珍・栃丸

 もう4日も前の話だが(5月17日・夏場所4日目)

元十両の西幕下16枚目・栃丸(春日野)と西幕下15枚目・東俊隆(玉ノ井)の一番で、異例の“さがり待った”があった。立ち合いから強烈な突っ張りの応酬。栃丸は、前みつに手を掛けられると、そのままさがりが抜け、自身のマゲに絡まった。激しい攻防は続き、腕を手繰られて体が泳いでも、絡まったさがりは落ちず。お互いに手をつかんで組み合ったところで、すかさず行司の木村千鷲が勝負を止め、さがりを取り外した。(スポーツ報知より)

「驚愕」とも言えるシーンがこの動画の中にある。

「まわし待った」や「水入り」以外でこうしたケースはちょっと見たことがない。初めてである。

栃丸は「まげが絡まっておもしろかったので笑いをこらえるのに必死でした」と冗談交じりに笑顔で振り返ったそうだ。

あと、対戦したこの二人は、東京・足立新田高の先輩後輩の間柄らしい(栃丸が7コ上)

十両陥落後4場所目の栃丸はここまで2勝2敗。
回転の速い突っ張りで来る日も来る日も勝負する、一途なまでの突き押し力士。
十両復帰へ向けて、突き押し相撲一筋で白星を積み重ねる。

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