結びの一番、この結末は予想だにしていなかった。
この取組に関して言えば私は一山本を完全に「伏兵視」していて、まさか波乱が起きることはないであろうと見ていた。
しかしふたを開けてみれば、豊昇龍は張り差しをもろ手突きで封じられ、上手を取ろうにも一山本の左に跳ね上げられ、破れかぶれとも見えなくもない放った投げは、挑戦者のすくい投げを助長する結果になってしまい、惨敗・4敗・見るに堪えない。
一方の一山本、北海道出身力士としては、現在の某理事長以来、41年ぶりの金星と快挙を称えるネットニュースもあった。
興行上の体裁もあるだろうが、重い十字架を背負わされ、気の毒に思えなくもないが切り替えるしかないし、やるしかない。明日は宇良。これまたクセ者だ。
その一番前、大の里ー阿炎は寄り切って大の里。
今日はきっちり勝ってみせた。阿炎が大関を張ったその左で主導権を取ったかに見えたが、大の里は右差しとその「右肩」で圧力をかけ、寄り切った(昨日とは違って)内容がよかった、肩書を守った。
十日目の明日は一敗同士の大一番が組まれている(髙安戦)
元大関・朝乃山は本日5番目を戦い、元前頭の矢後を特に問題にせず寄り切りに下し、5連勝としている。