千葉県鎌ヶ谷市、プロ野球・日本ハムファイターズの2軍施設のあることで知られる、人口10万人ほどの、都心へのアクセスが良いこの町に、元関脇・琴錦が朝日山部屋を興して、早や6年となる。
今年7月、残念ながら相撲での成功を夢見て、精進してきた若者が引退を表明した。
若勢道 央(わかせいどう あきら)
本名 松澤 亮英
そう、朝日山親方(松澤 秀行氏)の長男であった。
高校までは、ラグビー、水泳、テニスなどを経験。
2017年3月、168㎝・76㎏のかなりの小兵力士として18歳で初土俵。
前相撲経験後、翌5月場所で5勝2敗で勝ち越し、7月場所は序二段へ上がるも(79枚目)1勝6敗と負け越し、再び序ノ口に下がるも、3場所で序二段へ復帰。
このあとは、序二段下位に番付されることが多かった(ケガや体調不良があったかもしれない)
2018年9月場所より、これまでの本名・松澤 亮英から若勢道 央と改名。心機一転を期する。
2019年7月場所に足をケガし、また番付外まで転落する憂き目にあうも、再び立ち上がる。勝ち越す場所が多くなり、2021年5月場所では、悲願の三段目昇進を果たす。この頃には体重も、デビュー時より40㎏も重い116㎏までになっていた。
しかし、相撲の神はここでも若勢道に試練を与える。
自己最高位の三段目70枚目で迎えた同年11月場所を1勝6敗と大きく負け越し(ここでもケガがあったと思われる)そこから3場所連続全休、またも番付外に落ち、今年7月場所限りでの引退を決意したようだ。
「軽量・小兵」と相撲に根付く言葉があるが、それらを逆手に取って父譲りのF1相撲修得といきたかったところだが、ケガに悩まされ、思いを遂げることはできなかった。
本人ツイッターによれば、ボディビルにチャレンジしてムキムキの筋肉を発信していたようだが・・・。
若勢道 央(わかせいどう あきら)
千葉県鎌ヶ谷市出身
1998年4月14日生 現在24歳
初土俵 2017年3月場所
引退 2022年7月場所
通算成績 77勝81敗38休
力士在位 30場所
最高位 西三段目70枚目