レジェンド2人を追い続けたプロ4場所目

 大相撲5月夏場所。
十両では元・関脇、在位7場所(連続)の若隆景が14勝1敗と素晴らしい成績で優勝を成し遂げた。右ひざの大ケガから一時は幕下6枚目まで番付を落としたが、そこから3場所目経って、かなり状態を取り戻してきたか。

あとは、長らく幕内の土俵を盛り上げた元・小結 遠藤と元・前頭2枚目 千代翔馬の東西の十両3枚目コンビが12勝と好成績を上げた。

ここに割って入った24歳の若者。
新十両・東十両12枚目、阿武剋が最終成績13勝2敗(あわや新十両優勝を飾るのかというぐらいの)大活躍を見せた。

この阿武剋のプロフィール。
2000年5月、モンゴル・オブス県の24歳。
15歳で来日し、神奈川・小田原市にある旭丘高校、日体大とアマチュア相撲で経験を積み、大学4年時の学生横綱のタイトルを手土産に幕下15枚目格付出でデビュー。

幕下通過に3場所を要したが(アマチュア実績からすると意外)晴れて新十両に昇格したプロ4場所目で本領発揮と言ったところか。ベテラン・古豪勢に立ち向かい、最後まで十両優勝争いの輪の中に居続けた。

恵まれた上体を活かした寄り(圧力)は威力十分。立ち合いから激しい突き押しを見せることもしばしば。小さな枠にとらわれることなく、日頃から可能な限りいろんな力士と手合わせをして相撲を磨き、スケールの大きな力士になってほしい。

実力者・遠藤を長い力相撲の末、打ち破った相撲がこちら↓↓↓

地頭が良く、日本語も流暢。
好きな歌は河島英五の「時代おくれ」と言うのだから粋なもの。

大の里や尊富士のように土俵を沸かせ、存在を今以上に知らしめるのはそう遠くないか。
四股名の「剋」の字は自分に打ち勝つ(剋)という意味が込められてるという。

24歳の将来は、どこまでも明るく無限だ。

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