堅忍不抜の新横綱 平成19年名古屋

 3代目・若乃花 勝は1998年7月場所(名古屋場所)に横綱に昇進している。
所要62場所目(序ノ口から数えて)のことだった。
因みに弟・貴乃花光司は、1995年1月場所に横綱昇進(第65代)を決めている。
なのでこちらは横綱在位22場所目の場所だった。

「大関で2場所連続優勝、またはこれに準ずる好成績を挙げる」
この内規はクリアしているのだが、直近(2場所目)の12勝3敗の優勝に関して相撲協会からは「もう一場所様子見するべきではないか」という声もあったようだが、横審では全く反対意見が出なかったらしい。やはり史上初の兄弟横綱誕生という話題性・興行としてのメリットも加味した部分もあったのか。
大関29場所目での横綱昇進というスロー出世でもあった。

短命・後継者が少ないとされる「不知火型」を自ら選択。ジンクスに抗い牙をむいた。
自らの手で不知火型を切り拓くという、ある種の意欲の表れか。
(その不知火型のパイオニア・白鵬の台頭まで、ここから9年を要した)

注目された伝達式の口上では「『堅忍不抜』の精神で精進していきます」と力強く言い切った。
※堅忍不抜とは・・・忍耐に優れていて、確固として動じないこと

さて迎えた本場所、5連勝とこの上ないスタートを切るも2連敗⇒4連勝⇒(12日目からの最終盤を)1勝3敗 場所成績10勝5敗と「横綱」としての及第点にも届かない凡庸な成績で終わった。

まぁいろいろ検索中で思い出したことは、この辺りぐらいからですかねぇ。
この兄弟に亀裂が入り始めたのは。
何だか貴乃花が若乃花に対し、
「若乃花の相撲には基本がない」とか「もう話す必要はない」だのケチをつけ始めたのは。
整体師による洗脳騒動というのは、どこまで本当で真実なのでしょうか。
このお二人、今でも不仲のようですし。

少し横道にそれました。

結局、3代目・若乃花の横綱在位中の優勝はなし。
在位わずか11場所。
大関時代同様、あるいはそれ以上にケガに苦しめられ、2000年春場所途中で引退。

「横綱」という肩書きに対し大成成らず。
不知火型の呪いを打ち破ることはできなかった。

こんな時代もあったのですが・・・。

止まらない汗をこれで拭き取りましょう

相撲グッズ 貴乃花若乃花 大判ハンカチ

https://amzn.to/3SEGcUc

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語文字列規定値未満エラー時に表示される文言