安青錦の新十両優勝に期待したが・・・

 そう甘くなかった。
十両優勝は(幕内と同じく)千秋楽までもつれ込んだが、先場所まで10場所連続して幕内に在位し、今場所、十両に陥落した金峰山が突き出しで安青錦を破り十両優勝を決めた。

構図としては、14日目現在で
3敗 金峰山
4敗 剣翔、安青錦、栃大海
で、金峰山が勝てば十両優勝、負ければ決定戦という流れだった。

私は今場所、新十両が3人(安青錦・若碇・琴栄峰)いる中で2ケタ勝利を上げていて大健闘、相撲に対するひたむきさが感じられて好感を持っている安青錦にこの勢いに乗じて栄冠を勝ち取ってほしかったのだが・・・。

この勝負を制したのは、金峰山の突き押しだった。
四つ相撲(右四つ)に何とか持ち込みたい安青錦だったが、金峰山の次々に繰り出される突き押しにその接近戦の野望は打ち砕かれた。

金峰山は頸椎(首)が原因で調子が思わしくなかったのか、7月・9月と大きく負け越していたが、今場所は体調や気分もラクになったのか、本調子を取り戻したかのように思う。

対する新十両の安青錦は10勝5敗で場所を終えた。4連勝と順調なスタート後、中盤10日目を終えた時点で6勝4敗。やはり関取(十両)の座は厳しいかと思いきや(勝ち星を)2ケタまで上げてきたところはさすが(新十両唯一の勝ち越し)今後も十分な稽古(調整)を積み、油断・慢心がなければ、更に上のステージ(幕内)には早く到達するものだと思われる。期待したい。

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