熱海富士に追い風が吹いている 秋場所11日目

 昨日の10日目で単独トップに立った熱海富士。さらに歩を進めることができるか、今場所2大関に勝っている翔猿戦。
当たってすぐの右四つ・左上手、寄りながら豪快な上手投げを完膚なき・文句なしに決めてみせた。いつからか時間前の仕切りで(琴勇輝(荒磯親方)の如く)花道奥の付け人と視線を合わせ、意思統一を計るのがルーティンになった熱海富士。再入幕(幕内2場所目)がまた一歩前進した。明日の対戦相手は大栄翔。

その熱海富士との直接対決(昨日)に敗れ2敗に後退した髙安。敗戦直後の表情と振る舞いが良いものでなく、案じていたが今日の大栄翔戦では右にいなされて、2~3発突き返したが腰が落ちてない(入ってなく)威力が全く伝わっていない。大栄翔がポーンと押しただけで、あっけなく土俵を割る。熱海富士とは2差がついてしまった。今後の見通しがよくないと感じる。

~今日の大の里~

新十両の場所を破竹の9連勝で突っ走っていた大の里も、昨日1差で追う一山本のはたきに屈した。今日は仕切り直しの美ノ海戦。右からかちあげ気味の立ち合いを見せる大の里に美ノ海は何もできずに押し出された。きちっと切り替えのできている大の里、明日は北の若。

~貴景勝、カド番脱出~

貴景勝は勝ち越し・カド番脱出をかけて若元春。
若元春のかちあげをものともせず、押して押して距離をつめて押し倒し。勝ち越して大関の座を守った。おめでとうなのだがやはり「大関」なので、ここからはひとつでも多くの白星と更なる高みが求められる。明日の12日目は琴ノ若。

11日目を終えた秋場所の優勝戦線は
幕内 1敗 熱海富士
   3敗 貴景勝・髙安・剣翔

十両 1敗 一山本・大の里

21歳の若者が今場所ここまで躍進を遂げてきた破壊力・パワーで番付上位(関脇)を粉砕するのか。
あるいは関脇在位6場所・優勝経験者が駆け出しの前頭15枚目、幕内経験の浅い力士に対して壁となることができるのか。
明日の熱海富士の運命やいかに!

ホッとしました、貴景勝!↓↓↓

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