音羽山部屋、新境地。

 元横綱鶴竜が師匠の音羽山部屋が部屋開きを行ったそうだ。
23年12月末に音羽山親方が陸奥部屋から独立。24年4月に陸奥部屋が閉鎖となり、引き継いだまだ陸奥色が残る音羽山部屋が墨田区向島で新たな一歩を踏み出した。

元大関霧島はさておき、アマチュア経験・実績十分の浦山(近畿大卒・先場所(5月)幕下最下位格付出デビュー)を次鋒に元幕内・安芸ノ州の長男の今田など好素材・若者が所属する。

父親が大学教授、そして親方自ら勉強・スポーツともに優秀だったという過去が言葉の端々から感じとれる知性に伴う適格な解説、穏やかな人柄。

振り返れば、現役(横綱)時代は白鵬と日馬富士の陰に隠れた感は正直あったが、年寄株取得がうまくいかずに「鶴竜親方」時代が3年近くあり、巡り巡って師匠として一歩を踏み出せる喜びを相撲ファンとして立ち合えてうれしく思う。

残念にも上述の元横綱の両雄は角界から去っている。

今後は一時代を築いたモンゴル勢の一角として、どんな有望株を番付上位に送り出し、相撲界改革の担い手となれるのか。

音羽山力三郎と音羽山部屋。
それだけの大きな魅力と可能性を秘めた存在かもしれない。

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