炎鵬の吊り技に魅せられて

 5月場所・10日目から頸部(けいぶ)椎間板ヘルニアで全治約3カ月と診断されて途中休場、7月場所は5年ぶりに幕下陥落(西幕下筆頭)でここでも全休。来場所もかなりの番付降下が予想される「令和の牛若丸」こと炎鵬。

ひねり技を得意としている。特に左右の区別なしに両方から捻りを繰り出す。
基本的に懸命に横に動いて、相手の意図を崩し勝機を見出す。
師匠・元横綱白鵬の宮城野親方からは「絶対に止まってはダメだ」と口酸っぱく言われてるそうだ。

そんな炎鵬でも1場所に「吊り技」で2勝を挙げた場所がある。
おととしの3月場所に「吊り落とし」と「うっちゃり」で決めた2番。
偶然にも動画が残っていた。
順番に令和3年3月場所9日目・天空海戦で見せた「吊り落とし」

続いて11日目・佐田の海戦の「うっちゃり」

引退した石浦(現・間垣親方)に筋力トレーニングを教わり、体幹を鍛え上げた賜物らしいがそれにしても見事な技・決めっぷりだ。

小兵・軽量がゆえにどうしても体力差や力でねじ伏せられる場面が見受けられる。

負傷した部分をできる限り治し、また土俵を沸かせてもらいたい。

待ってるぞ、炎鵬!!↓↓↓

 

貴景勝貴信、27歳

 大関貴景勝が今日(8月5日)で27歳になった。誕生日おめでとう!

・立ち位置、現状の確認

慢性的な膝や首の痛みが依然としてある。
7月場所は両膝半月板損傷のため全休。来たる9月場所はカド番で迎える(7回目)

「ボロボロ」「満身創痍」27歳の大関へ現実に向けられるつらく冷たい言葉はこんな感じのものが当てはまるか(失礼を承知で言ってます)

「霧島」「豊昇龍」2場所連続で大関が誕生することになるが、この2人に先輩大関として少しでも(膝や首、あちこちの)痛みを治して・和らげて、壁として立ちはだかることが出来るかな。

(おそらく)来場所は琴ノ若も加えての3関脇、加えて実力拮抗の上位陣に(相撲界)看板力士としての“洗礼”を浴びせることができるか。

現状の予想解答としては「??」信号機の色で例えるなら「黄色点滅」ぐらいが現実ですかね。

27歳の大関には、実年齢とは反比例する(大関を維持していく上での)肉体の劣化・ダメージが高い可能性であるものと思われる、思います。

今年初場所、3度目の優勝時の心にしみるインタビューです。

感動して何度も再生し目と頭に一問一答が焼き付きました。
私個人の応援を継続する理由の礎です。

どんな状況になろうとも応援し続けます、頑張ってくださいね、貴景勝関!!

頑張れ、貴景勝!!↓↓↓

藤ノ川と市ノ渡

 両者の共通点。
昭和末期に学生相撲から鳴り物入りで入門(エリート力士)
力士としては短命に終わり、前評判の高さを思えば、それほど大成しなかった。
というところか(失礼)

両者の経歴を振り返る。

~藤ノ川・服部~

藤ノ川こと服部祐兒は1960年8月20日生まれ、愛知県大府市出身。
同志社大学進学後に相撲を始め、アマチュア主要タイトルを17回獲得。
現・伊勢ケ濱親方の元横綱旭富士とは大学の同期にあたり、のちの横綱を稽古場では凌駕する力があったとか。

1983年3月場所に、伊勢ノ海部屋から幕下付出で初土俵。四股名は本名の服部。
3場所で通過し十両入り。この十両では9場所・1年半を要し、1985年3月新入幕。同時入幕として(琴ヶ梅・花乃湖・寺尾)と豪華な面々。自身もこの頃に「藤ノ川」と四股名を改名(当時の伊勢ノ海親方の現役時代の四股名を受け継いだ)
幕内は甘くなかった。脇の甘さをつかれ、苦し紛れの小手投げが多くなった。精神面での弱さも影響、腰痛も患い大成ならず。1986年11月場所、前頭11枚目の地位で3勝12敗と大敗したのを機に番付を一気に幕下まで落とした。陥落後の2場所も勝ち越しできず、1987年7月場所限りで26歳で引退。年寄襲名の話もあったそうだがこれを固辞し相撲界を去った。

