獅司と安青錦への感服

 新入幕の獅司と新十両の安青錦が奮闘を見せ続けている。

まずは獅司から。
今日の対戦相手はモンゴル出身、幕内2場所目の阿武剋。
これが大一番だった。
両者の負けられない意地が交錯する。がっぷりのひきつけ合い、頭をつけながら寄っていくのは阿武剋だが獅司も懸命に残した。
まわし待ったのあと、獅司が勝負を賭けて決めにかかるも巻き替えてもろ差しに。
これが決め手となり最後は左からの上手投げで阿武剋がこの勝負を制した。

27歳の新入幕は負けても輝いた。
懸賞金を得た際には母国ウクライナの両親に送付しているという好青年。
(負けたからといって)相撲内容に悲観することはない。
今まで通りにやるだけだ。4日目の対戦相手は西十両2枚目(3日目から大銀杏デビューの)伯桜鵬。明日も大いに土俵を沸かしてほしい。

続いて安青錦。
三役経験あり、膝などのケガにより番付を大きく落として再スタートの阿武咲との対戦。
低い立ち合いから阿武咲の引きにも動じず押し出し、実力者に完勝。

ここまでの3日間、安定というより抜群というか、隙をもほとんど見せない強さを見せている。レベルが違うと言っても大袈裟でないかもしれない。
新十両インタビューで紹介されていた安青錦は流暢な日本語を披露。
この落ち着きと相撲の実力。まだ若干20歳という若さに驚きを禁じ得ない。
28人いる十両で3連勝スタートは5名。その中の一人に早くも名を連ねている。
明日は大翔鵬との対戦。

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