十両の土俵を盛り上げる突貫小僧

 十両の優勝争い、尊富士と千代翔馬に隠れる形と言ったら失礼だが、ここまで全勝を守っている3人目は嘉陽(中村・東十両14枚目)である。

先場所新十両として登場。
千秋楽に負け越してしまい(巡り合わせで)ひょっとしたら幕下陥落も無くもないかなとも思ったが、この地位に残留してホッとした。

取り口はシンプルな突き押し。
明白・明快でわかりやすい。昭和の名力士、富士櫻のような突貫小僧と言ったら言い過ぎか。

ここまで前半戦5番を動画で確認してみた。
総じて言えることは、前によく出られている=足がよく動き、圧力を与えられている。

初日と5日目は、相手の変化やいなし・引きに惑わされることなく、着実に白星を掴み取っている(昨日はお家芸の「押し出し」で決めた)
2日目と3日目は、相手の隙(脇の甘さ)を見抜いたのか、立ち合いから一気の電車道で決めた。
3日目・木竜皇戦↓↓↓

先場所(7月)から中村部屋へ転籍(師匠は元・嘉風)
相撲のしきたりに抗うかのように新たな指導法で話題をよんでいるが、組み合った状態から相撲を始める申し合いを積み重ねた効果か(前述の2日目・3日目の一気の寄りは)相撲の幅を広げつつあると見ていいのか。

アマチュア上がりのエリートも少しずつ開花か。
今後も楽しみな存在である。

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