次の大関は大栄翔か若元春か、いや、琴ノ若か。

 目まぐるしく移り変わった名古屋場所の優勝争い。千秋楽に伯桜鵬、決定戦で北勝富士を破り、賜杯を手にしたのは豊昇龍。同時に大関昇進も叶った。

星取表を見渡して他の力士の活躍を振り返れば、東小結で11勝を上げた琴ノ若が目についた。本当に力をつけてきているし、更に上位の地位も窺えるのではと思う。
今年初場所より4場所連続で小結に番付され、8勝・9勝・8勝ときて、今場所飛躍した。

その琴ノ若の出色の一番(対戦相手のレベル・格も含めた)は、10日目・豊昇龍戦だ。
立ち合いでもろ差しになった琴ノ若。すぐ巻き替えにいく豊昇龍に対して琴ノ若寄って出る。渾身ののど輪から一気呵成に決めにかかった。防戦一方の豊昇龍。最後は押し出された。

7日目・錦木戦もよかった。立ち合いスパッと2本入りもろ差し。そのまま電車道での寄り切り。まわしも取れない錦木は強引に小手に振ろうとしたが焼け石に水。錦木に今場所初黒星をつけた相撲だった。

4敗を喫した中でよくなかった相撲は似たような感じだったが、霧島戦と翔猿戦か。
今、紹介したこの相撲と逆パターン↑↑琴ノ若が寄られて形勢逆転を図ろうと小手投げにいこうとしたところを付け込まれて墓穴を掘り黒星を喫した2番があった。

基本的な取り口として、右四つ・寄り(相撲展開や相手に合わせて)押し相撲でもいける万能力士。その柔軟な取り口に(他の力士も羨むような)大柄な体格、加えてその体が柔らかいときたもんだ。来場所(9月)は大栄翔・若元春に次ぐ3人目の関脇として番付されるのではという見方が多いがどうなるか。

琴ノ若 傑太 秋場所は大関獲りへ向けて、周囲に認められるような「足固め」となる成績を収めることができるのか。

大関獲りへ向けて↓↓↓

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