大相撲春場所4日目。今場所の注目は大関・貴景勝の綱取りなるかが一番ではあるが、正代の復調や、新十両・落合など話題めじろおしである。今日も注目・話題の取組をお伝えする。
それでは、今場所の主役・大関貴景勝の相撲から。
昨日の正代戦で、勝ちはしたものの足(ヒザ)を気にしてる様子だったが、その不安が結果的に的中した形になった。
阿炎がもろ手突きから、引きながら右への動きに貴景勝はついていけず、あっ気なく2敗。
花道から下がる貴景勝、やはり左足を気にかけてる様子だった。明日は竜電と。
復調気味というか、本領発揮というか、元大関正代もこの荒れる春場所を賑わせてくれている一人である。今日はまだ初日の出てない関脇若隆景。
立ち合いは若隆景がよかったが、正代、左から起こす。そこからやや強引ぎみに一気に出る。
最後は、若隆景がもろ差しになってたかもしれないが、委細構わず腹を使って押し出し正代の勝ち。ここ数場所、正直不甲斐ない取組が多く見受けられたが、今場所は何か吹っ切れたように見える。
新入幕の一人、ここまで勝ちっぱなしの身長204cmの北青鵬は、幕内最初の取組で水戸龍(錦戸)と。
水戸龍、左前回しを引く。が、北青鵬も左上手。お互い仕掛けるが残した。
北青鵬腰を振り、水戸龍の上手を切って寄り切り。新入幕4連勝。何か飄々として、堂々とした振る舞いは大物の予感をさせるが、まだ気が早いか。
~これより十両~
今日の落合は、幕内優勝経験者で且つ今場所十両に復帰した徳勝龍との一番。
頭で当たって左四つ落合、圧力かけながら寄って出る徳勝龍。左下手から右前みつ、寄って出て寄り切り落合。今日もベテランの経験に飲み込まれず、最後まで主導権を握っていた。
先場所新十両の湘南乃海、今場所も出だし3連勝といいスタートを切っている。
今日は対戦相手はロシア出身の狼雅(二子山)
湘南乃海、左をしぼって狼雅の右差しを警戒。狼雅、その右で上手を取ろうとするが失敗。続けて、巻き替えにいこうとしたところをきめ出した。
いい意味で勝機を急ぐことなく、自分有利な状況になって、じっくり決めた。
先場所新十両で12勝、今場所ここまで4連勝と、それまでの長年の苦労が報われるかのように、湘南の波に乗っている。