昨年11月場所、10日目で通算600勝を達成した天一(新潟・山響)は、今年初場所、
西序二段25枚目で2勝5敗の負け越しで終わったが、45歳になった今でもその意欲は衰え
を知らない。
1977(昭和52年)11月22日生まれ、米どころ・新潟県南魚沼市出身。
おいしいご飯をたくさん食べて育った。
1993年3月、中学卒業と同時に北の海部屋に入門・初土俵。第55代横綱・北の湖チルドレンの一人である。
1997年7月場所、三段目優勝し翌9月場所には、初土俵から4年余りかけて幕下昇進。
2000年ぐらいから5年間、花相撲他で初っ切りを受け持っていたそうで、覆面を被って乱入しては、場内を大いに盛り上げていたそうである。
ケガが少なく、力士在位178場所中、休場はたったの14日しかない(力士情報より)
最高位は、西幕下10枚目(2006年11月場所)
2016年11月場所以降は、三段目か序二段に在位している。
通算600勝達成時には、「体が動くうちはまだ頑張りたい。定年(65歳)までやろうかなと思っているんですけどね」と豪快に笑い飛ばす天一。
土俵を離れれば、親子ほど年の違う後輩力士と積極的に交流を図り、食事を楽しむ。
天一 俊哉 (てんいち としや)
生涯戦歴 603勝622敗14休
三段目優勝 2回 (力士情報より)
45歳を数える年齢、178場所の力士在位から、天一は若手との対戦を通し、勝負を超越した
力士とは何か
続けるとは何か
生きるとは何か
白星と黒星を重ねながら、教えているのであろう。