廃業後は日本テレビのスポーツ番組で相撲解説をしていたが、現在では大学教授と日本相撲連盟の評議員を務めていて、アマチュアではあるが相撲とは縁がある。

~市ノ渡~

市ノ渡三四四、珍しい漢字の並びの下の名前だが、本人の昭和34年4月生まれに由来しているそうである。青森県上北郡七戸町(旧・天間林村)出身。
元関脇魁輝(長らく友綱親方)が市ノ渡の母方の従兄にあたる(天間林出身で(魁輝と)繋がってきますね)
高校から相撲を始め(三本木農業)東京農大時代には全国大会に出場するなど活躍。
1982年3月場所・幕下付出で初土俵(時津風部屋から)左四つ・寄りが得意だが、突き押しでも力を発揮。1年後に十両昇進。安定した成績を残し入幕を期待されたが、故障が多く1985年5月場所を最後に幕下に陥落した。その後1場所だけ十両に復帰したが、幕下で低迷。1989年9月場所を最後に現役を引退した。 その後の消息は不明だ。

アマチュアエリートが必ず成功するか・大成するかと言ったら、それは別で、期待通りの出世をしないまま終わった例は何例もあった(プロ野球の世界も、他のどの世界もそうだろう)

(成功するには)努力と運となんでしょうかね・・・。

親方気分に浸りましょう↓↓↓

春日山親方 観衆を魅了した「まつり」の熱唱と次世代力士の育成

 断髪式・引退相撲もここ最近は随分と演出・趣向をこらすようになってきた。

白鵬の引退相撲は来場した著名人・有名芸能人、ド派手な演出はいずれも桁違い・桁外れなものだった。

現・大山親方、千代鳳の断髪式は一般参加者にもはさみを入れられるスタイルにして好評を博したそうだ。

以前のような旧態依然な感じなセレモニーから少しずつ変わってきている。

6月になるが、元関脇 勢の春日山親方の断髪式も会場が盛り上がり、楽しい演出が。

抜群の歌唱力でも人気を集めた春日山親方らしく、歌手の山本譲二とともに美声を披露。

「花も嵐も」「浪漫ーROMANー」ときて3曲目の、北島三郎の「まつり」がこれ↓↓↓

実家が大阪で寿司店を経営していて(有名な話)子供のころから常に有線で演歌が流れている環境で育ったため、歌(特に演歌)がうまい。

また、家族ぐるみで交流がある友人で平原綾香も登場。「誓い」「Jupiter」の2曲を披露。

上記2人を除く来場した面々(相撲以外で)歌手の山川 豊、俳優の赤井秀和、谷原章介、お笑いコンビ・ハイヒールのモモコ、プロ野球・ロッテ前監督の井口資仁、プロゴルファーの伊沢利光と錚々たる顔ぶれだった。

話を相撲に戻す。

現在は、現役時代に所属していた伊勢ノ海部屋の部屋付き親方として、後進の力士を指導している。主な顔ぶれとしては先場所、終盤まで優勝争いを盛り上げてきたあの錦木が部屋頭。
今年3月に初土俵・双子の飯野兄弟、達ノ森達ノ海(だてのもり・だてのうみ)がいる。

現役引退から早や2年。土俵の外では得意の歌・のどで人を和ませながらも、いい素材の発掘・(次代を担える)力士の育成に余念がない。

勢、断髪式の記念グッズいろいろです↓↓↓

序ノ口・35歳以上

 名古屋場所(7月)の序ノ口番付、東西合わせて43人いた中で35歳以上で絞ってみると、出てきたのがこの5人。西筆頭霧丸以外は残念ながら負け越しを記録した。

西筆頭 霧丸 4勝3敗 (陸奥・38歳) 

東2枚目 潮来桜 2勝5敗 (式秀・44歳) 

東3枚目 輝の里 3勝4敗 (田子ノ浦・45歳)

西6枚目 澤勇 1勝6敗 (式秀・46歳)

西21枚目 肥後光 0勝7敗 (木瀬・35歳)

全員生涯戦歴20年以上、輝の里以外の4人は、「序二段」が最高位であった。

序ノ口といえば、本場所興行のおおよその時間割に当てはめると、遅くても午前10時前後には取組が終了しているか。

良いも悪いもない。

新序出世披露していく若者と取組を通して、自分の居場所と存在を発信し続ける。

左から、霧丸・潮来桜・輝の里・澤勇・肥後光↓↓↓

来場所頼みますよ!新大関!!↓↓↓