綱取りがかかっていた大関・貴景勝、本場所出場には限界があったのだろう。
提出された診断書は「左膝内側半月板損傷」と病名が。本人から常磐山親方へ申し出があり、休場となった。横綱大関不在という異常事態になるわけだが、優勝予想図が面白い。めくるめく荒れる春場所7日目。
ここまで全勝同士の一戦、髙安‐翠富士戦。
右かちあげから起こしにかかる髙安、のど輪で押すも、翠富士の右から強烈な突き落としが決まり、翠富士全勝を守る。
もう一人の全勝力士、小結・大栄翔は大波3兄弟・次男の若元春。
頭から当たる大栄翔。左のど輪で若元春を土俵際まで押し込むが、若元春の突き落としが決まった。最後の足がついていかなかった大栄翔に土。明日は阿炎。
復調の兆しか正代、前々場所優勝の阿炎と。
いつものもろ手突き立ち合いから、右ののど輪で攻め込む。左が入る正代、寄るところを阿炎が呼び込むように引いたところを正代押し出し。5勝2敗。明日は若元春。
幕内全勝は翠富士
1敗で大栄翔・髙安 で中日・8日目を迎える。
~これより十両~
1敗対決、元大関・朝乃山‐湘南乃海の楽しみな取組。
湘南乃海、立ち合い右上手。両者、巻き替えの応酬。
寄る朝乃山、上手投げ湘南乃海、最後の投げの打ち合いは、朝乃山の下手投げが決まった。
すぐに起き上がれなかった朝乃山、どこか痛めたか。
~逸ノ城、一敗に後退~
逸ノ城、今日の対戦はここまで5勝1敗と好調なスタート、目覚ましい活躍の豪ノ山(武隈)
立ち合いから豪ノ山が前に出る。逸ノ城いなすが、早い動きと突っ張りで逸ノ城を下した。
素晴らしい相撲で、実績のある逸ノ城に勝った。今後に期待!
最後に注目の落合、6連敗中とまだ初日の出てない栃武蔵戦。
左四つから一気に走るように電車道で勝負を決めたのは落合だが、その直後に顔をしかめて左のひじを気にしていた。のばすことができない様子。今後の相撲に影響が出ないといいが。
浪速の桜が満開になる頃と重なるように、場所前一番の話題だった吉報が届く事を祈っていたが、夢破れた。まずはゆっくり休んで、しっかり膝を治してほしい。