宇良和輝
西前頭4枚目
7勝8敗で1月場所を終えた。
今場所も魅せてくれた。
楽しませてくれた。
初場所の宇良特有の機能と奇手、パフォーマンスをもう一度。
4日目・髙安戦 伝え反りの巻
相手に攻め込まれた時、腰を低く落とすようにしてしゃがみ込み、相手の膝あたりを両手で抱えて背中の方に投げ飛ばすようにして倒すこと
と、(伝え反りに関する)説明書きがあった。
で、振り返ると
炸裂3秒前の1:06あたりの何かを企んでるような雰囲気・オーラが何とも痺れる。
その辺の力士だったら、まず成し得ないし、取組の流れの中で思い浮かぶことすらないであろう大技をこの男は通算で3回も決めてるから仰天だ。
10日目・若元春戦 ファイティングポーズの巻
この日は押し倒しで敗れるも、途中、相撲という競技ではまず見られないタブーと言っていいくらいのポーズがあった(0:49から2秒くらい)これも戦略の一環か、ある種の陽動作戦か!?しかし結局は、若元春の前進を許し、伝え反りのような大技を仕掛けようとするも未遂に終わっている。
見た目は純朴
語り口は朴訥
取組前から勝負がつくまで、ここまで勝敗を超越した高揚感を与えてくれる力士は近年どれくらいいるだろうか。
(不戦勝を含めた)34の決まり手を操り通算359勝を挙げているこの好漢から、今後も目が離せない。