先場所途中で横綱・照ノ富士(伊勢ヶ濱)が引退したのと同時に聡ノ富士の弓取り式も見られなくなった。6日目以降は琴翼(佐渡ヶ嶽)が再起用となってそのまま千秋楽まで続けた。
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横綱が在籍する部屋に所属する力士かつ幕下以下の番付下位の力士が弓取り式をする力士の原則となっており、この規定に当てはめれば、もう聡ノ富士の弓取り式は見られずじまいの可能性が高い。
弓取り式を行った最多回数を誇る力士は、他でもないこの聡ノ富士。
来る日も来る日も、結びの一番で勝利した力士に代わり弓を振り続けてきた。
さて本業の方は。
既に47歳。2か月後には更に1歳年を取る。
先の1月場所は、東序二段72枚目で2勝5敗。
どこに目標を置き、何を支えに相撲を取り続けるのか。
通算成績:566勝617敗21休
高校時代の柔道経験が活きているのかわからないが「居反り」で勝つこと16回を数える。
「アクロバット」は何も宇良だけの専売特許ではない。
2018年の9月に炸裂させた一番らしく、逆算すれば実に41歳で決めたこの荒技であった。
ちゃんこの腕前も高いらしい。