている。
藤凌駕が立ち合いからの猛突進で逃げ場を失った羽出山を押し倒しに退けた。
更に突き押しに磨きをかけ、上位に殴り込みをかけたい。
西13枚目で13勝。十両1場所で通過なるか。

安青錦の21歳8ヶ月の初優勝は、この先燦然と輝く栄光への序章に過ぎない。
どんな未来を切り拓き掴み取るのか。
新時代の幕は開き始めたばかりである。

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