北磻磨幕下優勝成らず 九州場所13日目の動き

 北磻磨の37歳での快挙成らず。
勝てば幕下優勝決定という一番。対聖富士(伊勢ヶ濱)に敗れて、来年初場所時点での単独3位の高齢十両復帰は成らなかった。押し出して勝ったのは、聖富士。
しかし、取組後はサバサバと「全然大丈夫、手応えを感じました」と力強く話したそうだ。
来場所にまた奇跡の続きを信じて託したい。

2敗の一人、熱海富士は元大関・髙安にもろ差しの体勢を許すも、忙しく動き、髙安のたぐりに乗じてうまく(タイミングよく)押し出した。熱海富士から見れば、ほとんど後手に展開していたように見えたが、辛抱強くあてがい、勝ちにつなげた展開力は本物の地力をつけた証と見た。明日は2敗同士で霧島。

その霧島は、大栄翔相手にあっという間のはたき込み、3秒で沈めた。

3敗の琴ノ若、昨日霧島に敗れた流れを切り替えたいところ、今場所の番付だけで比較すれば「格下」の竜電に立ち合いすぐ左上手を許す。頭も付けられ苦しい。この体勢を最後まで崩せずじわじわと寄り切られた。優勝争いの圏外へと追いやられる結果に。優勝を目前とした時のメンタル(プレッシャーを)跳ね返す力はいまひとつ備わってないか。

もう一人の3敗力士だった一山本は、翠富士に作戦(前へ前へ出るほぼ一択の)作戦を見切られたかのようにあっさりと引き落として敗れ、一山本も4敗へ後退した。

~各段優勝・序二段以外で~

・北磻磨との全勝対決を制した聖富士(幕下優勝)はインタビューで(付き人としてついている同郷の)熱海富士が頑張っていると問われ「負けないように頑張りたい」とのろしを上げた。
・三段目優勝は、北磻磨と同じ山響部屋の大昇龍。7月(名古屋)で肘をケガして秋場所を全休したが、休場明けで見事な三段目(全勝)優勝を飾った。
・序ノ口優勝を制したのは安治川部屋のウクライナ出身・安青錦(あおにしき)去年4月ウクライナから来日。「13歳から大相撲に入りたい」という夢を持ち続けていたとか。全ての質問に対し、流暢な日本語で答えていた。
・序二段は千秋楽に城間(尾上)と大凛山(荒汐)の対戦で決まる。

幕内優勝争いは、2敗で霧島と熱海富士。
この2人に絞られたと見る。

先場所の屈辱を晴らせるか↓↓↓

優勝争い大詰め 九州場所12日目

今日一番の好取組、2敗同士の霧島・琴ノ若から。
立ち合いすぐの左上手(少しずらして前みつ)の霧島が、右四つから膠着した時間を経て寄り切って霧島の勝ち。32秒。この大一番を制した霧島。これで6連勝となるが(この中では)9日目・朝乃山戦を除けば、慌てずバタつかず落ち着いた取り口を見せている。明日は大栄翔。

もう一人の2敗、熱海富士は結びで豊昇龍と。
激しい立ち合いの衝撃は、五分か若干豊昇龍か。豊昇龍、委細構わず寄って出たが土俵際で熱海富士の逆転の突き落としが決まり、2敗を守った。取組後のインタビューでは「先場所の結び(優勝決定戦)」の経験を語っており、それが生きたか殊勲の星に繋がった。落ち着いている。明日は4敗の髙安戦が組まれました??(霧島戦だと思っていたが)

3敗で追いかける一山本は錦木に突き押しから左上手、圧力強く寄り切り、連敗を「2」で止めた。明日は翠富士。

・大関・貴景勝、本日勝ち越し。若元春を押し出した。満身創痍なのは誰もがわかっている。
勝ち名乗りを受けたあとの土俵からの降り方がぎこちなかった。明日は豊昇龍。

・十両から。輝と日翔志というすでに負け越している力士同士の対決(両者、額に絆創膏を貼っているが)右差しの日翔志が豪快な下手投げを決めてみせ2勝目を上げた。
新十両のこの場所2日目の天空海戦では右足を痛めて車椅子で退場、骨には異常がなかったため、翌3日目には痛み止めの注射を打って出場。
昨日の獅司戦での顔面の擦り傷に対する絆創膏なのか生傷が絶えず力が100%入らない状態と思われるが、毎日土俵に上がり続ける姿を見せてくれているだけでも必死さが伝わり感動的である。

・明日の13日目 各段では優勝が決まる頃合いだが
幕下では 北磻磨と聖富士
三段目で 西田と大昇龍 の取組でいずれも勝った方が優勝
序ノ口の 安青錦が(序二段)二十城の一番が組まれており、安青錦が勝てば序ノ口優勝と明日は各段でも動きがある。

やっぱりこれだ↓↓↓

「優勝」を標的とした各段の動き 九州場所11日目

 11日目を結果論で言えば「優勝争い」に対して包括すると、だいぶ形になってきたように思う。

琴ノ若は貴景勝に全く慌てるところがなかった。
貴景勝(から見て)いなされたと思ったら即座に後ろに回られ、あっさりと送り出された。

貴景勝「4敗」に後退。何を意味するかわかるだろう。
(6連勝のあと)連敗があったものの、26歳の関脇は非常に落ち着き払っているように見える。明日は最後の大関戦で霧島。

