翔猿ブラザーズ

 岩崎兄弟(翔猿と英乃海)の現在。

翔猿の実兄と知られる、英乃海(木瀬)は、今年5月の夏場所まで8場所連続十両。
弟の翔猿は(同じく5月場所まで)17場所連続幕内と、すっかり立場と伴う印象も逆転してしまった。英乃海はその5月場所で、東十両11枚目にて6勝9敗の負け越しに終わり、十両の座も首の皮一枚どうか・・・、というところまできている。

加えて弟とは、個性・キャラクターもだいぶ異なる。

しかし、相撲人(力士)としての経歴は決して引けを取らない。

兄弟共に埼玉栄高校・日本大学卒業。
兄は木瀬部屋(2012年5月)、弟は(2015年1月場所)に、兄と同じだと甘えが出ると追手風部屋に所属した。

2017年7月場所には、史上18組目の兄弟関取となる。また、別々の部屋に入門した兄弟による兄弟同時関取は、史上3組目の事例と脚光を浴びた。

2021年3月場所以降、同年11月場所まで5場所連続で幕内の番付を維持してきた岩崎兄弟だが、2022年1月場所(英乃海の)不祥事発覚により、1場所出場停止処分から立場と番付が完全に逆転。話題性に関しても随分差がついたように思う。

兄・英乃海は、新十両昇進時に伴う四股名として「木瀬ノ富士」という四股名も候補に挙がっていたとされる。
部屋の呼称に富士ですか…。活躍して聞きなれれば、ぴしゃっとはまったでしょうけどね。
どうなっていたことやら。

弟・翔猿は「独自路線」をひた走る。
「猿みたい」な動きで「他の力士がまねできない速い相撲を取りたい」と意気込みの通り、速い相撲に活路を見出している。

持ち味・タイプ・体格、兄弟2人の違いがあるようだがここはひとつ。
兄・英乃海により一層の奮起を期待して(促して)幕内でもう一度、兄弟で場所を土俵を盛り上げてほしいものだ。

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