その霧島も若元春を問題とせず、右上手を引きながら危なげなく寄り切って2敗を守った。
詳しく言えば、立ち合いから右をおっつけながらの右上手だけで寄り切ってみせた。
明日は大一番で琴ノ若戦。

熱海富士は美ノ海に対し、立ち合いからの凄まじい圧力で美ノ海を押し出し。
2場所連続での幕内優勝争いを経験した重みを、新入幕に見せつけるかのようだった。
明日は大関・豊昇龍と。

・一山本は今場所初の三役戦に挑んだが、大栄翔の手のひらで踊らされるように引き落とされた。2連敗で3敗に後退。

・幕下では北磻磨が5戦全勝同士の対決で、鳴滝(伊勢ノ海)を送り出して全勝対決を制し6勝目を挙げた。2場所連続各段優勝(三段目・幕下)なるか、本当に再十両入りも見えてきた。
幕下もう一組の5戦全勝同士対決は、聖富士(伊勢ヶ濱)が大喜翔(追手風)を破り、あさって13日目に幕下優勝をかけて相まみえるのか。

11日目を終えて優勝争いは

幕内 
2敗 霧島・琴ノ若・熱海富士

十両
3敗 琴勝峰・大の里・紫雷

今場所の大局が見えてきたか、いや混乱と波乱が続くのか。

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幕内・十両のつばぜり合い 九州場所10日目

 幕内優勝争い、上の方から。
琴ノ若は新鋭・豪ノ山に対して、終始落ち着いていた。
左上手をすぐ掴み、豪ノ山をコントロール。その左からの上手投げで2敗を守った。
勝ち越しインタビューに呼ばれ、この一年どんなところが成長したかと問われ「三役に上がって、上を目指す気持ちをしっかり持ってやれたのがよかったのかな」と浮かれる様子なく淡々と答えていた。明日の琴ノ若は貴景勝。2敗を維持して終盤戦へと向かう。

一敗で優勝戦線のトップに立っている一山本は、3連敗スタートのあと6連勝で頑張りまくりの平戸海。立ち合いは一山本に分がありと思ったが、平戸海とにかく前に出て距離を封じて最後もろ差しで寄り切り。一山本に何もさせなかった。2敗に後退の一山本、明日はようやく「関脇」大栄翔に挑む。

霧島は結び前で錦木と、要注意だ。
(霧島が)どういう風に持っていくのかなと思ったが、立ち合いに少しのど輪を見せておいていなし、まんまと餌食になった錦木をそのまま後ろから送り出した。霧島がうまく戦い2敗を守り勝ち越し、明日は若元春。

今日の熱海富士は回しを求めず、頭をつけながら左からのはず押しで湘南乃海を押し出した。
相撲に対する柔軟性、幅を広げてきたか。ここ数場所の好成績に対して頷ける相撲を今日も見せた。明日は3敗の美ノ海と。上位戦はその先か。

~今日の大の里・明日の北磻磨~

本日の大の里、島津海にしてやられた。立ち合いで左が深く入り(島津海)ややもろ差し気味となり(大の里の右上手を切り)一気に勝負を決めた押し出し。大の里に間を与えなかったのが勝因か。明日の大の里は武将山、十両優勝争いもまだまだわからない。

・明日(幕下)北磻磨出場。5戦全勝同士で鳴滝(伊勢ノ海)と対戦。
因みに聖富士(伊勢ヶ濱)と大喜翔(追手風)の「幕下全勝同士」の潰し合いもあり、こちらも目が離せない。

10日目終わって優勝争いを整理すれば

幕内
2敗 霧島・琴ノ若・熱海富士・一山本

十両
2敗 琴勝峰
3敗 大の里・玉正鳳・志摩ノ海・紫雷

幕下は上述の通り5勝(全勝)が4人で並び、その潰し合いが明日組まれている。

琴ノ若を離さない↓↓↓

東大卒・須山の九州場所

 東大卒力士・須山を度々取り上げているが、今場所はここまでどうかなと思ったので調べてみた。(九州場所10日目現在)

須山 穂高(すやま ほたか) 木瀬部屋

西三段目39枚目 (自己最高位) 2勝3敗
と出てきた。力士としても10場所目を数えた。
負け越しはここまで2場所のみ。よくやっている。

今場所3日目に押尾川部屋の風栄大(かぜえいだい)という埼玉栄出身力士のかち上げを食らって鼻血が出る熱戦もあったとか。後がない星になった。最後まで諦めず頑張ってほしい。

2勝の内訳

日向龍(武蔵川)柔道12年、ラグビー4年のスポーツ歴
土佐清水(時津風)高知県土佐清水市出身 下の名前(四股名)は万次郎

左・日向龍、右・土佐清水↓↓↓

3敗の内訳

風栄大(押尾川) 若碇(元幕内・大碇の息子、伊勢ノ海部屋所属)に1勝している(押尾川部屋のHPから)
濱豊(時津風)最高位幕下8枚目
庄司(武蔵川)埼玉大学出身・好きな食べ物 魚卵

左から風栄大・濱豊・庄司↓↓↓

応援し続けるぞ↓↓↓

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